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zoom RSS 平和の中の「戦争」−細菌戦から原爆・原発 安保法制違憲訴訟埼玉の呼びかけ人に

<<   作成日時 : 2016/03/31 14:28   >>

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安保法制違憲訴訟埼玉の会の呼びかけ人に名を連ねた。

私が繰り返し反芻してきたのは、「平和とは異なる手段をもってする戦争の継続である」とするクラウゼビッツ「戦争論」の言葉。

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医学部を除籍になった70年頃から、731細菌戦部隊の医師たちの全容とその後について、国会図書館に日参して資料収集をした。

その過程で、遠縁にあたる者が、「マルタ」と呼んだり、研究発表では「満州猿」と称していた中国人やロシア人捕虜を実験動物代わりに用いて死に至らしめて開発したペスト蚤爆弾の「研究」と「爆撃」を実際に行った幹部であり、ハバロフスク軍事法廷で戦争犯罪人とされ処刑されたことも知った。
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 だが多くの医師たちは帰国し、広島、長崎の原爆の被害者の(治療ではなく、その威力の)調査研究に従事したり、朝鮮戦争等での細菌戦研究に協力したりした。

 1952年に新潟の精神病院に入院中の患者にツツガムシ病原菌を注射する人体実験を行った新潟大学の教授も、731部隊の幹部である医学者と手を組み、米軍の研究予算を得ていたといわれる。


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1947年に設立された国立予防衛生研究所(現・感染症研究所)は、細菌戦部隊から帰った医師たちの大きな受け皿で、アメリカがつくった原爆傷害調査委員会(ABCC)は彼らの参加により支えられた。 赤字が731部隊関係者。
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大学に戻り教授になった者も多く、私が山岳部時代になるほどと思った凍傷の適切な治療法も、実は捕虜たちを酷寒の屋外に手足に塩水をかけた上縛りつけて放置し、凍り具合を棒でたたいて確認するという「実験」を重ねて得たものだと知った。
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 2014年に開催された立命館国際平和交流セミナーでの西里扶甬子さんの「731部隊,原爆,ABCC,そして福島〜科学者の倫理 を問う」と題するレポートをyoutubeで見たが、この流れに福島の原発事故による放射能被害はないと言い続ける山下俊一にもつながっていることを、わかりやすく解説している。
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 2012年12月にわらじの会から出版した「地域とからだーまなざしを問う」では、小児科医・山田真さんが「今は長崎大の山下俊一というのが、ひどいことを言い歩いている。『ストレスが多いと放射線の影響を受ける。よく笑っている人は放射線の影響受けない。』と言ってるらしいんだけど、だから、本当は広島や長崎はだめなんですよ。そういう意味ではABCCの手先みたいになっているから。でもなんとなくあそこらへんの人なら専門だろうということで、そういう人に乗せられてしまうことがある。」と述べている。

 1950年に731部隊隊員たちより設立された日本ブラッドバンク(後にミドリ十字)は、細菌戦の技術を乾燥血漿に活かした。そして60年代半ばから血液製剤を作り、薬害エイズを引き起こす。
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 やはり「地域とからだ」の中に元国立公衆衛生院の母里啓子さんの「インフルエンザのほんとうの話」が載っている。日本の感染症対策の大きな問題として、「隔離して追い出す」、「撲滅する」という発想が強いことを指摘している。「インフルエンザは風邪じゃない」と称して毎年有効性が乏しいワクチンを強制するのもその表れ。母里さんが1970年代後半の体験として、横浜の鶴見川で国内にはいないはずのコレラ菌が発見されたというので、2週間にわたって膨大な塩素剤を川に撒く作業を手伝わされたと述べている。川の水を1トン以上飲まなければ菌があっても胃酸でやられて発症しないにもかかわらず、存在そのものを抹消しなければ気が済まない。その陣頭指揮を執ったのが、731部隊関係者の国立予防衛生研究所所長だった。

 このように戦後もずっと、「平和」な日常の中に、隔離、排除、差別、分離などの形をとって「戦争」は続けられてきた。安保・戦争法制はそうした裏面の「戦争」を一挙に表舞台に押し出し、疑問や批判を許さない体制にしようとするもの。

 そんな思いを抱きつつ、呼びかけ人メッセージを書いて送った。
「障害、病気、性、所得、民族……いろんな人が共に学び、働き、暮らす地域を分けて壊す 戦争国家への道を止めよう!」

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