長いひきこもりからの旅 2020.3.25 すいごごカフェ 菊地よし子さんトーク

[昔からよし子さんとつきあいのある臼井さんからのお話]
ずっとひきこもっていた
臼井:私は19年以上わらじの会に参加していて、よし子さんとは40年近く付き合いがある。ちょうど裏に住んでいるので、菊地さんちに行ってほしいと言われて。でも、40年前は外に出すと危ないからということと、怪しい団体じゃないかとお母さんがすごい疑ってきて、よし子さんとお近づきになれないまま4年くらい経った。だからよし子さんが24、25歳、私が40歳くらいからの付き合い。しばらくしたら、わらじに行くのは嫌だと言い始めて行かなくなり、それが10年近く続いた。山下さんが行ってもわらじの会の誰かが行っても家のドアを開けなかった。そこからだましだまし連れ出した。

生活ホームに入居
よし子さんが生活ホームもんてんに入居したのは5,6年前にお母さんが倒れてから。お母さんを木村さんと病院に運んで、その日からもんてんに入居することに。お母さんもよかったってほっとしたと思う。
よし子さんは約束をしたら守る。36、37歳くらいの頃太りだしたので歩きなさいよって言ったら、雨の日も風の日も毎朝散歩するようになった。30年続けて歩いてると思う。約束は破らない。やることは守る。記憶力は抜群。おばさんは何月何日に出かけるから、この日に帰って来るって覚えている。お買い物はできるからお母さんはずいぶん助かったはず。洗濯も得意。おうちにいた時はご飯も作っていたし、すごいお手伝いをしていた。

[2004年からの写真を探してスライドショーを見ながらみんなで思い出話]
手作り班の主婦たちと
菊地:もんてんは楽しい。ケンカしない。由佳が怖い。柴田さんが怖い。
伊藤:よし子さんはクロスステッチが得意。感心することは、針を絶対抜いて針
刺しに戻す。
臼井:物事のけじめがきちっとしてる。
よし子:昨日は草取った。楽しかった。桜見に行ったの。寒かった。
木村:楽しかったって言ってるけど、最初の頃は農園に行くこと自体が嫌で行か
なーい!って何度叫ばれたか。トマトとか収穫したものをお母さんにあげ
られるようになってから農園が好きになったみたい。
臼井:小学校12歳の時、6時に起こされて7時に糸取り工場に仕事に行っていたけ
ど、うちで貧乏しているより、働いて3食食べられたからよかったって。
その根性がよし子ちゃんにもつながってるかなと思う。一筋縄でいかない
感じ。
よし子:よそで住みたいとは思わない。もんてんがいい。
山下:よし子さんは田口由利子さんの亡くなったお母さん、富子さんが紹介して
くれた。家から出始めた頃は、ひとみさんや森屋みえこさんなど、引きこ
もりや病気の人がいて、ただ出かけようっていうんじゃなくて、お互いに
お見舞いに行こうっていう感じで時々出るようになった。手作り班はよし
子さんちに行って、裁縫とか彼女が得意なことをやったから、暮らしを共
有してうまくいったんだと思う。
黒沢:この頃よし子さんにはべしみ喫茶でお目にかかる。水曜はいかがですか?
よし子:楽しい。またお待ちしてます。

母娘でたてもこっていた頃
山下:傘さしたままブランコに乗って落っこちて骨折したんじゃなかったっけ?
臼井:散歩の帰りにブランコに乗っていた。雨が降ろうが散歩に行くから。雨の
降った日だけは行かないでって言ってってお母さんに頼まれた。言ったけ
ど、おばさんが言ったんじゃないって言われて二の句が継げなくなった。
しばらくしたらやめてくれた。
宍倉:私はよし子さんと知り合って17年くらい。一番最初に迎えに行ってチャイ
ム鳴らしたら「聞いてません」ってチェーンをかけたまま開けてもらえな
くて。田名部さんに電話で代わってもらったらやっと出てきた。お母さん
が警戒していて半年間開けてもらえなかった。そしたら今度はよし子さん
が行かないってなって。お母さんは宍倉さんと行かないなら私が行くって
言ったらよっちゃんが行く~!って。
よし子さんは夕方5時にご飯を食べる人だった。私が家に送りがてらお母
さんと話をしていると、ご飯の時間だからって早く帰れって目で見ていた
。寝るのも6時だった。
よし子:食べ物はなんでも好き。なんでもいい。

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