共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す

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zoom RSS ギャラリー喫茶を初体験―「働く」を基軸に閉ざされた世界と自分をひらく

<<   作成日時 : 2015/04/14 10:03   >>

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障害者職場参加ビューロー・世一緒のリニューアル企画第一弾!体験的画廊喫茶&午後のゲストトークの1週間が閉幕。

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 ここ世一緒の当番は、主に越谷市から運営を受託している障害者就労支援センターの登録者の就労準備実習の一環で、毎日人が替わる。鍵の開け閉めから来客対応まで担っているが、来客の多くはなじみの登録者や支援者が多く、なれ合い的になりやすい。だが、そうなると初めての人々は入りにくい雰囲気になる。
 そんなジレンマをこえ、いろんな人々が出会い、関係を編み直す面白さを実感するために、この企画を立てた。

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 世一緒の表半分を画廊、カフェ、イベントスペースに変え、その日の当番はホールスタッフとなり、午後のトークショーの司会となる。いつもは居眠りが多い初日の当番Nくんもネクタイを締めると、さまになっていた。そう感じる周りの視線が、本人のモチベーションに。
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 初日の月曜午後のゲストは、ワーカーズコープの小野宏さん。働く人々自身が仕事の経営もみんなで担ってゆく協同労働について、スライドを用いて解説。

 
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そして、環境との共存を図るエコストーブの紹介もしていただいた。
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 この日は、坂田和美展初日とあって、坂田さんご本人が電動車椅子で電車を使って来てくださった。
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また、ホールスタッフを務める当番Sくんのご家族もご来場。
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 二日目火曜のゲストは、ハウスクリーニングきくちのお二人。前の週の土曜日、戸田の会社を清掃している現場にうかがい、栗村さんがポリッシャーを駆使して床をきれいにしている様子などを撮影して来た。
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30数年前、共同保育の保育者だった菊地一範さんが、障害の有無に関わらず地域で共に育ち学ぼうという親子の会で、就学前の栗村孝司さんと出会ってからのつきあい。この日は、埼玉の障害者運動の草分けである八木下浩一さんも、かっての仲間である菊地さんに会いたいと、川口の老人ホームから駆け付ける。

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 三日目水曜のゲストは、埼玉トヨペット竃{社ショールームで障害者、子ども、高齢者等を含む共生の街づくり活動の事務局を務める社会貢献課の轟和宏さん。
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 同課の日常も障害のある社員とのすったもんだを積み重ねているが、それらもオープンにして企業にとって、地域にとって、かけがえのない財産としているところがさすが。
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 四日目木曜のゲストは、地元越谷市で幅広い活動をしているNPO法人ファミリーリンク越谷の出村常子さん、三田寺さん、小林さん。三人は保育所、学校給食等で働き子ども達と関わったが、子育ては大人の自分育て、地域育てでもあると実感。
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 今日は参加者全員とのQ&A(出村さん。一人一人の「得意なことと苦手なこと」。お互いを発見し合うことを通して「つながる」。)やマジック(舞台と客席ではなく同じテーブルのその場で演ずるのはたいへんだったでしょうね。)をまじえて、出会いを楽しんだ。

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 最終日金曜のゲストは、壁に飾られたPC画の作者で、三回の脳卒中を経て片麻痺・車イス生活の坂田和美さん。マヒを逆手に取ったPC画もさることながら、言語障害を武器にした小噺が冴える。
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 特に吉幾三の「と・も・子」のオリジナル紙芝居版は、本家を凌駕する独自の世界観を感じさせた。

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 展示されていた絵は、世一緒と私の生活の場である谷中耳鼻科ですべて購入した。イベントは終了したが、画廊喫茶にしたスペースは、このまま区切って街につながる空間としたい。全体が部活の雰囲気だった世一緒をやや変形させ、流れゆく領域と淀みの領域を併せ持つ場としたい。
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 この1週間で確認したのは、人が出会えばそれだけで互いが変り、街が面白くなりうること。無理につめこんでも10数人しか入れない空間でゲストトークを開催したのだが、公共の場で数十人でやる時にはない、せめぎあう芸が成立した。受け手が時には話し手に変り、ごちゃごちゃした味わいが生じる。
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 いま人々が分け隔てられ行く時代に、こんな風に漏電の火花が乱れ生じる状況を、あちこちで共有してゆきたい。世一緒の当番の多くは何度も実習や面接をしても就労につながらなかったり、学校や職場で深い傷を負い社会で生きることが怖くなった者も多い。彼らが自分の面白さを感じ、他者がそれをシェアできる状況を拓いてゆくべく、さらに試行錯誤したい。

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(補) 世一緒とは

障害者職場参加ビューロー・世一緒(よいしょ)は、NPO法人障害者の職場参加をすすめる会のさまざまな自主事業を行う場として運営されている。

 取り組んでいる事業のほとんどが、現在の公的な制度にはない先駆的な事業であるため、当初は公益財団等の助成金を受けてきたが、ここ数年は少なくなっている。

 県立公園の花壇整備事業やポスティングなどの業務を受注して行っているが、その報酬の9割は参加した就労準備中の障害者や施設等に配分しているため、手元に残る額は少ない。
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会費収入も限られているため、財政の大半は会員個人の寄付に負っている。

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 NPO法人としては、世一緒のはす向かいにある越谷市産業雇用支援センター(1,2階はハローワーク越谷)の3階の一角にある同市障害者就労支援センターの運営を受託し、必要な職員を配置して市の就労支援事業を行っている。ここでは説明は省くが、埼玉県は市町村就労支援事業を実施しており、その県の事業の立ち上げに際しても、また越谷市の事業の発足にあたっても、法人設立前の母体としての活動において少なからず関わってきた経緯がある。

 その中で私たちが一貫してめざしてきたのは、労働市場の需給関係や制度により雇用と福祉あるいは在宅に分け隔てられてしまうさまざまな障害者が、それらの壁をこえて、地域の職場等で障害のない(とされる)人々と一緒に働ける状況を創ることだった。


 そんなことを口にすると、企業で働く障害者や就労支援関係者、あるいは就労継続A型や就労移行の施設関係者にとっては、自分たちの苦労を否定されるような感じがするかもしれない。甘いと思われるかもしれない。企業が利潤を目的とし、税金で運営される公的機関も効率性を求められる状況が、近未来に一変するとも思っていない。
 

現状を前提としながらも、「共に働く」ために、当会は短期の職場実習や一回短時間の職場体験、さらには施設等から障害者3人に職員1人のユニットを募ってさまざまな施設と一緒に花壇整備作業などをするといった、多様な方法を試みている。
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 さらに、高齢者や主婦、ひきこもりの若者など、既存の職場では働くことが難しい人々と組んで、仕事おこしを探ることもしている。

 その中には、訓練手当が出る場合もあり、アルバイトとか施設の工賃という形もあり、時には無償の体験もあり、対価は一律ではない。

 しかし、いずれも施設や家庭を主とした関係の外に出て、障害の有無に関わらずさまざまな人々と出会い、協力し合って、地域社会が必要とする仕事を担うという点では共通している。

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