共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す

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zoom RSS 分け隔てられた障害者の「就労」と「生活」―制度を越えつながる場 世一緒 地域・自治体で共有を

<<   作成日時 : 2015/07/11 18:58   >>

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昨日は写真を撮り忘れて話し込んでいたので、ここにはイメージとして前に撮った写真を載せるが、職場参加ビューロー世一緒はこんな感じの場所。
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 世一緒のそもそもは市障害者就労支援センターを、福祉施設等からの職場参加やピアサポートを組み込んだ共に働く地域支援機関として提案し、市の求めに応じてその運営を受託する方向になった時点で、同センターでやることを内部的に試みておこうとして、センター開設の前の年に開設した。センター開設後も、ピアサポート、共に働く地域支援の二点について、センターではやりきれない部分を実践し、広く問題提起し続けてきた。その実績と併せたセンターの改革の積み重ねによって、互いに新地平を拓いてきた。
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 5月末を以て、とつぜん市の受託が終了させられた。代って受託した社協が慣れてないこともあるのだろうが、これまでにもまして世一緒に就労準備中や就労中の障害者が出入りするようになった。

 たとえば、昨日は就労A型に通い始めた人が2人、彼らは同じ施設なのだがそこで言葉を交わしたことはなく、世一緒で初めて自己紹介し合っていた。
 
 そこに昨年就労A型に通ったが、当初は体調が悪ければ遠慮なく言って下さい、対応しますからと言われて通い始めたのに、発作が起きそうで休みたいと電話するとあと1時間様子見てよくなったら来てと繰り返したり、作業が遅いと厳しく叱責されるため体調が悪くともぎりぎりまで我慢していたため大発作で意識がなくなり救急車で搬送されたりして、けっきょく退所したという人が居合わせ、経験を語った。一般企業でパートで働いていた時には職場で体調を気遣ってくれたのにと。彼女はそもそも一般企業で働きたいとハローワークへ行ったら、その前に訓練を兼ねてA型へ行ったらどうかと言われてそうかと思った。一般企業のほうが融通が利くとはどういうこと?と語る。

 A型ってなんなんだろう?という話をひとしきり。

 新しく通い始めた二人は満足しているが、仕組みに問題があることを語り合う。

 その二人の片方は、以前就労移行支援に通ったが、2年間一度も職場実習をさせてもらえなかったという。今度は、就労移行支援って何なんだという話になる。

 彼女はその後就労B型に2ヶ所通ったが、レストランをやっていたB型が性に合っていたという。とはいえ、多くのB型が、収入はわずかでもコンスタントに作業が入り、施設の日課が変動なくこなせる内職作業に依存しているのが現状。また、A型も立ち上げ時は同様で、しだいにその内職の発注元の企業にチームで出かけて行って働かせてもらういわゆる施設外就労を増やしてゆく。すると、その人数分、施設定員を増やせる。

 A型、B型、就労移行とメニューはいろいろあるが、それぞれが小さな世界で、そこへ入るとつながりを断たれ、利用者同士のつきあいも限られ、シカトやいじめが横行しやすい土壌がある。
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 それを聞いていたもう一人が、障害者自立支援法の前の通所授産施設時代に、職員の応援で職場実習を何度かして、企業に就労した体験を語る。その施設はいまB型と就労移行の多機能に変っているが、B型はほんとに外に出なくなってしまった。

 そんな話をしているところへ、世一緒に初めて来た人が割り込み、いま企業でトライアル雇用中で間もなく終るので、その後のことについて元のセンター職員の助言をほしくて来たと言う。その元職員はさきほど帰ってしまったので、また連絡を取り合うことに。入れ替わりに、就労移行支援事業所の職員も顔を出す。

 「障害者が働く」に関わる支援は、かってはハローワークか授産施設、作業所に限られていたのが、21世紀に入り大きく拡がった。しかし、機能別に多様化させ、そのために民間企業を参入させ、数合わせの競争を促進したことが、結果として人間のありかたを切り刻み、捻じ曲げかねない状況にもつながり、全体像が見えなくなっている。基本的には利用者1人来ればいくらといった昔ながらの施設報酬体系が、障害者を人としてでなく商品とみなしやすい構造をつくっている。

 だからこそ、世一緒のようなスクランブル交差点がとても大切なのだと、再認識させられる。
 
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 世一緒はNPO法人障害者の職場参加をすすめる会の独自事業で、ここ数年は向かいのハローワークの上の階にある市障害者就労支援センターの事業に含まれる「ピアサポートによる就労支援」の場としても位置付けられていたので、当番の障害者スタッフや就労経験の豊富な障害者ファシリテーターに若干の手当が公的に支給されていた。だが、この5月末で市が同センターの運営を社協に移したため、一切公的な支援等はない。もちろん障害福祉サービスの土俵にも乗るつもりもない。世一緒を維持する財源は、会費、寄付、民間助成金、水上公園花壇整備など若干の業務委託の事務管理費だけ。常勤職員ゼロ。上記の障害者当番スタッフとパートのサポーター、ボランティアで運営している。

 この構造を大きくは変えないままで、できる限り地域・自治体とシェアし合ってゆく道は見いだせないのだろうか。

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