介護者サロンを続けて 2020.12.2 すいごごカフェ 大家けい子さんトーク

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体験している人でないとわかりあえない介護の悩み

 3年くらい前に介護職員初任者研修を受けて資格を取り、その後1年間地域のグループホームで週1回3時間働いていた。その少し前から、越谷市の介護保険運営協議会の公募委員になり、現在3期目で、介護保険の事業計画の策定等に関わっている。あと、第3水曜日の12時頃から世一緒で開かれる“Lunch Caféどっこいしょ”と称する、300円でキッチンとまとのカレー(コーヒー付き)を食べながら交流する場のボランティアスタッフとして毎月世一緒に行っている。

 今日は、NPO法人さいたまNPOセンター越谷事務所に所属しているんだけど、そこで担当している活動の1つ「越谷介護者サロン ティータイム」について、お話したい。ティータイムは、毎月第2木曜日 13:30~15:30に男女共同参画支援センター「ほっと越谷」で開催していて、10年くらい前からやっている。ここは、介護をしている家族が日常的な介護の不安や悩みを介護者同士で話し合う場。情報交換や、互いの介護体験を話すことで気持ちが楽になると言われている。現在はスタッフが7名。お互いの意見を尊重して、参加者同士の話を他で話さないという約束を守ってもらえれば、予約もいらないのでいつでも参加OK。 

 市役所では教えてくれないケアマネや介護事業所についての情報交換もある中、例え兄弟姉妹などの親族でも悩みをわかってもらえないという話。離れて暮らすきょうだいが遊びに来ても、その時には親はケロッとまともになってしまうことがあるため、日常苦労していることをわかってもらえないことがストレスになってしまうといった話もよくある。
 認知症の方が外に出て行ってしまったり、失敗したパンツを洗濯機にそのまま入れられて、気づかずにまわしたら排泄物がついてしまってとか…食事、入浴、なんでもそうだけど家族はそうやって苦労しているということを話すと、あなたもそうだったんですね、と。どこに相談したらいいかもわからず悩んでいる方も多い中、みんな同じ経験をしているから、わかりあえてよかったと言われる。老々介護とか、介護している人が孤独感を抱えているし、心身ともに不安を感じているケースが多くみられるので、どうしたらいいかみんなで一緒に考えられたらいいなと思ってやっている。

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自分でどうにかしてね、というのが「我が事丸ごと」の方針?

 一番皆さん心配なさっているのが介護期間が長くなる一方で、先が見えない介護だということ。いつまで続くんだろうと不安になって、自分の体調を壊して難病になってしまったとか。毎月通帳の残高が気になって眠れなくなるとか。
グループホームに入ったとしても、入居費用・食費・水道光熱費など合算すると、ものすごく高い。病気で入院になっても、その間も払わないといけないし。それと比べて、知り合いの要介護5の奥さんを見ていた方は月6,7万で済んでいた。それに越谷市だと、毎月要介護4以上の方を自宅で見ている人には手当が出る。だから、24時間で大変だけど見られるならうちで見ようという人が増えている。
 「我が事丸ごと」と言うけれども、保険料を入れる人が減って行政でお金がなくなってくるから、自分達でできることは自分達でやってね、支え合ってねというのが地域包括システムの実態になってきている気がする。施設がだめなら在宅で過ごしてもらって、地域でいろんな方達を組織して、ボランティアで見てくれる人に頼りながら、高齢者は高齢者同士で生きていってねっていう国の流れをこの頃すごく感じるようになってきた。
 私自身は介護についてどう考えているかと言われれば、友達とか近所の人に助けは求められないので、だめだったらギブアップして公的なところに助けを求めるしかないなと思ってはいる。

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質疑応答

大家:市役所では65歳になった人には介護保険にうつるように勧められるって聞いたけど、皆さんはどうなんだろ。

日吉:私は去年65歳になってかなり言われたけど、断り続けてる。介護保険になってしまうと、認定度合い、内容が違うから、今まで使えてたヘルパーの時間が半分くらいになっちゃうってヘルパーさんから教えてもらった。自己負担額も増える。障害の支援費というのは障害者が社会的に出て行ったり参加をすることをバックアップするというのが大きなメリット。介護保険になっちゃうと、社会参加するとか、そういうところが制度的に欠けているなって感じが。

大家:何人かお断りしている人は聞いたことがある。介護保険運営協議会ではそういう話は出てこなくて、全然流れが見えないのが大きな課題だと思っている。

西陰:主治医からは1人で見るのは無理だよと言われたけど、主人を家で見ようと思って、無理やり連れて帰って来た。やってみて、できなかったらそれはそれで考えようと娘たちと話して。初めの頃は週に2回のデイケアもしぶしぶ行っていた。でも、午前中お風呂に入って、胃ろうしてもらうと、もう帰るって支度して2時頃帰ってきちゃってた。それを3時半まで延ばしてもらってやっと一息ついた。その後、私も休みがほしくて1カ月に1回ショートステイに入れることに。最初はそれも本人はすごく嫌がって、疲れて帰ってきてた。
もう聞けないけど、夫がどういう気持ちで通っていたのか、ショートステイ行っていたのか、施設の暮らしがどんなものなのかなと思ったりする。良し悪しがあるんだろうけど。

大家:私がいたところも、毎日夕方になると靴を持って帰るって出ようとする人がいたけど、そういう行動を少し治めるような漢方薬を与えて。夜寝ないという人には睡眠剤を処方してくれて。でも、1人で9人をみるところなんてざら。1人のトイレにつきあってたら手が回らない。すごく大変だなと。見る人も大変だし、入っている人も大変だし。私が行っていたところは、ロビーみたいなところに連れて来てずっと座りっぱなし。あれをやりたいこれをやりたいってのもなくなってきてる感じだった。職員も少ないから、一緒にやれないというのが実情だったみたい。もうちょっとちゃんといろいろやってくれるところもあるだろうけど。

西陰:デイケア探すんで5か所くらい見に行った。どこの施設もだいたいテレビの前に並んで眠ったりしているだけで、面白みのないところだった。
 私は、自分ちで1人でやるには限度があるから家を開放しようと思って。ほとんどうちにいるので、近所の人にお茶飲みに来てもらったり。そういう刺激が私にとってもかなり気分転換になるし、本人にとってもよかったんじゃないかなと思う。大変じゃなかったといえば嘘になるけど、自分のこれからの生き方っていうか死に方っていうか、いろんなことが考えられえるようになった。もっと病院から早く連れてくればよかったなって。在宅だと1対1でリハビリを受けることもできるし。福祉の方なんかも必ずお茶飲んで、病院から介護に連れていく時も耐性ができあがってた。

大家:西陰さんを中心にチームができてる感じなんですね。それは西陰さんの人徳かな。

西陰:そういうのが大事だったなと思います。

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山下事務局長による大家さんの記事(2020.12.31up)
介護者サロン、仕事おこし懇談会から 共生・共働への踏み跡を探るー
12月2日 大家けい子さん すいごごカフェ「介護者サロンを続けて」はこちらから
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