共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す

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zoom RSS 公立高校よ 15の春を泣かせるな!―県教育局への要望書

<<   作成日時 : 2014/02/02 23:37   >>

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2月に入り高校入試も1カ月後(3月3・4日、発表10日)に迫ってきました。

受験生たちは高校へ見学・体験や個別相談など、受験に向けてがんばっています!

小中学校でいっしょに学んできたことの意味を大切にし、高校でも続けていってほしいと心から願っています。

埼玉県教育局との話し合い

2月3日(月)2時〜 埼玉会館 6C
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                              2013年12月12日
埼玉県教育委員会教育長様
埼玉県教育委員会教育委員長様
                          どの子も地域の公立高校へ・埼玉連絡会   
                                     代表・斉藤尚子 
埼玉障害者市民ネットワーク 
代表・野島久美子
要望書
 
日頃より障害のある生徒たちが高校で共に学べるようご尽力いただきありがとうございます。

受験生たちは不安と希望が入り混じる気持ちの中で、来春の入試に向けて準備を進めているところです。今年もあと半月余りで暮れ、新年が明けるといよいよ公立高校入試が近づいてきます。

この受験生たちのみんなと一緒に学びたいという思いがかなうよう、具体的な手立てを検討していただきますようよろしくお願いいたします。

障害のあるなしにかかわらず共に社会で生きていくために、学校で一緒に学び育つことは不可欠であると私たちは考えます。小中学校はもちろん、選抜制度のある高校でも一緒に学べるように貴局との間で長年に渡り話し合って、制度の積み重ねをしてきました。

しかしながら、担当主席も毎年変わることなどにより、引き継ぎや理解がきちんとできておらず、不十分ながらも現在までにできた制度すらも生かされていないことを痛感させられます。なぜそのような制度ができたのかを捉え直し、ただ従前どおりの繰り返しではなく一歩進めて、得点が難しくても高校で学ぶことを強く望んでいる生徒たちを受け入れるようにしてください。

能力主義により分けていくことでは、ほんとうに暮らしやすい社会にはなっていきません。公立であるからこそ、高校で学びたい人、教育を必要とする人たちを受けとめる役割を果たすべきではないでしょうか。

1、措置願について
 11月14日の貴局との交渉では、措置願がどのように運用されているかについての話し合いが中心となりました。そこで明らかになったことは、高校現場における運用の実態が把握されていないということです。

措置願が現在のような制度に到るまでの過程を大まかにふり返ってみると、まず1988年に「身体に障害があることにより不利益な取り扱いをすることがないよう」という通知の「身体に」を取り、知的な障害を含むどのような障害があっても不利益な取り扱いをすることがないように配慮するというように変わりました。

しかしながら、その趣旨通りには配慮がなされず定員内不合格も出され続けていきました。

2010年から点数化による選抜制度が実施されるにあたり、点数が取れない知的障害の不利益に配慮して「措置願が出された場合は、これを選抜のための資料とする」とし、また、それまで別の通知であったものが選抜要項・要領に盛り込まれました。

その2年前の暫定版作成当時の関根主席(現教育長)は東京、千葉、神奈川、大阪などの先進例を調査し、それらに相当する制度であるとして、「措置願」について私たちに説明をされました。

さらにその後2011年から入学願書に不登校の自己申告書などの提出欄と同等に措置願の提出欄も設け、障害のある生徒の受験に対する周知、理解を図ることとしました。

以上のような経緯で(くわしくは介助員の問題などいろいろあります)現在の措置願ができてきましたが、措置願がどのように運用されているか実態を把握して改善していくのが、制度化した県の役割のはずですが、行なわれてきていません。

措置願を「選抜のための資料とする」ことについても、高校に対する説明が事務的であいまいなため経緯や趣旨が伝わらなければ、公正公平に反するという捉え方をされてしまいます。

「得点を算出する際に配慮する」といっても、特に障害の重い場合は受け入れにつながることなく、単に配慮したというだけのアリバイにしかなりません。知的な障害に対する配慮はないと言い切る高校もあります。

「選抜のための資料とする」ことについて、県は一切指示指導はしないで高校現場の判断に任せているという前回の話し合いでのお答えでしたが、それでは制度化した意味を全くなしません。このことを私たちは何年間も訴えてきました。

 前出の関根主席(現教育長)が、当時、「不利益な取り扱いをしないための方策については、今後研究してまいります」と述べており、また、阿久津主席(現不動岡高校長)も、吉井英樹くんが日高高校で定員内不合格とされたあとの欠員補充に際しての改善点として、「措置願の取り扱いを明確にする」ことを挙げています。しかし、これまでに県として具体的な改善はなんらなされておらず、極めて無責任と言えます。
 
@ 11月21日付の高校教育指導課担当者への質問事項に沿って、措置願の件数他の報告をお願いします。

A 「障害のあることにより、不利益な取り扱いをすることがないよう」という基本的な考え方に沿って、「選抜のための資料とする」について改善策を出して受け入れてください。

2、高校への障害のある生徒の受け入れに関わる説明について

 要望1にも述べたとおり、貴局と埼玉連絡会の間で話し合いを積み重ねてきたことの経緯や趣旨が高校に伝わっていません。知的な障害を含むどのような障害があっても不利益な取り扱いをすることがないように配慮し高校で一緒に学べるようにしていくという、県の姿勢としての最も基本的な説明がなされていません。

また、「措置願」や「埼玉県立高等学校における障害のある生徒への指導について<参考資料>」など、これまでにできた制度についても、受け入れを進めていくための説明がなされず、事務的に終わっていることを感じます。

定員内不合格についても、私たちとの話し合いの場での「あってはならない」という言葉と、高校長の定員不合格は「あってもいいんだ」という言動には大きな隔たりがあります。

今後予定される校長会等を通して、また個別に受験先高校に対し、説明・指導を行なってください。

@ 前回の話し合いでは、11月27日の高校を対象とした入試説明会で「ポイントとなる事項、措置願も含めて説明したい」というお答えでした。11月21日付の高校教育指導課担当者への要望事項に沿って、入試説明会でどのように説明されたかについて報告をお願いします。

A 校長会で「身体に障害のある」を「障害のある」に変えたことや、措置願を選抜の資料とすることの趣旨や経緯を説明し、県が知的な障害を含むどのような障害があっても不利益な取り扱いをすることがないように配慮し高校で一緒に学べるようにしていく姿勢であることを伝えてください。

B 「埼玉県立高等学校における障害のある生徒への指導について<参考資料>」(埼玉バージョン)は障害のある生徒を高校に受け入れるために法的な裏付けとなる資料です。この<参考資料>の手本となった東京都のものには、指導課としての配慮事項や裁判の判例なども載せ、高校長が弾力的に運用できるようにしてあります。

単に法令を列挙して配布するだけでは、受け入れやすくするよりも、逆にバリアとなってしまいます。受け入れのための資料として活用する説明を付け加えて、校長会で配布し説明してください。

また、2013年6月に「差別解消法」が制定されました。その第一条(目的)、第七条(行政機関等における障害を理由とする差別の禁止)を付け加えてください。


以上文書での回答をお願いいたします。

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