共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す

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zoom RSS 堀利和さん著「障害者から『共民社会』のイマジン」をいただいて

<<   作成日時 : 2018/09/30 15:04   >>

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共同連代表で現代書館の「季刊福祉労働」編集長も務める堀利和さんから、「障害者から『共民社会』へのデザイン」(社会評論社)という著書をいただいた。

堀さんには、NPO法人障害者の職場参加をすすめる会がまだ任意団体として歩み始めた頃から、くりかえしシンポジウムなどに来ていただきお話をうかがっている。

 今回いただいた本は、堀さんがあちこちの雑誌や機関誌に書かれた論文やエッセイがまとめられている。

。「共民社会」とは初めて聞く言葉だが、これまでの社会主義やその他の社会変革のイメージがいずれも資本主義に基づく市民社会像の焼き直しにすぎないという認識がベースにあるのだと思われる。

 この中で面白いと私が感じた部分を少しだけ抜き書きしておこう。

 「資本主義が行き詰まりを見せていてもいまだ新しい世界システムが見出せていないというのも、その通りです。いずれにしても残された選択肢は理想や夢を大胆にせめて思い描くことでしかないと考えます。それがどれほど不合理で飛躍していると批判されようとも、そのように今はつぶやきます。それが私の言うところの『共生社会・主義です。その経済は当面『社会連帯経済』ということになります。」(p.8)

 「そこでNPO団体が間に入って、こどもたちと住民との交流を始めた。するとしばらくたって、住民からの苦情はなくなった。それまで子どもたちの声が騒音としか聞こえなかったものが、次第にこどもの『声』として、花子ちゃん、太郎ちゃんの『声』として聞こえるようになっていたのである。交流によって、それまでの騒音がこどもの『声』に変わった。」(p.59)

 「そのための現実政策の緊急課題は、安倍政権がいう『働き方改革』ではなく、私たちがいう『働き方改革』、すなわちそれは社会的に排除された人・生活困窮者の働き方、定年後の高齢者の働き方、そして長時間労働の過労死を根絶するための働き方、それら三位一体を同時に根本から解決する働き方改革でなければならないであろう。」(p.68)

 「少年よ
 きみが好きな
 新聞を破ることは
 職業ではない
 けれども少年よ
 それを職業に変えることはできる!
 もし彼らが『超人』や『賢者』であるなら

 だから少年よ
 それまで
 彼らが成長するまで
 新聞を破いていよう」(p.88)

 「繰り返しますが、『働かなくてもいい』という声は否定しません。それもまた現実社会に対抗する意味でも一つの真理だからです。ただ、小林秀雄が、今の若い者は世を捨てたというが、そう言っている前にすでに世の中から捨てられているのだ、とどこかに書いていました。これは興味深い指摘です。私は、だから、『働かなくてもいい』という声は労働者のストライキと同じ意味と理解します。」(p.222)


 この中でも特によかった「新聞を破ろう―私が出会った少年、H君へー」と題する詩は、堀さんが都立城南養護学校のスクールバスの添乗員をしていたとき出会った少年について書かれ、1979年(養護学校義務化の年)に三一書房から出版された「障害者と職業選択」に掲載されたという。

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 上は、今年6月のNPO法人障害者の職場参加をすすめる会総会記念シンポジウムで講演していただいた時の写真。テーマは、「障害のある人も生きづらさを抱える人も―いま地域で問われる「働き方改革」とは」。

 堀さんありがとうございました。これからさらに読み込ませていただきます。

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