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zoom RSS 小佐野彰さんの訃報に接して 1995年のお話 その2

<<   作成日時 : 2015/07/10 00:09   >>

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 昨日未明に逝った小佐野さんの見えられた1995年の埼玉障害者市民ネットワーク合宿の写真を、本日アルバムの中から発見したので、ノートを見て続きを書き起こすことにした。

 小佐野さんが語った当時の「自立の家をつくる会」(現・NPO法人自立の家)の自立生活プログラムの参加者の例。
 茨城のねたきりの女性(37歳)は、養護学校時代からずっと、教師や親達から「重度でありながら、他人の手をわずらわせないいい子だ」と言われてきた人。たとえば、トイレに行かないですむように、水を飲まないとか。しかし、自立生活プログラムやキャンプに参加する中で、「今年は冒険をする。好きな時に水を飲む冒険をするんだ。」と言った。
 
 脳性マヒと軽い知的障害のある人。自分の意見を言ったことがなかった。周りの教師たちは「知的障害だから、自分の意見をまとめられない」と言っていた。自立生活プログラムで水族館に行ったら、急におしゃべりになった。「小佐野君!電車って乗るもんだったんだね。見るもんだと思っていたけど。養護学校の頃から、あんたは外に出ると迷惑かけるからって言われてきたけど。」
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 (1995年当時の)介護制度の話。世田谷の制度は、ホームヘルプ事業、脳性マヒ者介護人派遣事業、緊急介護人派遣事業、都の重度手当があり、全部取りきって、月に30数万円の介助料になる。
 それだけでは、個人の介護者は足りない。特に昼間は厳しい。
 ほかに、HANDS世田谷の有料介護派遣システムがあり、時給830円。うち介助者には780円で手数料が50円。これも活用しながらやっているが、すべて対応できるものはない。いろんなものをつなぎ合わせて生活している。

 自立の家をつくる会としては、先の2つの事業(自立生活プログラムと個別自立生活プログラム?)のほかに、運動領域では、介護保障、住宅保障、医療保障の3本を立ててやっている。

 そのうち介護保障については、いろんな方法を全部つなぎ合わせて介護を埋めてゆくしかない。
 だが、これからは、一人暮らしだろうが、家族と一緒だろうが、どんな状況でも介護に対応できるようにしてゆこうと考えている。
 具体的には、世田谷区との間の交渉で、以下を要求している。
 ・推薦ヘルパー導入をしてほしい。
 ・常勤の公務員ヘルパーを24時間対応できるように、増員をしてほしい。
 ・介助料増額もしてほしい。

 また、企業にはボランティア休暇があるが、その他に障害者の介護に来たら翌日休めるような形で、介護休暇要求を区に対して行っている。

 障害者が生活に応じて選択してゆけるような介護保障のありかたをめざしていきたい。
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 基本的には、障害者が生きる上で介護を受けるのは当然の権利として、行政なり、企業なりが、公的に保障してゆくことをめざす。そこでの介護者との関係などは、行政に介入させないという取り組みをしてゆく。

 導入が語られている介護保険(導入は5年後)について。話をして下さいと言われてから勉強し始めた。介護保険は人間が生きる権利をきちんと保障してゆくという考え方とは、正反対の制度になってゆくだろう。
 掛け金が2000円。地方自治体が保険者になる。金を払うのは、最初は65才以上と言っていたが、若い世代からもすべて取り立てる、年金をもらっている人からも差し引くという制度。それでどんなサービスが受けられるかといえば、ホームヘルプサービスも含めた現行の制度。
 
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 介護を生きる権利として保障するのでなく、自分で自腹切って買いなさいということ。行政の責任として、障害者に対しても一定、人間として生きることを保障する憲法第25条の生存権を保障することはやめようという制度に移行して行くことになる。
 それは介護保険だけでなく、健康保険の給付の切り下げ、保険料増額とか、1997年に健康保険が一元化され、負担を増やそうという動きが進んでいる。また、福祉のためにと言って、消費禅を3%から5%に上げるとか。臨調行革の流れの中で、介護なんてのは助け合いで、金があるやつは金を出せという枠の中で動いていることは確か。

 埼玉の運動の中でもいろんな取り組みがされているが、生きる権利として介護をかちとっていくというところを踏み外さずにやっていってほしい。
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 この話題提供の後の参加者とのやりとりがなかなか面白いのだが、夜も更けたので、ひとまずPC作業を終える。

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