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zoom RSS 2017年度事業:すいごごカフェ 有機農業者・倉川さん迎えスタート

<<   作成日時 : 2017/09/01 19:06   >>

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障害者職場参加ビューロー・世一緒の新年度事業の一つとして今日からスタートした「すいごごカフェ」。ゲスト(街の仕事人)トーク前の肩慣らしに橋本克己画伯の短い手話タイム。そして、第1回のゲストは有機農業者の倉川秀明さん。「さまよえる有機農業」と題し、乱開発進む越谷で10年目にして4回も畑を移さざるを得ない厳しい状況の下での取り組みを語る。ちなみに世一緒では、倉川さんの畑で職場体験をさせていただいたことがあり、今後も考えたいと思っている。

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     橋本画伯(手前)の短い手話タイムも。今日は「埼玉県立大学で女子学生にチラシを配った」

倉川さんによれば有機農業のポイントは、微生物と小さな生き物。1年で60種類くらいの野菜を少しずつ作ることにより、たとえば枝豆には虫が来るが隣に葱を植えると虫が減るという効果がある。草も生かす。ホトケノザのような低い草は玉ねぎの苗とかさやえんどうを風に吹きさらされることから守ってくれて、春にはそれらの野菜の丈が高くなるので草に埋もれることはない。昔の農業は里山や屋敷林を背にし、田畑の周りは草が生える道があり、用水もコンクリートではないから、田畑の草をまめに抜いても全体としてバランスがよかったが、現代では草も役割がある。

         
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          倉川さんには世一緒の障害者スタッフらの職場体験を畑でさせていただいた

 畑には竹の棒を1本立てると、そこにモズが来れて、虫をとってくれる。畑の一隅に草を茂らせ生き物だまりを作る。そこにアオダイショウはもちろんヒバカリという珍しい蛇もすむ。マイマイカブリも。タマムシも何種類もいる。蚕の原種(5000年前)といわれるクワコもいる。コウリャンや小豆の原種も生えてくる。絶滅危惧種のシロバナタンポポも咲く。ショウリョウバッタが支柱の先端で死んでいるのは、バッタの体内に侵入して拡がった菌が胞子を遠くまで飛ばせるようにバッタを高い所へ上がらせたもの。さまざまな連鎖が生まれている。

   
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  これは蜂ではなく蛾の一種でスカシバ。倉川さんの畑に生きる昆虫、鳥、爬虫類、哺乳類、草、野菜の花々。

                     
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                       倉川さんの畑の野菜を試食しながら。

 その畑を作り始めてからわずか数年で、5000年の時を隔てて生き物がよみがえるなんて。おそらく川辺や畑の端に残っていたり、鳥が桑の実を食べて糞から芽生えた桑の木でひっそり生きてきたのだろうという。

 倉川さんの「農業が生き物を守っているのではなく、農業が生き物をつくっている」という言葉が印象的。
 その話を聞いていて連想したのは宮本常一の「忘れられた日本人」に収録された「名倉談義」という村の古老たちの座談会。そこで宮本が感動したという以下の部分。「金田金平さんが夜おそくまで田で仕事する。とくに重一さんの家の前の田では夜八時九時まで仕事をした。重一さんの家はいつもおそくまで表の間に火がついていたので、そのあかりで仕事ができたと言ったら、小笠原シウさんが、それはいつもおそくまで火をつけていたのではなくて、今日は金平さんが仕事をしているから、また夜おそくなろうと、わざわざ明るくしてやっていたとはなし、しかも、この座談会でそれが語られるまで、一方はその好意を相手につたえておらず、相手のほうは夜のおそいうちだと思い込んでいた事実である。」

                   
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                     自分で畑をつくっている顔ぶれもまじって。

 1950年代の古老の昔話なので、さらに50年くらい前の明治時代の話らしい。この時代の農業がつくっていた生き物のその一部としての人のありよう。もう100年以上前の関係だが、この関係が現代にも生きながらえていると感じさせられることが、ときどきある。たとえば以下の事例。

 今日も司会を務めた世一緒のファシリテーターの日吉さんは、雪の朝電動車いすでマンションを出てすぐ前で空回りして動かなくなったことが何度かあり、その都度近所の人の手を借りて、マンションへ戻った。先日の雪の日は休もうかと思ったが、近所の人が道で待っているかもしれないと思い、外へ出たらやはり待っていてくれて、そこでやはり立ち往生し、手助けされて家に帰ったという。それで双方ほっこりしたと。

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