共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す

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zoom RSS 障害者が暮す、働くとは ―生産者、商店と生活者が寄り合う場との二重らせん

<<   作成日時 : 2015/01/13 23:16   >>

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昨秋から毎月第2火曜日に開かれるようになった「越谷・水辺の市」。NPO法人障害者の職場参加をすすめる会では、出店ブースはもたず、もっぱら裏方として関わる。というのも、同会事務局長(私)の火曜日はもう20年間にわたって、聾唖・弱視・下肢マヒの橋本克己画伯を先達とする「絵日記の旅」という千日回峰行の如き行の日と定められているからだ。その荒行の日に、同時並行で「越谷・水辺の市」が加えられたが、これもまたひとつの公案ならんとドン・キホーテ的に妄想し、流れに身をまかせてみた次第。

 裏方の仕事は朝が早い。市産業支援課の倉庫からテーブルやイス、コードリールなどを借りだし、会場の葛西用水ウッドデッキにリフト車で運ぶ役割。8:20に倉庫に着くと、既に職場参加ビューロー・世一緒障害者スタッフのAくんが待ち構えている。「早いね、何時起き?」と訊くと、4:30という答え。「ふーん、寝たのは何時?」と訊くと、昨日17:00だというから驚いた。元自衛官で統合失調症。途中で目が覚めることはないが、眠りが浅く休まらないという。ともあれ、おかげで早朝からの手伝いが全然苦にならない人材がいて、よかった。

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 ウッドデッキに物資を運び込むと、既に到着して出店準備を始めている人たちもけっこういる。今日は風も弱く、暖かめでよかった。ウッドデッキが広がり、川沿いだけでなく駅前からの大通りにも出店できるようになり、アピール度が増した。


 Rさんに電話すると、間もなく画伯宅に着くという。これまで私がリフト車で画伯を迎えに行っていたが、ウッドデッキの準備にかかりきりなので、やはり世一緒障害者スタッフのRさんに、路線バスを利用して画伯を迎えに行く大役を頼んだ。当初はもし事故があったら…と心配でたまらなかったが、案に相違して淡々と役割を果たし、画伯も若い女性と二人きりなので喜んでいる。

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 私とAさんはいったん世一緒に戻り、Aさんに水辺の市のチラシ原稿の印刷と裁断の仕事をしてもらう。ふだんの火曜日は私が世一緒に立ち寄った後すぐ絵日記の旅に出てしまうため、Aさんも手持無沙汰で電話の前にじっとしているようだが、今日は仕事があり、働き者のAさんにとっては心安らかだったよう。上の写真は、昨秋、世一緒で実施した「ピア介護人養成研修」で画伯の介助を体験したAさん。ガチガチに緊張しながら、一生懸命研修を受けていた。

 そのほか、家にはいられないが行き場がなく、何も活動がない火曜日でも世一緒に来てすごしていることが多いKくんとTくんも、それぞれ水辺の市で活躍。Kくんは、休日等にテキヤさんのバイトをしているので、まだ慣れてない出店者のブースに行って手伝ったりしていた。Tくんは、水辺の市のチラシを通行人に配っていた。「死ぬほど退屈」という言葉があるが、役割を奪われた者にとっては、たとえ無償労働であっても、この世界で生きている実感につながることもあるのだ。ひるがえって、「サービス」という名で恒常的な代替役割を与えられることにより、現実世界での生の感覚が発散させられてしまう懸念を抱く。

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 そうこうするうち11:00過ぎに絵日記の旅ご一行がウッドデッキに到着し、本日の修行の山である越谷久伊豆神社へリフト車で向かう。

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画伯は結婚祈願の後、思い姫への結納の品をご購入。


 そしてまたウッドデッキへ戻り、水辺の市で昼食とコーヒー。画伯は、NPOにじさんぽのブースで、手すき和紙のハガキを仕入れる。
 こうして出たり入ったりしながら、絵日記の旅は水辺の市と二重らせんのようにからみあう。

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 ところで、水辺の市だが、いわゆる市民団体、個人とともに、地元生産者や商店などが参加する寄り合い所帯で、かつ行政や業界団体などの仕切りではない。もし市民団体、個人だけだったら、冬はお休みにしておこうということになったかもしれない。「あきない」という言葉を実践しなければ、お客はつかないことを頭でなく体でわかっている人々の存在が、一つのエンジンだ。と同時に、ショッピングモールの集客とはまったく次元の異なる、暮しに役立つこんな物がほしい、地域に根差したこんな仕事を共有したいといった、生活者の感覚をもつ素人たちがたくさんいることも、もう一つのエンジン。

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 今日初めて、片付けの後で輪になり自己紹介と感想を出し合った。出店者の話合いをもちたいと何人かから希望が出て、設けることになった。せめぎあいつつ一緒に考え、よりよい働き方を考える場が広がればと思う。

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