大学祭の中で市民福祉講座「診療所から見える世間」を開催しました

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 前にお知らせした小原基郎さんに「診療所から見える世間」と題してお話いただきました。会場は県立大学の清透祭の一角にわらじの会が設けたメイド(冥土?)喫茶(昨年の学祭では妖怪喫茶を出しました)。約40人が参加しました。
 たとえば「会社の変容」として、こんなお話がありました。

〈会社の変容)
 サービス残業当たり前、月100時間超勤当たり前 ぼろぼろになったらぼろ雑巾のように捨てられる、労働組合の弱体化   →→ 自分で身を守るしかない!!
   「親と上司は変えられない」  部下にあたり感情のはけ口とする上司
  「適応障害」という病名の問題性   職場ストレス反応というべき

 上に対してたたかうことができないぶん、はけ口を下へ求めるといった連鎖が重なり、その重層的な矛盾を背負わされた者は、自分がしっかりしていないからこんな目にあってしまうのだと自分を責める。そんな状況にどこから斬りこんでいったらいいかと質問しました。

 小原さんの答は、「うつはうつして治す」。自分だけで抱え込まず、周りにしゃべりまくる。うつを感染させれば、自分だけが目立つこともなくなる。感染す!そして移す。一つの世界に自分を閉じ込めず、いろんな世界をもつこと。
感染と移動がしやすいような環境をどうつくるかということがポイントのようです。
 「うつはうつして治す」これは小原さんの昔からの持論だそうです。

 参考までに当日のレジュメを以下にご紹介します。

診療所から見える世間
              2009.11.1.   わらじ軽喫茶にて M.O.

渡る世間は鬼だらけ=統合失調症の世界
人つき合いが苦手、特に集団の中に入れない人が増えている(社会恐怖)        ←→排除でグループの等質性を維持する狭量=排他的グループの横行
傷つきたくない、やさしいがひ弱、自由希求が強い(パニック障害)、甘えられない
家庭内離婚、 学校内不登校(保健室登校)、企業内失業
コミュニティがなくなり、老人や子供が福祉に囲いこまれていく
(A)学校制度の崩壊
  a. “教室に入れない子”が↑↑ 友達、部活、塾はO.K. 
      核家族化 → パーソナル化  携帯で結びつくばらばら食事の家族
  b.  いじめ問題  いじめを理解しない教師 ↑
             いじめは後に対人恐怖、PTSDをもたらす
  c.  精神疾患にかかっている教師の激増
      ← 学級崩壊、30人学級も多すぎる、土日も部活にかり出される、     モンスター親、病気をつくる校長
(B)会社の変容
   市場原理主義が日本型終身雇用を放逐し、派遣労働を駆使し(人件費ではなく   リース料に計上される)莫大な内部留保を保持しながら派遣切りをするモラルを喪ったアメリカ型経営の横行 
   サービス残業当たり前、月100時間超勤当たり前 ぼろぼろになったらぼろ雑巾のように捨てられる、労働組合の弱体化   →→ 自分で身を守るしかない!!
   「親と上司は変えられない」  部下にあたり感情のはけ口とする上司
  「適応障害」という病名の問題性   職場ストレス反応というべき
    ←→ 産業医の跋扈
(C)若者  =  男はひきこもり、女は摂食障害とリストカット
        打って出る自分をうち立てられず、自閉の繭にこもる
        空虚さを過食で満たす、血を見て自己確認
        「自己責任」「自立」「自分探し」←→ 甘えられず=拒絶されるおそれ
(D)老年   尊敬されぬ老人、福祉事業に囲いこまれる対象
                →→ 老少保育?
(E)自殺   90%は何らかの精神疾患    外来者の10人に一人は未遂、念慮
        首つりが多い      動機:経済的 身体的

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