我が事・丸ごと? 2020.10.21 すいごごカフェ 山下浩志さんトーク

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我が事・丸ごと? 「地域共生」を「強制」?

山下:「我が事・丸ごと」というのは、少子高齢化・社会保障費の限界を前提に、障害等の有無に関わらず地域住民による助け合い(「互助」)を「我が事」として、支援を必要とする住民の課題に対応させる、という地域福祉の推進の理念。2016年に「『我が事・丸ごと』地域共生社会実現本部」が設置されたことから始まった。
 その中で、高齢者は地域包括ケアシステム(要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい生活を続けることができるように地域内で助け合う体制のこと)で暮らしを支え合おうと言っている。でも、実際にはほとんどそのシステムはできてない。障害者計画も「我が事・丸ごと」に押し込めたいらしく、「障害者も高齢者も一緒にして地域共生社会を目指しましょう」と言っているんだけど、こちらとしては、あんまり強制されて共生したくない。

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介護保険移行を拒否する日吉さん

日吉:なぜ私が65才になっても介護保険を使いたくないか。介護保険を優先的に受けてくださいと言われるんだけど、障害者総合支援法は、障害者として外に出て、社会参加することを支援するというのが前提とされる制度。それに対して、介護保険になると、ご家族のためのケアみたいな部分が大きくなる。私はまだまだ世の中に出て行きたいから。
 介護保険に移行できない一番の理由は経済的な問題。移行すると3割負担になっちゃって、お金が払えなくなっちゃう。私は障害支援区分3なんだけど、素直に受け入れちゃうと介護保険では要介護認定2になるみたいで、そうなると今のヘルパーの入っている時間は半分くらいになりそう。移動支援も障害者総合支援法にしかなくて、介護保険になると福祉タクシーを使うしかなくなる。こういういろんな理由で介護保険に移行しない人もいる。

山下:障害者でも日吉さんみたいに自分が主体でやるって感覚を持てない人も多いと思うけど、社会参加をするための施策というのは、障害者の取組の中で積み上げられてきた今がある。でも高齢者の場合は全然なくて、専門家も全然知らない。だから今、65歳以上になってから身体障害者手帳を取って、障害者施策を利用する高齢者が増えているんだそう。
 障害者の介護・支援付き社会参加施策などの現状を、医療関係者やケアマネも知らないから、非常にもったいない。春日部の地域包括ケアシステム推進センターに行って重度訪問介護や全身性の話を出した時には、「そんなのがあるなんて全然知らなかったです。今度、市でやる在宅介護医療連携の会議の時にこのことを報告します。」ってすごい感心してた。

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「他人事」「ちょびっと」でいい
   
大家:「地域支え合い」とは言うけれど、地域の人に助けを求められて快く受けてくれていた人も、度重なると精神的に参ってしまって、もうやりたくないといった訴えが地域包括支援センターに複数来るようになっている。

山崎:私の母は要介護5で半分一人暮らしだったんだけど。警察の方がパトロールを強化してくれたり、近所の私の幼馴染が「うちに緊急装置をつけていいよ」と言ってくれて、母が転んで動けなくなった時に気づいて3回くらい来てくれた。

山下:ケアマネの佐々木さんがそんなケースないって言ってたけど、あるにはあるんだな。でも、やっぱり今は地域ではなかなか助け合いって感じにならない。地域じゃないからちょこっと付き合えたり、興味があったら付き合うし、そうじゃなかったら離れるわけだから。「他人事 ちょびっと」でいいじゃん、なんて今井さんが言っていたけどその通り。

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