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zoom RSS 職場参加の原点―その人がそこにいることから 越谷らるごで伝えたこと

<<   作成日時 : 2012/06/24 23:15   >>

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前回のブログに書いたように、6月3日に「越谷らるご発地域支援ネットワークをつくる連続学習会」で、「ともに地域で生きるために」と題して話してきた(写真は学習会終了後の二次会)。話題メニューを持って行き、その中からスタッフに選んでもらったところ、「世一緒、就労支援センターの活動から」をまず話し、それに学校のことも加えてほしいとのことだった。
 
 最初に、いま取り組んでいる「職場参加」の原点は「武里団地の露店と畑づくり」にあったという話。1978年に発足したわらじの会の初期のメンバーには、越谷市の農家などの一員で、就学免除になった後、近所に友達もなく家の奥の一室で日々を過ごし大人になった者が多かった。言葉を覚える機会もなかった者や家族以外の他人とどう話したらいいかわからない者もいた。
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 活動費かせぎで、バザーの残り物を団地の真ん中でカーペットの上に広げて交代で店番をしたのだが、介助者が少ないため、本人たち一人で店番した(上の写真)。値段は全部付けておいた。通りがかりの主婦らが立ち寄り、障害者が持っている金箱に代金を入れながら、おいてある袋に自分で品物を入れ、ついでに一言二言話しかける。他に誰もいないから、そのうちに言葉を返したり、愛想よくふるまったりするようになる。そのうちに、常連客ができて、店じまいを手伝ってもらったり、せっぱつまって「トイレまで連れてって、手伝ってくんろ」などと頼んだりするようになった…という話(下の写真)。
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 そうやって本人たちの世界が広がって行くと、親子心中か施設入所かと思い詰めていた親たちも少しだけだが変わってくる。本人たちが介助者と一緒に畑を始めたときに、親たちやばあちゃんがついてきて、農業の初歩を教えてくれる。筆者などはこの時初めて「まんのうはうなうもの、くわはさくるもの」という教えを受けた。何にも知らない連中(筆者ら)だから手ほどきをしてやらなくちゃということで、関係が少しだが変わって行く。

 当日は、障害者たちの家での生活の窮迫と農業の近代化の関係についても話した。これだけで、時間をたっぷりかけてしまったので、あとは駆け足にした。

 かって「失業者になろう」という活動をしたこと。障害が重いから就職など考えられないからといって介助や住まいの問題しか考えないと、そもそも働く希望がないものとみなされてしまう。そこで、とにかくハローワークに出かけて、求職登録をしようという取り組みを、関西の団体等と連携して行った。なにをする場所かもわからない人もあり、職員から説明してもらったりした。ハローワークは驚きあわてていたが、所長との意見交換もあわせ行い、毎年続けることで親しくなった。これも露店や畑づくりと同じで、その人がそこに存在することから一緒に考えてゆく関係が少しだがひらかれてゆく。

 
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「伝わらないことが出会いのもと」というのは、現在職場参加ビューロー・世一緒スタッフがペアで商店街等に飛び込み訪問している「仕事発見ミッション」の話。サポーターがついてゆかないので、本人たちのトークの内容が店員さんらによく伝わらないので、簡単にあしらわれない(上の写真)。なまじ上手なトークではすぐ伝わってしまい、1分で帰ることになってしまうところだが。そうやって「間」ができることで、関心を抱き、20〜30軒に1軒くらいは職場体験をやらせてもらえている。

 ほかにもいろいろ話したが、ポイントは「その人がそこにいることでしか、周りは変わらない」ということ。 居場所がないから、支援がないから、伝わらないから、邪魔になるから、わからないから…といって、条件が整備されれば出てゆけるのだがと要求しているだけでは何も始まらない。みんな一人ひとり違うのだから、その人がいない限り、その人の居場所も、支援も、コミュニケーションも、役割も、理解も…すべて創れないということを、具体的な体験を通して伝えたつもり。

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