共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す

アクセスカウンタ

zoom RSS 自民党が差別禁止条例を議員提案予定―なんと遠くまで来たのか でも踏み出す一歩は変らない

<<   作成日時 : 2016/01/23 13:38   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像


埼玉県自民党県議団が、「(仮称)埼玉県障害のある人もない人も全ての人が安心して暮らしていける共生社会づくり条例(骨子案)」をまとめ、SDF(埼玉障害フォーラム)が気づいたときには、もうゴーサインが出ている状況で、おそらく3月議会に提案され全会一致で通るだろうという状況になっているという。自民党がパブコメを昨年12月16日から新年の1月15日の期間で実施し、既に終わっていることを今日聞いた。

毎日の暮らしと 活動の場と 条例と… どういうことだろう?迷いながら、ふらつきながら考えるみんな。

画像

 「私達抜きに私たちのことを決めるな」というSDFの共通の主張とは相いれない経過だが、SDF参加団体それぞれの事情があり、ここまで進んでしまっていると全部棚上げにしてやり直せと求めるわけにはいかないらしい。

画像

 そのSDFに参加している埼玉障害者自立生活協会として、会員であるさいたま市議の伝田ひろみさんを講師として、今日遅ればせながら勉強会を行った。伝田さんは、全国の障害者議員で構成する「障害者の政治参加をすすめるネットワーク 」のメンバー。
画像


かってさいたま市が市長のマニフェストからこれもとつぜんノーマライゼーション条例を作ることになった時、遅ればせながら「条例について話合う100人委員会」を作って積極的に関わった経験をもつ。また、上記ネットワークを介して、全国各地の条例づくりの動きも把握している。伝田さんの資料によれば、教育の問題に関しては100人委員会の中でも意見がまとまらなかったこと、先行する福祉のまちづくり条例とどう連携していくかが課題であることなどが示されている。
画像

この差別禁止条例づくりの経緯は、自治体によってさまざまだが、埼玉の場合富山県でやはり自民党県議団が提案して条例が策定されたことを参考にしているらしい。

 その自民党埼玉県議団の骨子案を見たところでは、障害者差別解消法と障害者基本法を下敷きにした文言。「何人も、障害者に対して、障害を理由とする不当な差別的取り扱いをすることにより、障害者の権利権益を侵害してはならない。」と、障害者基本法の条文がコピーされている。
画像

 かって、70年代後半から80年代にかけて、「障害者差別」という言葉自体が、闇から街へ出てきた障害者達自身の、闇を明るみにさらけ出しての告発の表現であった時代とくらべ、なんと遠くまで来たことよと思う。

 「『何が差別か』ということは相対的な面をもっていて、時代状況によっても変化するということからでもあるが、固定的な基準を設けた場合、その基準そのものが抑圧的に働いてしまう」(山下恒男 著「差別の心的世界」1984 現代書館)この言葉が現実味を増して響く。
画像

 この本は、折にふれて読み返しているが、断定的な論理を弄さず、ああでもないこうでもないと迷いながら書いているところに好感を抱く。

 その本の中にこう書かれている。「結局最後に残る問題は、私たちの感性と想像力である。差別についての精密な定義や理論がいかに展開されても、実感のともなわないものでは話にも力にもならないのである。しかし、感性も想像力も私たちの生活体験や日常に根ざしている。初めからそれが限定された狭いものであっては、感性も想像力も限りがある。そういう意味で、私たちが自分たちの日常の生活体験をひろげてゆくことも必要であり、多くの人びととのかかわりも意義がある。」
画像



 上の写真は、DPI役員でもある埼玉の金子さん(全国青い芝)の発言。青い芝は、自らを「あってはならない存在」と見極めた地平から、無意識に障害者を抹殺し続けることで成り立っている社会に対し、生きざまをさらすことで問いかけてゆく運動を原点としている。

 今日の勉強会の終りの討論では、けっきょく「私たちをぬきにするな」という目立つアピール行動をするのではなく、各々の地元の自民党議員を訪ねて話し込もうということになったのだ。具体的な生活体験の土俵で顔をつき合わせながら、日常のなかで「ぬきにされた」とはどういうことか、「一緒にやる」とはどんなことなのかを語り合うことが、迂遠なようでも一緒に差別に向き合うことにつながりうるのではないか。
画像

 先に「遠くまで来た」と述べたが、90年代からの自治体レベルでの障害者施策、そして今世紀に入ってからの国レベルの施策の拡大を通して、障害者の権利保障はされたが、半面で支援制度利用に応じ、他の人々ときめ細かく分け隔てられ、狭い日常世界に封じ込められてきた。その制度による権利保障と分離の上に、今回の条例づくりのプロセスもあるのだと思う。

遠くまで来はしたが、踏み出すべき一歩はいつも同じなのだ。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
自民党が差別禁止条例を議員提案予定―なんと遠くまで来たのか でも踏み出す一歩は変らない 共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる