障がい者事業所だからこそできること 2020.11.25 すいごごカフェ西塙美子さんトーク

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工賃倍増五か年計画に携わって

 2年くらい前に埼玉県に来て、テレサで支援員として働いている。今日は、今まで大阪府でやっていたことを話したい。私が障害者施設と初めて関わったのは、工賃倍増五か年計画。そのやり方は都道府県それぞれに任されていて、大阪府では平成19年度から平成23年度までの5年間で平均工賃の倍増を目指す「大阪府工賃倍増5カ年計画」に基づき、福祉事業所の技術力の向上や経営に関する地域・ノウハウの習熟等の支援を中心として「工賃倍増計画推進事業」を実施し、福祉事業所の工賃水準を引き上げる様々な支援を実施してきた。私はその実行部隊としてさまざまな事業者、そしてさまざまな作業所とおつきあいをさせていただいた。

 どうやったら工賃を上げられるか。それに、働いてお金を得るという「社会参加」をしてもらいたいと考え、まずは企業の目線で現状を調査することにした。結果は、物販が売れず、全然利益が上がってない。お客さんが来なくてもそれが当たり前になっていたり…とても驚いた。でも、社会の中で働いて生きがいを持って帰ってもらいたい。それには支援員の意識を変えていかないといけない。「福祉的から社会的事業所へ」を合言葉に、まず基盤としてやっている内容をもう一度見直した。

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「福祉的」から「社会的事業所」へ

 具体的に何をしたかというと、施設の中の改革と、外とのつながり作りが大きなテーマ。施設の中では、退職された一般企業の工場長さんなどとチームを組み、軽作業の工程を分解して、それから支援員と話をして作業の配置を決めた。外とのつながりは、まず内職屋さんからもらっているものは全部やめて、内職を発注している元と取引をした。それによって1個の単価は2倍、下手したら10倍になった。それに伴って納期までに仕上げなきゃいけない数が大幅に増えたけど、その地域の作業所4つくらいでネットワークを作って共同受注にすることで解決した。そうすると、納品日も月に1回とかになる。工賃は上がってないけど、支援員が毎日残業して内職することをなくすことができた。それに、支援員が直接指導したり話すことで向上心が上がり、直接社会参加ができる事業所へとなった。

 食物の物販では、まず食品表示をきちっとやってもらった。全てに食品表示をしてくれるなら、パナソニックや京セラなどの食堂でお昼に販売ができるというおまけをつけたら、みんな表示してくれるようになったし、企業内での販売も1時間半くらいで5、6万になった。

 立地も考えた。カフェをやっている所は、商店街や工場など、どこの近くでやるかによって全然違う。工場近くだったら頑張ってランチを作ってもらう。住宅街に近いところだったら主婦達のためにドリンクのおかわり100円を目玉商品にする、など特徴をつけた。

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生きづらいと思っている人達をサポートし続けたい

 というわけで、工賃ということを中心に事業所内の改革と外とのつながり作りをした結果、工賃は上がり、支援員の意識も向上した。大阪府は工賃はずっと最下位なんだけど…。その後、大阪は工賃向上3か年計画が8年間続いたけど、終了。今も形を変えてやっているけど、私は2015年でいったん身を引いた。

 縁があって埼玉県に来た今、これからの人生は触法(法律に違反すること)の人達をサポートする何かをしたいということを考えている。刑務所から出てきた障害者の人は、軽い犯罪だと1~2年で満期で出てきて、報奨金は1万くらいしか持たせられずに外に出されるんだけど、まず矯正施設から出てきた人を福祉につなごうというプロジェクトを立ち上げた。障害者としては割と1人でいけるやんと見えてしまうんだけど、生きにくい問題をいろいろ持っている人をサポートしていきたい。

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