共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す

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zoom RSS 差別と配慮せめぎあう地域・職場で ピアサポート・ネットワークによる就労支援 <6.12シンポ報告U>

<<   作成日時 : 2016/07/15 12:11   >>

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朝日 今日参加されたみなさんに予めお配りした「こんな『職場参加をすすめる会』にしたい(なってほしい)」というアンケートを、さきほど回収した。「若い人が参加できるようにしてほしい」とか、「若い人が中心になって職場を明るく」とか、「財政的にも安定して」とか、「若い気持ちを再結集して続けてほしい」とか、あと場所として「たそがれ世一緒」の話がありましたが、「いろんな人が出会える」とか、「情報を与えてくれる」とか、「安らぎ」とか、「車いすのぼくが続けられるところ」とか。「たそがれ」で大変だが、ぜひ「情報交換」や「話合い」や「安らぎ」、「笑い合い」など、多くの人が期待していることがわかった。それらを踏まえ、パネリストのみなさんはいかがでしょうか。

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尾谷 私としては仕事場では一生懸命やり、そのほかにスポーツにこだわり、県のティーボールで優勝、卓球バレーでは全国大会Bクラスで優勝した。たそがれは、あと20年後。

科野 すすめる会が就労支援センターをやっていた時、そこからうちに入社した人はいまも世一緒に顔出して近況報告している。仕事帰りにそれぞれが現在置かれている立場での悩みや希望を出し合ったり、A型を知らない人には自分なりに説明してもらう、そんな場所があるのはいい。私も一度勉強がてら見学に行ければと思う。

大野 障害者同士でピアという話がよく出てくるようになっているが、仕事一日やって疲れたなと居酒屋で一杯やっているのもピア。私の経験でみんなに渡して行けるものがあるとすれば、私が楽しそうに見えて、そういう生き方をしたいと思うようなピア同士のつながりが大事だと思う。隣にいる、同じ気持ちが通い合える人たちを増やしていくと、いろいろなエッセンスがもらえると思う。

石丸 私自身過去何回も施設見学に行ったが、世一緒は親切丁寧で、身体とか知的とかそういう障害の区分けとは関係なく、一生懸命接してくれるところに感動した。

若林 障害を持つ人が外出することがひとつのネックで、電車に乗れないとなると、春日部からは世一緒に来れない。遠いということで、話が途絶えてしまう。石丸さんもそうだが、ふらっとえんに来た人にじっくりその日その日につきあうことができない。だから「たそがれ世一緒」は予約なしにフリーに行けるのがいいと思う。世一緒が春日部にあったら。

朝日 会場から、世一緒を支えている一人として、山崎さんにご意見をいただきたい。
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山崎 世一緒は統一の何かを持っているのではなく、私を含めそれぞれの異なる個性が集まって成り立っているところ。障害者も親の立場もいるし、関係ない人もいて、それぞれが支援する・されるという関係でなく、ふらっといる。私は年齢の分だけ人生経験があり、ちょっと偉そうにしてみたりするが、逆なこともある。誰が来てもいいという場であり、もちろんいいことばかりじゃなくて怒ったりすることもあるが、それを含めて自然な集まりというのがいいと思う。

幡本 世一緒は、気軽に立ち寄れて、悩み事を話せるところであってほしい。

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朝日 みなさんに記入していただいたシートを見ると、職場参加そのものを問い直したり、障害とは何かという基本に立ち帰る意見もあった。私たちは職場参加にこだわってきたが、世一緒はひとつの居場所だが、この居場所は仕事を求めたり、仕事で傷ついたり、さまざまな意味で仕事に絡んだ場所。それを前提に考えると、今年度から差別解消法や県条例がスタートし、障害者雇用企業には合理的配慮の提供義務が課された、だが、差別しないように、されないようにが先行すると、大変だからちがうところにとどまってもらい、ぶつかることなしに日々過ごすのがよいということにもなりかねない。その中で、世一緒では、いろいろなところで嫌なことは嫌だとぶつけ合いながら、周りのいろいろな事情に思いをはせて考えてゆく。制度ができて、法律で守られる人、守る人となってしまうと、かえって違う方向になってしまうのじゃないかと思う。みなさん、どうでしょうか。

大野 難しい所だが、合理的配慮というのは、それをしてくれれば障害者が企業の戦力になれるということが大切だと思う。配慮しても何も得るところがないとなると、相手が疲れてしまう。輪の中の一員として、障害者がどんな貢献ができるか示してゆく。もちろん一人でやるのは大変だから、支援者がいることも大事。私自身、もともとパソコンの専門学校を卒業しており、他人の人生に関わることが天職だと思っていたわけではないし、今も思っていない。でも職場に関わって仲間と一緒にやっていくために自分はこういう働き方をしたい、それを続けるために合理的配慮があるんだと思う。

尾谷 さっき述べたように、そもそもうちの工場では障害者雇用の制度が役に立たない。それよりも、一般の高等職業訓練校がパソコン教室とか、砥石の取り替え方を教えに来てくれたり。県の匠の派遣とか、交通費だけ出すと、特別に一人付き添って何回も教えてくれる。そっちの方が使い勝手がよく、本当にプロとして育ててくれる。

若林 私も働く一人としてえんの事業所にいて、障害者も何人か一緒に働いている。仕事の向き・不向きがあり、私もパソコンは苦手で、人前で話すのも苦手。同じように、一緒に働いている障害者は細かいことが苦手だったりする。優れた人がいればいいということではなく、さまざまな人が互いの長所・短所を調整しながら、一緒にその事業所ならではのオリジナルなことができてゆければいいと思う。

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朝日 最後に一言ずつ、職場参加をすすめる会への期待をどうぞ。
尾谷 運営委員です。
科野 A型事業所でも何か関われる方向性を見出していきたい。
大野 いろいろな人と出会う場所だと思うので、ぜひ私が気づくようなひらめきのある場所に。
若林 これからも行き来をさせてもらえればと。相談者や活動を通して
石丸 障害者とか健常者関係なく仲間としてしゃべっていきたいと思う。
幡本 障害を持った方も働いて充実感や喜びを味わえるところに。

朝日 ではコメンテーターの角屋さんから。

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角屋 コメンテーターというか、感想です。まずたそがれ世一緒という企画、さすがと思いました、障害者就労、自立支援法で就労系がサービスに位置づけられて、本来は障害者が10人いれば10通りの暮らしがあるはずだが、制度ではそうはいかない、税金を投入する場合仕方ないこともある。そのサービスでやりきれない所に着目したところがさすが。そういう取り組みが定着して国でも私たちでも関われるようになればと。
もう一歩これを進めるというと何だが、キーワードは地域となろうかと、地域という言葉は非常にあいまい、どの範囲をいうのか。特にこういう取り組みについては、越谷市をまるまる地域としてとらえるのではなく、居住を中心とした生活圏、自治会の単位、そのぐらいの範囲に理念が伝わって、自分の住んでいる地域にいる障害者について気にするようになれば。
それから差別解消法による分断のテーマ、障害と一口に言ってもいわゆる3障害、その中でもさらに分割されて障害の状況、特性、それをすべて勉強していかなる場面においても障害者に合理的配慮の提供をとなったら対応できない。では、する側としてはどういうことが起きるかというと、障害者と接すること自体を避ける人が出てくるのではないか。なぜかというと、差別したいと思う人はそういないと思うが自分の不勉強のせいでそうなるなら接しない。一定の効果はあると思うが、障害者はどういうものなのか、理解や啓発を皆さんと行政が手を取り合って進めて、いずれこういう法律がいらなくなる社会にしていく必要があるのではないか。

朝日 それでは、本日、春日部市の障害福祉課の課長さんと三郷の就労支援センター所長さんが会場に見えているので一言ずつ。

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成塚 若林さんのお話もありましたが、自立支援協議会が活発に動いているので、そういう所と情報交換させていただきながら進めていきたいと思っている、今日のお話も参考になりました。

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児玉 障害者就労支援センターの児玉です。今年度から異動になりまだ勉強中。三郷市の中でなかなか地域のネットワークが構築しづらい。朝日先生の力を借りながらやっていきたい。

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朝日 ありがとうございました。テーマの一つ、支える、支え合うとあるが、支えがなくて働ける人はいない。もちろん程度はあるが、そういう中で今回すすめる会が提案しているようなたそがれ世一緒に代表されるようなインフォーマルな場。それからピア、障害の有無だけでなく仕事をして行く上での辛さ、それが何の理由でもピアになり得るひろがり。それから居場所、職場と異なる居場所が大事という事も感じた。心強いのはインフォーマルな取り組みがその価値を高めてフォーマルなものになっていくということ。以上を今日の参加者の皆さんと共有して終わりたい。
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