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zoom RSS さまざまな「協同」のミキシングから何かが―埼玉協同・連帯ネットワーク設立記念フォーラム

<<   作成日時 : 2015/03/21 23:44   >>

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埼玉協同・連帯ネットワーク設立記念フォーラムに参加した。

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精神病院に入退院をくりかえしていた弟とつきあっていたAさんの二人が眠る墓へお参りを終えてからだったので、会場に到着したのは広島での協同のネットワークを進めてきた岡村信秀さんの講演が終わる直前だった。

続いて埼玉県農業協同組合中央会専務理事の矢作利信さんが、TPPや全中の監査権限はく奪等の国の動きについて述べていた。

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 今日楽しみにしていた「置賜自給圏推進機構」の話。同機構常務理事の江口忠博さんから報告があった。江口さんは漆塗りの職人さん。1万年前の縄文時代からの歴史がある技術。印象に残っているのは、北国では春が来るという約束があるから冬を過ごせるのだという言葉。約束とは循環ということだと。孫の世代を考えて杉の木を植えることを「山仕事」という。いっぽう明日の食い扶持を稼ぐために薪や炭や加工品を作ることを「山稼ぎ」という。後者は必要に迫られてやってきたが、これから求められていることは前者の「山仕事」なんだと。

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 自給圏構想につながる一つの実績として長井市のレインボープランがあった。家庭の生ごみを市民が堆肥化し、それを地元の畑に入れて野菜を生産し、それを市民が食べる。終わった後江口さんと挨拶し、戸田・蕨のリサイクルフラワーセンターでも市民が生ごみを堆肥化して持ち寄り、その対比で障害者が育てた花苗と交換する仕組みがあることを話す。ただ戸田には農地が乏しいため、小川町まで搬送し、そこで育てた有機野菜を戸田へ持って来て販売していると。江口さんは、そんな風に広域であっても地域・自治体がつながることは大切だと言っていた。
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 自給圏構想の別の要素として、高畠町の農家の半数が有機農業に取り組んでおり、そこから独自の思想を表出している星寛治さんの存在も大きいと江口さんは語る。

 その他もろもろの試みがあるのだろう。江口さんは昔の「藩」というエリアごとに暮らしと文化のかたまりが存在したのではないかと言う。置賜の場合は、米沢藩ということになる。そんな歴史と試みの集積があったところへTPPが投げかけられ、自治体をひっくるめての置賜自給圏推進へのはずみとなった。


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 休憩の後、リレートーク。生活協同組合コープみらい・小林新治さんは、高齢化が進む上尾市原市団地で取り組み始めた生活危難の支援と地域コミュニティの活性化をめざす「くらしのプラットホーム」事業を紹介。
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 わらじの会・藤崎稔さん、内藤純さんは、障害のある人とない人が分け隔てられてゆく社会の中で、学校や仕事を含めて分けられずあたりまえに生きる道を探っていることを報告。

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 埼玉県労働者福祉協議会・竹花康雄さんは、主に(仮称)フードバンク埼玉について説明。現在も期限内で品質に問題がないのに規格外や包装の破損などから店頭に出せず廃棄されてしまう食品を寄贈してもらい、必要としている施設や震災支援団体等に無償で提供する活動を不定期にしているとのこと。これを財源も含め自立した活動に早急にしてゆきたいと話していた。
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 埼玉県自治体問題研究所の渡辺重博さんは、37年間市役所に勤め定年退職した人。江戸時代の村は「自然村」要するに自律的な共同体であり、それが全国で7万あった。明治政府は自然村を合併させ、小学校を単位として「行政村」を作った結果、全国で1万になった。その行政村の発想が太平洋戦争まで受け継がれ、戦後の日本国憲法で初めて「地方自治」が明示されたのだという。ここのところ、北本市、蓮田市、所沢市、ふじみ野市で住民の意向を無視した首長や議会に対して住民投票の運動が広がり、滑川町では農家レストラン、市民レストランをはじめ総合的な街づくりで前進している地域も生まれている。そこに住み暮す人が地域づくりの主体者になってゆくことが必要と渡辺さんは語る。

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 終了後、ワーコレの事業所で調理された料理が並び、懇親会が開かれた。だんだん顔見知りが増えてきた。この3年ほど障害者関係の外のつきあいが一挙に広がった感じがして刺激的だ。

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なおこれは、報告としてはなかったが、今日の集会で配られていたチラシ。「木育&食育 協同村オープニングイベント」 三富村の雑木林で「農」をメインコンセプトにした生活クラブ新協同村がスタートするという。「まだ宿泊などできる施設はありませんが」と断っているが、単にイベントをやるというだけではない。地元農家、地域の市民と生活クラブ生協が一緒につくる農業生産法人として、株式会社 三富ライフファームを設立し、その法人格を活かした取り組みを進めるそうだ。注目。

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 懇親会で私が話したこと。重い障害者の自立生活の保障を獲得した結果、そのままでは介助者に囲まれた暮しとなり地域の中で見えない施設に囲い込まれた形となる。だからこそ、プロパーの介助ばかりではなく地域の中で役割をもって他者と関わることの大事さ。それが他者と共に仕事を切り拓いて行くことの大切さにつながる。
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そんな話をしたが、この内からの話を外から見れば、自立生活が個別支援として保障されることを通して国家の力は強化されかねない、共に働く他者相互のせめぎ合いの中に呪縛が解かれ、権力がほころびてゆく契機があるのだといえようか。

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