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zoom RSS ミステリーツアーが街を拓く 火曜はいつも絵日記の旅

<<   作成日時 : 2013/01/25 19:16   >>

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もう火曜日が巡ってきて絵日記の旅。いつもそう思う。もう何百回旅してきたことか。なぜ旅なのか。
聾唖・弱視・車椅子の背中・橋本克己画伯が妄想をまじえて紡ぎ出す小さな旅計画を基軸に他のメンバーの都合を少しだけアレンジしての年間を通した火曜の旅。どこか指輪物語を彷彿とさせる旅の仲間だ。

 本日は統合失調症の介助者かつデイサービス非常勤職員のNさんの誕生祝を某レストランで。一癖も二癖もありそうな風貌の御一行の中でただひとりさわやかに微笑むのは教職のための介護等体験でくらしセンターべしみに来ている大学生Hくん。努力家らしく、事前に「克己絵日記」を熟読玩味して来ている。バースデーケーキ代わりのパフェが来たところではいチーズ。
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 レストランではこの後トイレに入った画伯が視えないため緊急ボタンを二度ほど押して店員さんが駆けつけるくらいでまあスムーズ。

しかしその後レイクタウンで画伯の買い物タイムには、キティちゃんの葉書を探してさまよったあげくなんとかキティちゃんのあぶらとり紙で妥協。しかしそのあと食料品売り場で温泉玉子がどこにもなくマルエツまで行ったがやはりなくそれだけで2時間を費やし、けっきょく越谷駅前のカスミで食料品を買う。絵日記の面々はやっぱりと疲れ果てて7時すぎに越谷駅前で解散。

しかしHくんは微笑みを絶やさず画伯の家への送りまで同行し、介助慣れしてないフレッシュマンが大好きな画伯を喜ばす。
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怪人・橋本画伯を絵日記の旅の集合地点である越谷駅へ車で送るため自宅へ迎えにゆくと、その前に月刊わらじ12月号を近所の2軒の家のポストに入れたいから車椅子を押して回れとの指令。

自分で封筒に入れ宛名も書いてある。代わりに車で入れてきてやるよでは納得しない。自分が届けるところに有り難みがあると考えている。

しかたなく回るが、まったく同じに見える封筒を自分で書いた宛名の字も視えないはずの画伯がどうして見分けられるのか不思議。どうしても譲らないこだわりと不思議さの世界に惹かれひきずられてみる。

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回っていたら30年前画伯の家で朝霞のろうあ者Eさんに来てもらい画伯と一緒に手話を学んでいた頃よく来ていた小学生の姉妹のお母さんが当時と同じ家の前を掃除していた。愛くるしい顔のまま60歳くらいになっていた。たしか姉娘は離婚して家に帰ってきて自死し、いまは妹娘が結婚して子供も生まれ同居しているはず。画伯とのご近所回りは時空の境を出たり入ったり…




毎週火曜の絵日記の旅。画伯を集合場所の越谷駅へ送って行ったら80代のシルバーカー軍団が…。なんと12時から近くのレストランで食事会があるのだが、まだ50分もあるのでここでみんなで待っているのだと。そうだよね 昔は家の前の縁台に座って道行く人を眺めてる風景ってよくあったよね。
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 画伯と互いに自己紹介。画伯が視えていた頃、ここまで手漕ぎ自転車型車いすに普通の車いすを乗っけて漕いできてここで乗り換えて電車に乗って行ったと手話で語ると、この人前に市役所の近くで見たことあるよと言う人も。
 街を純粋に楽しむ愛好家同士の出会い。 




絵日記の旅一行と微笑む元埼玉県障害福祉課主幹Mさん。Mさんが施設長を務める障害者施設にて。Mさんが障害福祉課係長のとき全身性障害者介護人派遣事業をスタートさせた。また主幹のとき係長のTさんとともに生活サポート事業発足に尽力した。どちらも資格を問わず地域の付き合いの延長での介助を促進する県単独事業。今日Mさんが「いま制度があるかどうかわかりませんが」と言うので、「ありますよ。やってる市町村は少なくなりましたけど。今日は全身性を活用して来てるんです。」と話すとうれしそう。

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 当日のアポにもかかわらず、Mさんは気さくに施設内を案内してくれる。ここができたのは1965年。県内の授産施設としては草分け。八木下浩一著「街に生きる―ある脳性マヒ者の半生」(現代書館;1980)に書かれているのもこの施設。八木下はここに1年5ケ月入所したが、それまで障害者と出会ったことがなく、その労働のきつさや工賃の安さにも驚き、またみんなあきらめきっていることにもびっくりして、25歳で退所してから障害者差別問題を真剣に考えるようになり、そこから子供時代にさかのぼって排除されてきた地域の学校へ行きたいと一人で市に交渉を始める…

 いまも当時と同じ作業が基本。しかも不景気でここへ来て大手の仕事が切られたり、取引先が倒産したり…。50人余の施設で入所と通所が半々だが入所者の最高齢は74歳。かって養護学校を途中でやめさせてまで入所させられた人もいて退所はまれ。しかしいま一人長年入所していた電動車椅子使用者が生保で一人暮らしをめざし生活ホームやグループホームを見学し始めたんですよ、とMさんは目を細める。県退職後ここに職を得たMさんだが来春で任期が終わるという。今日ここで会えてよかったなあ。


小さなミステリーツアー「絵日記の旅」 今日は職場参加ビューロー・世一緒で橋本画伯提案の3ケ月行動計画案の審議。結果を触手話で画伯に伝えるろうあ者仲間のO随行員。それをみつめる教職のための介護等体験のYさん。その後ろはこの世一緒のスタッフでもある随行員Rさん。いちばん後ろは今日の世一緒当番スタッフ・Aくん。

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火曜日の世一緒は定番スケジュールがない代わりにいろいろな人が立ち寄る。さっきも精神障害者で室内清掃業を営み市民活動にも関わるTくんが来た。


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絵日記の旅、雪のロジャース越谷店。橋本画伯は思い姫への結納の品とてヒーターを購入。従者たちと記念写真。

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2枚目の写真は1984年の月刊わらじ「大雪」。画伯の妄想の長征は30年近く前のこの頃その途についたのだった。


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