いいところでもないし、悪いところでもない 「障害児」の高校進学を実現する全国交流集会・プレ集会

 おお!また明日に迫ってしまった。「障害児」の高校進学を実現する全国交流集会・プレ集会・「語ろう高校―希望するどの子も入れる高校をめざして」ー」。最低、イベント告知だけは…と思って、このブログをはじめたのに。その告知すらできないなんて。…と嘆いてはおれない。できる範囲で、告知など。
画像


 上の写真は、1990年ごろ。埼玉県で、「どの子も地域の公立高校へ!」の活動がスタートして間もないころだ。この高校生たちの中には、あちこちの高校から排除されてきた子どもたちが多い。この高校の全日制も、地元の中学の教員が教え子たちに向かって、「お前ら、勉強しないと○高しか行き場ないぞ」と言うほど、いわゆる高校ピラミッドの最底辺に位置する。その全日制が、「腐ったリンゴ」を処分しようとして、大量退学をすすめ、その受け皿に結果的になったのが、この同校定時制だった。

 とうぜん生徒たちはくりかえし自尊感情をこなごなにされ、荒れ狂う者も多いし、心を閉ざしたままの生徒も多い。そんな生徒たちを切り捨てず、受け止めてきた教員たちが、当時の同校にはいたのだ。写真のムキムキマンもその一人。

画像
とはいえ、そんな風にひらかれつつあった高校ですら、どうしたら会話やつきあいが可能なのかすぐには見当がつかない、知的な障害の生徒たちの受験には、困惑した教員のほうが多かった。だが、そこには妙案はない。つきあうことからしか見えてこない。入試では落ちたが、あえて入学式に自主参加した、それが紅白の幕をまとったリフトカーの意味である。入学式粉砕ではなく、祝入学式と伝えつつ参加したのだ。
画像

 そして実際に式場に、親子で参加した。
画像

 1988年のことだった。

 あれから時代は大きく暗転する。しかも二度三度と。そんな時間の地下道をくぐりぬけて、当時の生徒や教員と、くりかえしいろんな場面で再会してきた。もともと地下の闇で出会った同士だから、暗闇を歩くのはおたがいに慣れているというべきか。

 ……そんなもろもろもひっくるめて、明日のイベントを準備してきた。

  明日のチラシに書かれたことばー

さまざまなエピソードを生み出しながら、こじ開けてきた高校の門
   一歩一歩こえながら、それでもまだ残る壁
「共に学ぶことが大切」と言いながら、分け続ける教育行政
押し寄せてきた特別支援教育  制度で分けられる社会

 私たちが求めてきたものは何だったのだろう?
  いま求めているものは何だろう?
「地域で共に」は一緒に学ぶことから
  しかしながら「地域で共に」も
「一緒に学ぶ」も
 まだまだ近そうで遠い

 高校にまつわる思い出や希望
なんで高校なんか行くの?
という疑問も一緒に語りましょう!

 高校に行けば、あるいは就職できればバラ色の世界がひらけるなんてことありえないし、
その先就職したって支え合える人間関係がつくれるなんて、だれにもわかりっこない。
 だれでもわかっているはず。
 なのに、障害児と家族は、ときにそんな幻想を抱かないとはいえないし、
なにより点数のとれないような障害児が高校の門をたたくとなると、周囲が「幻想を捨てよ」と
猛烈に助言してくれる。
 「障害を正しく受容せよ」というわけだ。障害者は障害者らしくと。高望みするなと。

 高校なんて、ちっともいいところではない。冒頭の高校は、ほんとうに全県から「問題児」とみなされ、行き場を失った生徒が集まっていた。貧困や家庭崩壊や競争と選別を進める学校教育や病気や障害によって義務教育の中学校生活からも切り捨てられた生徒たちは、高校の入試であっさりと切り捨てられる。点数によって、合法的に生徒を選別し、別々の場に分けることができる。それが高校だ。

 だが、そんな差別・選別を受けたからこそ、差別の何たるか、差別とどう向かい合うのかを体得する機会もあるのだと、冒頭の高校の生徒や教員たちと出会って実感した。そして、たまたま、そこに居合わせた筆者は、その生徒や教員の何人かと、20数年たった今でも、何かとつきあいがある。

 社会とは、いいところでもないし、悪いところでもない。

 ザ・ブルーハーツの歌う「いい奴ばかりじゃないけど、悪い奴ばかりでもない」という歌詞の通りだ。同じ人間が、いい奴にも、悪い奴にもなる。そして、「ロマンチックな星空にあなたを抱きしめていたい」し、「土砂降りの痛みの中を傘もささず走って行く」、「聖者になんてなれないよ だけど生きているほうがいい」…(THE BLUE HHEARTS  TRAIN-TRAIN 作詞・作曲 真島昌利)

 そういうただの人間として生きるということだけだ。(そういえば、THE BLUE HHEARTSも、あの高校の生徒に教えてもらったんだった)

 おっと、ついつい書き込みすぎてしまった。もう寝なければ。

 明日のイベントの告知だった。

  2011年9月19日(月)敬老の日 1時半~
浦和コミセン(浦和駅東口パルコ10階)第14会議室


☆高校入学運動24年間をふり返って
☆高校生からの発言   ☆県交渉のようす
☆交流(お茶を飲みながら、それぞれにいっぱい話しましょう)
☆来年の『「障害児」の高校進学を実現する全国交流集会in埼玉』に向けて

<参加費 500円(資料代)>
連絡先:全国交流集会実行委員会048-942-7543(竹迫)


 終りに、今日の埼玉新聞に掲載されていた記事を紹介。→http://www.saitama-np.co.jp/news09/18/06.html

障害児の高校進学目指してプレ集会 19日、浦和コミセン

 来年10月に嵐山町で開催される「第10回『障害児』の高校進学を実現する全国交流集会」のプレ集会が19日午後1時半から、JR浦和駅東口の浦和コミュニティセンターで開かれる。「希望するどの子も入れる高校をめざして」をテーマに、高校受験を経験した障害者や保護者、教師らが体験談や現状を語り、交流を深める。

 主催する「どの子も地域の公立高校へ・埼玉連絡会」代表の斉藤尚子さんは「少しでも障害があれば、特別支援学校へという考え方は問題だと思う。障害のある子もない子も一緒に育つことで、お互いに多くのことを学べる。障害者が、希望する地域の学校に進学できる社会の実現を目指していきたい」と話している。参加費500円(資料代)。

 21日と22日は電話相談「全国一斉 障害児の普通学級就学ホットライン」を実施。障害者の就学時や学校内での悩みなどに応じる。午前10時~午後5時。当日の相談先は048・866・3832。

 問い合わせは、事務局(048・942・7543)へ。

"いいところでもないし、悪いところでもない 「障害児」の高校進学を実現する全国交流集会・プレ集会" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント