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zoom RSS 聴覚障害者Oさんの八戸便り その3

<<   作成日時 : 2011/03/22 11:42   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 1

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八戸現地の聴覚障害者・Oさんからの第3報を紹介する。これは15日に届いたメール。ずいぶんブログでの紹介が遅れてしまった。実は、筆者は、いまこのブログよりも、「身近な地震被災体験」と名付けたメール通信に多くの時間を割いている。ブログはどうしてもモノローグになってしまう。それも大切だが、もっとみんなの暮らしの中から地震を、原発事故を、避難を、救援を、見つめ直し、自分の言葉でかたりなおそうよ……そういう思いで始めたのだ。それがもう昨夜で、第12信になっている。いろんな人が、呼びかけに応じて発信してくれたメールを、メール通信で紹介してきた。送り先は、筆者が顔を存じ上げている、さまざまな分野・立場の人たち、障害者といわれる人も多い。ブログのみの読者の方で、もしこうした趣旨に共感された方がおられれば、ご一報ください。→:waraji@muf.biglobe.ne.jp

「停電し、パソコンもfaxもできなく、携帯のバッテリーも残り少ない状態の中、
こちらの情報を誰に流せば的確かと考え、山下さんを選び送信しました。
電池は食いますが、言葉より映像が物を語ると判断。
携帯で写して歩くには電池がない。
それでデジカメで撮り、そのモニタを携帯で写したものを送信したわけです。
鮮明な画像でなくてごめんなさい。
活用していただいたようで、嬉しく思います。

通電してからは、パソコンで必要な情報を必要な人に流していて、こちらにメールするのが遅れました。
安否確認や、危険情報発信、封鎖道路情報等発信基地として、
個人的な情報が欲しいがパソコンがない人に携帯で情報メールを流していました。

電気が通っていないとき、足で歩きまわって津波の現場を見てきました。
写真を添付します。
タンクローリーが津波でごろごろ・・・港はがれきの山・・・。
そして道路は大変滑ります。
津波が泥を置いていき、それが大変滑るのです。
そして、濃い潮のにおいが充満。
そのにおいが夜家に戻ったあとも脳裏によみがえってきて参りました。

聞こえないので、常に目の端で津波情報を確認して動きました。
具体的に言うと、津波の後片付けをしている人がたくさんいますので、
それらの人の様子を肌で感じながら(危険があると様子が変化するでしょうし、逃げますから)
撮影していました。
たぶん、聴覚を過信している聞こえる人よりも敏感だと思います。
欠けた機能があれば、残された機能をより活用して、痛いくらいに働かせて感知しますから。

そして、電気が回復した後は、すぐにパソコンを使用して必要な人に支援を開始しました。
(支援というと偉そうな言葉に聞こえて本当は遣いたくない)
物や力の支援はできませんが、情報の支援は私にもできます。
しかし、行方不明の人を探すための捜査は考えるより消耗します。
胸が潰れそうな思いです。
さらにだめだった人の情報をどう伝えればいいのか。
その一言に私の今までの生き方や考えや価値観、そういったものが出るでしょう。



それとともに、遠方の方との考えのギャップが感じられました。
モノの支援も確かに必要です。
でも、食べなくたって、家族や親族や知り合いの安否をまず知りたいはず。
支援ってモノだけじゃない。
ずっとたって、モノの支援が細々となったころだって、モノでない支援は必要でしょう。
お金では買えないものの支援が本当は必要かも。
そしてモノの支援はある意味、支援したいという人の自己満足に終わる可能性もある。
「私は○○を支援したんだ」という。
あげて終わりじゃいけない・・・。

一段落したら、支援される側をだめにしない支援が必要でしょう。
依頼心を作るより、希望や立ち上がれる力(強い気持)が必要だと感じます。
そのためのモノだったらしなければならない。
・・・そう私は思います。

価値観が人によって違うので、私の考えを人に押し付けようとは思いません。
ただ、こんな考えもあると思っていただければ。

八戸では燃料不足のため、会社によってはバス運行がなくなりました。
運行している所も時間を短くし、間引いて運行しています。
会社も廊下の電気は消灯、部屋の電気も半分。
便利を享受しすぎていた我々にはいい薬となるでしょう。
我々が子供のころはこんなに便利ではなかったけれど、十分幸せでした。
こんな時こそ助け合う社会を作るいい機会です。

パソコンに張り付いて支援していたおかげで買い物に行く暇がありませんでした。
地震は静岡に行く日でしたので、うちの冷蔵庫は空っぽですが、
小麦粉はあるのでうどんでも作りましょうか。
日本は豊かなので、全然困らないです。
いよいよ何もなくなったって、お茶があるので飲んだ後はかき揚げにできるし。
戦時中の話を知っていますし、アフリカやその他飢餓地帯を思うと、
ダイエットにお金をかけるほど豊かな国ですから、これも学びのひとつと思います。」

  

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
素晴らしいブログですね!!

ポンコツ川柳というのをやってますので、
良かったら覗いてあげてくださいな♪

http://freakchan.com
車イス障害者フリーク
2011/03/22 18:32

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