共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す

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zoom RSS 埼玉障害者自立生活協会定期総会を終えて 生命の選別の時代を共に生きるとは

<<   作成日時 : 2016/05/30 21:28   >>

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一般社団法人 埼玉障害者自立生活協会定期総会に参加。同協会は、かって「共に学ぶ」、「共に働く」、「自立生活」、「反差別」などさまざまな取り組みをしていた県内各地のグループが合流して組織した。法人化に至るまでには、さまざまな論争、対立を重ねたことを想い起す。五つの事業それぞれに歴史がある。

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 事業1は連携事業で、介助ネットワーク。介助を入れて生活を成り立たせている人々の中で65歳を迎えた人々もおり、介護保険への移行を迫られたり、障害福祉サービスと介護保険を併用している人もおり、各々の実態を共有する勉強会を昨年行った。今年度は、「2025年問題」を掲げての介護保険の再編や障害者(若年者)の組み込み問題が具体的になる中、さらに検討を深める。上の写真は、介助ネットワーク担当で、自らも介護保険利用者の飯田理事。
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 事業第2は調査研究事業だが、ここに県庁内福祉の店アンテナショップかっぽを位置付けている。事業報告は次のように述べる。「当協会ではその周りとの関係を築いていくことで成り立っていくものだと考えている。埼玉県庁内アンテナショップかっぽは、それらを実践していく唯一の現場であるともいえる。」

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 事業第3は普及啓発事業で、ここには「通信』発行、でるでるCLUB、ノーマライゼーションブックレット出版が入る。
「でるでるCLUB」は支援制度が広がり始め、そのことを通して街に出始めた人々を対象に、地域の枠をこえてあちこちに遊びに出かける企画をみんなで立てながら、互いに出会い、つながろうという趣旨でスタートした事業。
「ブックレット出版」は、そのブックレットを自分では読めないが演じながら各地を回り交流しようという「山にこもりましょう!巡業団」の活動を派生した。今年度はさらに映画「埼玉流(仮)」の制作を具体化する。
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 事業第4は関係機関や全県的団体等との連携・調整・情報提供等の事業で、ここには県の障害者施策推進協議会への関わりやアンテナショップかっぽ運営協議会を身障福祉会の県組織と共に担うことと併せ、どの子も地域の公立高校へ埼玉連絡会などの活動も含まれる。「障害児」の高校進学を実現する全国交流集会inおおさかへの参加も計画に入った。
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 事業第5はその他事業で、事務局や会議が含まれる。かっぽを支援するほか、地域団体に出向いてその現場で事務局会議を行うなど、各地域団体の事業が広がり手一杯な日常の中でさらにつながってゆく道を探る。被災地障害者支援のゆめ風基金の活動にも協力する。
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 議案討論で、発足当初からの会員が高齢化してゆく中、地域活動の主力である次世代や次々世代の障害者や支援者が新入会して来ない現状をどう打開してゆくのかという問いかけがあった。
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 同様の問題意識ないし危機意識は、2003年にも生じた。支援費制度により、それまで県や市の補助金で運営してきた活動が国のサービスに移り、運動体が事業所を作らざるを得なくなり、事務量も増大し、全県的な集まりに足腰軽く出てこれる人が減った。(上の写真は坂本理事長)

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 このときは、3ヶ月位先の週1回・全5回のセミナーを3コース開講し、事業所の職員や利用者の研修として計画的に出てこれる枠組みを工夫した。臨機応変に集会に出てこれる状況はなくなったが、事業所のスケジュールに組み込めれば出てきやすい。ちなみに、先に述べた「ブックレット」さらには「巡業団」はこの時のセミナーの記録がもとになっている。
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 ただ、こうした工夫だけではなく、より根本的には事業3で「埼玉流」と呼ぶ活動の中身である「分けない」ということの現在的意味を多角的につつき合うことが問われていると感じる。

 ゲド戦記を想い起すまでもなく、人は「分けられ」・「分ける」ことにより、自然を、関係を対象化し、人となる。それが原罪であり幸福でもあろう。

そして、いま問題にすべきは「生命」「からだ」を値踏みし、生かすべき命、伸ばすべきものと、殺すべき命、ふりわけるべきものに分けてゆく社会システムのことだ。
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しかも、そうした選別、差別、抹殺に対抗し、多様な生き方を認めよと求め、そのための支援をかちとってきた運動自体もまた、さらにきめ細かく分けてゆくシステムの一部として固化しかかってはいないか。

 障害者、関係者の世界だけでなく、社会のあらゆる領域で問われているテーマとして共に考えてゆきたい。

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