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zoom RSS 大きく変わってきた障害者就労 ― 職場と地域を考える 1)支援の連携の功罪 

<<   作成日時 : 2011/04/30 14:47   >>

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5年前に所長を務めた越谷市の障害者就労支援センターへ、最近、所長代行としてまた顔を出している。写真は就労支援センターが3階にある越谷市産業雇用支援センター。1、2階はハローワーク。

 びっくりしたのは、この5年間で様相が激しく変わっていること。カウンターの中に入ってみて、まず驚いたのは、窓口を訪れる障害者がずいぶん減ったこと。しかし、新規の相談、継続相談が甚だしく減ったわけではなく、新規の就労支援、継続就労支援、離職支援などはずっと適確に積み重ねられている。

5年前はセンターができて2年目だったから、相談に当たる側もノウハウがなく、あらゆる相談に時間をかけて応じていたので、窓口がにぎわっていたといえよう。最近では応対する職員が経験を重ねたため、見極めがスムーズになっているという感じがする。また、就労先の事業所との関係が重ねられ、新たな相談者の実習受け入れや新規採用の打診ができるところが増え、連続した支援ができるようになった。相談を重ねながら滞留している状況が減ってきたといえる。

もうひとつは、相談・支援にあたって、5年前は、必要に応じてハローワーク、職業センター、市等に連携をとっていたのが、この5年間に、「障害者就労支援」に関わる機関、事業所が、雨後の筍のように増え、それらの機関、事業所から声がかかり連携して相談・支援を行うケースがしだいに増えてきている。

 近隣市は軒並み就労支援センターを開設し、近くの市に国施策の障害者就業・生活支援センターもできた。福祉分野では、就労移行支援事業に移行する施設ができてきたし、障害者雇用施策においても、企業におけるグループ就労訓練のための助成金等が整備され、障害者を斡旋・支援する企業もたくさん作られ、特例子会社も増えてきた。また、教育分野では、「就労100%」を旗印にした高等特別支援学校ができてきた。

5年前に語られていた「障害者就労支援への追い風」がまさに吹いてきたなと感じるし、こうした支援の連携に支えられて就労してゆく障害者が、越谷市のセンターにおいても徐々に増えているのはいいことでもあるが、半面新たな問題もはらんできたと感じる。

 あちこちの機関、事業所が、それぞれに見極めを重ねてつながってゆくということは、就労に近いか・遠いか、就労支援の対象者なのか・別の支援の対象者なのかが、個々の相談員の経験や判断をこえて、社会的な選別基準が構築され、差別構造が重層化してゆくことにつながりかねないという懸念も抱いている。

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