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zoom RSS 街づくりとしての福祉・教育・労働のありようを具体的に示す―総合県交渉2015 初日

<<   作成日時 : 2015/09/09 11:04   >>

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埼玉障害者市民ネットワーク主催・地域で共に!総合県交渉の初日が8月25日(水)、埼玉教育会館で。午前中は、障害福祉サービスを担当する障害者支援課、午後は教育局が出席。

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 障害者支援課に対しては、全身性障害者介助人派遣事業と心身障害者生活ホーム事業といった県の単独事業について、県として「国の事業を補完する事業」として位置づけるのではなく、単に障害者支援ではなくさまざまな地域住民が関ることができ、その結果共に生きるための街づくりの事業になっていることを認め、国の事業のつなぎとしてではなく、独自の役割を担う事業として積極的に推進してゆくべきと提言した。重度障害のTさんは、生活ホームから地域の借家暮らしに移行した。現在、Tさんの介助に高齢者や知的障害者がさまざまな形で入っている。
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 県は、全身性障害者介助人派遣事業については再認識したと答えたが、生活ホームについては国のグループホーム事業への移行を進めてゆくと回答。地域のさまざまな人々が関わっている実態を見てもらうことの必要性を強く感じさせられた。
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 職場参加ビューロー・世一緒に関わって数ヶ月のSさんが、就労の支援っておかしいと思った体験を語った。高校の時から卒業後もスーパーや喫茶で働いた。精神的発作をしばしば起こしたが、同僚がレジを代ってくれたり、休ませてくれたりした。しばらくリハビリした後、ハローワークに就活に行くと、少し訓練してから就職するのがいいのではと言われ、就労継続A型を勧められる。面接では発作の時は行ってもらえれば大丈夫と言っていたのに、予兆がして今日は休みたいとでなしても電話しても「あと1時間様子見てまた電話して」などと言われる。内職作業の効率についても注文を付けられ、精神的に追いつめられる。一般職場よりノルマ重視の「訓練」ってなんなのかと根本的な疑問を投げかけた。
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 障害者支援課の就労支援担当者は、就労A型の利用者から「つらい」という電話を受けたことがあるが、本人から直接話を聞いたのはこれが初めてと語り、就労B型についても従来「工賃倍増」を目標としてきたが、それだけでなく居場所的な機能もたいへん重要なことがわかってきたと答えた。
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 午後の教育局との交渉の前に、「分けた側と分けられた側の人生と題するプレゼンを行う。中学の途中まで近所の学校で共に学んできたKさんと、彼女が利用する施設のTさんが説明する。本来は個々の状況に合わせた支援であるべきことが、いったん支援のため分けるとそのまま一方通行の人生に運ばれて行ってしまう。
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 私からは、今年も就学支援委員会の「特別な教育の場が適切」という判断に抵抗して通常学級に就学した1000人余りの子がいたが、この子たちの存在を局としてはどう考えているのかと質問した。「総合的判断」と称してはいるが、就学支援委員会として最終的な就学先と異なる判断をしていることについて評価を加えないでいいはずはない。かっては「障害の需要ができてない」とか「親の見栄」とか「特殊教育への無理解」とかっ分析していた。今回の教育局の回答は「難しい」だった。就学支援委員会自体の存立が問われている。
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 就学前の子どもたちの情報把握について、教育局は市町村レベルで保健所幼稚園、保育所、通園施設などから十分に行っていると答えた。だが、個人情報を本人・保護者の承諾なしに入手しているのかという質問には、推測で答えるしかなかった。早期発見・早期教育という錦の御旗の下にブラックボックスが拡大している状況が浮かんできた。
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 教育局が小中学校の教員全てに向けて作成した特別支援教育のリーフレットについて、教員だけでなく子どもや親向けのリーフレットも発行してはどうかという提案が会場からなされ、局として前向き回答があった。このリーフレットは、板書とかプログラムの明示など、わかりやすい授業の手法が推奨されている。

ただ想定されているのは軽度障害の子がクラスにいる場合であり、車イスや聴覚、視覚障害、知的障害は除かれている。「わかる」という意味を教員の授業や学級経営の技術に限定して考えると、それらの障害のある子どもには通常学級では対応困難ということが、暗黙の前提にされてしまうということだろう。
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しかし、実際には毎年1000人以上の障害のある子ども達が通常学級に入って行き、他の子ども達と共に学んでいる。ふざけ合ったり、勘違いし合ったりしながら、子どもたち同士がさまざまな「わかる」を重ね、教員が子ども達から教えられながら、授業や学級経営を行っている。

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リーフレットを作る際には、こうした事例をぜひ盛り込んでほしいものだ。義務教育指導課とは今春から「共に学ぶための共同研究会」を行っているので、そこでテーマにしたい。

 

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