共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す

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zoom RSS 株分けで再生される地域・仕事―あしたや共働企画(多摩市)を訪ねて

<<   作成日時 : 2015/11/24 17:07   >>

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17日の共に働く場見学交流・ワンデイツアー、午後の部。多摩市の都営永山団地の商店街にある「あしたや」及び「あしたやみどり」の2店舗及び公民館内の店「はらっぱ」(今日は割愛)を運営する特定非営利活動法人あしたや共働企画を訪問。
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ここを訪ねるきっかけは、世一緒の障害者スタッフのファシリテーターを務めている専従職員の日吉孝子さんが、今年の共同連の集会で二回で会い、面白そうと思ったから。
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そして今日、ずっとつきあってくれた代表の長尾すみ江さんと話していたら、わらじの会で何度か交流してきた「たこの木クラブ」の活動から生まれた場であることを今日確認。
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 「地域で共に育ち共に生きる」活動の延長で知的障害者の自立生活支援を積み重ねてきている「たこの木クラブ」。なんとなく関係があるとは思っていたが、そこから生まれた共に働く場創りの活動が、1999年にこの商店街の中の店舗をもつまでに至り、独自の団体としての「あしたや共働企画」という組織の設立につながったという。

 帰って来てから「たこの木通信」のファイルを繰ってみたら、なんといまも毎号「NPO法人あしたや共働企画のページ」があった?!これまで飛ばし読みしてたんだ。
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そこで「あしたや共働企画通常総会」の報告記事を見たら、つい最近総合支援法の就労B型になり、「利用者」と「職員」として分けられ給料の差を制度上受け入れなければならなくなったが、売上げをさらにアップして全員が平等に最賃をめざすという計画が示されていた。長尾さんの説明にあったなと思い出しながら読む。

たしか、昨年度の総売り上げが3600万円だったかな。それに対して制度の給付金等が3200万円とか。後者は障害者の給料には回せない。全体で50人くらいの人達が関わっているそうだが、すごい売上げ。これをさらにアップとは。

 ついでに「たこの木通信」をあちこち読んでみたら、「たこの木クラブ」とは、補助金を受けている「NPO法人ねじり草」とヘルパー派遣の「はてなのたね」と任意団体の「たこの木」の3部門がからみあった組織のようだ。そして「あしたや共働企画」は分家というところか。分かれても切れずつながるところが興味深い。
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そういえば、2010年6月、ケアシステムわら細工の総会にたこの木クラブから岩橋さん他数名においでいただき、記念講演をしてもらった。その時のことを、このブログで次のように書いた。あらためて読み直した。
 
 岩橋さんは、「関わっていく中でみつけた課題を、どこの団体に担ってもらおうかとか、それができなければ自分たちで作ってしまおうとか、自分たちで抱え込むのでなくて、外へ、外へ株分けしてゆくことをしてきました。そうやって活動してきたので、たこの木クラブは何人くらいいますかって訊かれると、実は私と今日来ているスタッフの横田と、もう一人会計をやっているスタッフの3人しかいなくて、あとは来たり来なかったりで、必要な時に来るかんじで活動しています。」と語る。外へ株分けし、新たな関係をもつことにより、「覚悟」も解体の危機をこえ再確立される。樹木型、ピラミッド型ではない、たこの木クラブの組織論が述べられている。

 またに、今年の「たこの木通信」の8月号に岩橋さんが、「明らかにしなければならない課題が『本人の意志』であれば『輪の中心は当事者本人』となってしまいますが、『当事者も暮らす』となれば、『暮らし』を阻害する事柄が『課題』となり、阻害している者もされている者も同じ輪の線上に位置して互いに解決を図っていくという事になるだろうと思いました。」と書いていることも、この分かれながらつながるありようの表現なのだと感じた。
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 それはともかく、野菜や加工食品の品ぞろえが豊富。日野のNPO法人やまぼうしの関連の富良野の玉ねぎ、種子島産の安納いも、長野・山下フルーツのりんご…午前中に訪問してきた結の会のジャムもあった。帰りがけには八王子ワークセンターの代表の土居さんのホームグラウンドであるゆいまーるのパンも入ってきて、ついついたくさん買い込んでしまった。
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 盲聾で車イスの橋本画伯も手探りで梅干しと厚揚げを手に持ってレジへ。画伯の手を用いて手話で金額を伝えていたら、障害のあるレジ係が手話で話しかけてきたのにびっくり。聴覚障害はないようだが。
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 もう一軒の「あしたやみどり」は古本屋で奥がさをり工房になっている。
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今日は一人が織っていた。

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この店から先の商店街はほんとに軒並みシャッターが下りていた。そちらは分譲で、70〜80年代に繁盛した時代に元はとっているので、不況に無理して続ける必要がないのだと長尾さん。
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 そんな話をしながら「あしたやみどり」の隣が気になっていた。「すくらんぶるーむ・わ ながやま」と書かれた看板。前がガラガラに開け放してあり、オープンなCafeのようでもあるが、店員もいないし、メニューもない。よく見ると、看板に「多摩ニュータウンまちづくり専門家会議」と注があった。ここは何の店ですか?と長尾さんに聞くと、「じゃあ」と奥に声をかけてくれた。
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 気さくな感じで説明に出て来てくれたのは、「たま・まちせん(上記専門家会議の略称)」理事の松島さん。
ここは、都市プランナーや建築士、ランドスケープ・アーキテクト、マンション管理士などの地域のまちづくり専門家が、地域の他の住民と一緒になってまちづくりに関わるために設けられた拠点ということらしい。多摩ニュータウン建設から40年を経て、高齢化、過疎化も進む中、都やURから住民たち自身の街づくりをごちゃごちゃと考えてゆこうと。

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10年前に発足して以来毎月1回街づくりに関する講座を続けて来て、もう110回になるというからびっくり。松島さんは、「もちろん長尾さんにも講師になっていただいたりしてやってきました。」と言う。「困助工房」という看板も出ていた。これは後からネットで見たのだが、壁紙の張替からリフォームの相談まで幅広く、専門技術者が住まいの困りごと相談に乗り解決を手伝うという活動のよう。平場で一緒に動こうという姿勢が好ましい。

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 松島さんは、「10年やってこれたのは、先輩としてあしたやさんたちが道を拓いてくれたから。」と話していた。
この商店街の看板を見ると、「あしたや」、「あしたやみどり」の存在は大きい。なお、「どんぐりパン」は別団体だが、ここも障害者の働く場。

 そうか、こうした諏訪団地の風景も、「あしたや共働企画」や「たこの木クラブ」の含み資産といえるかも。

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