自閉症ーいいこともあるよ 2020.3.18 すいごごカフェ 幡本建祐さんトーク

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自閉症ー高校前半まで苦しかった

昭和50年生まれ。僕は自閉症の障害を持っている。自閉症は発達障害の一種。脳の機能障害で、人の感情が読めなかったり、周りの環境が読めなかったりする。僕の特徴は忘れにくかったり、フラッシュ・バックという過去の出来事を思い出す現象に襲われること。これは自閉症スペクトラムの一種。楽しかったことも嫌な事もなかなか忘れない。小学4,5年ぐらいから起こるようになった。落ち着いて考え事ができない状態になるとフラッシュ・バックが頻繁に起こってしまう。

中学生から高校生活の前半ぐらいまでは、精神的に苦しくなることが結構多かった。授業を集中して聞けずに先生に頭を殴られたり、皆で作業している時、指示がないとどう行動していいか分からず周囲の子から責められたりした。そうした出来事を繰り返し思い出す。

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いじめも友達もあった頃

父が法学部で母が教育学部卒。中学生の時、家族は勉強しろとうるさくて、それがプレッシャーになって衝突していた。期待感がすごかった。学校の成績は学内で10番以内に入っていたけど、競争したくなくてテストが嫌だった。それで、ある時期からテスト勉強をしなくなってガクッと落ちた。高校受験はしたけど、人とうまく話せなかったからきつくなってしまって高校は半年で辞めた。次に越谷高校の定時制に入ったら、少しいじめもあったけど、友達ができて話したりするのが楽しかった。

18歳の時に自閉症の診断を受けた。小さい時は歩き回っちゃったりして自分が変わっているとは思っていたけど障害だとは思っていなかった。でも、自閉症という障害名がついて腑に落ちた。実生活のトラブルはいっぱいあった。家庭内で、昔のことを思い出して責めたり。20歳くらいの時は家の壁に穴をあけたり、通りがかりの子供を殴っちゃったり。

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職場とオフ

今の職場は6年目くらい。経済的に自立したくて働き出した。それまでは両親にもらっていたお小遣いと介助料で生活していた。家族とはまだ同居している。あまり話さないが、上司も同僚もいい人。段ボール、ビニールなどでパソコン等を入れる時に詰める緩衝材を作る仕事をしている。1人で折り曲げて組み立てていく。叫んだとしてもあまり影響はない。入社した当初より仕事は増えた。仕事中も頻繁に起きることがあるけど、1つ1つはそんなに長くなく、数分で治まる。その間作業は止めずになんとかやっている。

今は沖田×華(ばっか)さんの本が面白い。自分も同じだと思う部分がある。バリバラって番組も好きで、発達障害の人が結構出てくる。怖い映画を観ること、野球などのスポーツ観戦も好き。
今の一番の楽しみは友達と話している時。休みは本を読んだり、中学や高校の友達・わらじで出会った人と食事したりカラオケに行ったりする。オエヴィスのお風呂介助も。完君はわがまま言うので頭にきたりするけど、結構好きだからあんまり怒らない。

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自閉症でいいことは

自閉症でいいことは、楽しいことをずっと覚えてられること。嫌な出来事も覚えてるけどそれでもいい。出てくる割合は半分半分くらい。自分で思い出したい時に思い出すこともできる。最近はだんだん精神的に落ち着いてきて、自分が自閉症の障害を持って生まれてきてよかったと思えるようになり、生きやすくなった。以前は、不快な記憶がフラッシュ・バックすることが多かったが、いい人と出会うことが多くなり、楽しい出来事や好きな映画や本などの気に入った場面を思い出すことも増えた。周囲の人に感謝している。

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