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zoom RSS 人と人を分け隔て続ける原発被災下の街から共生の豆腐―NPO法人あさがお にじさんぽセミナーでの出会い

<<   作成日時 : 2015/03/04 00:11   >>

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28日(土)に参加した第2回にじさんぽセミナー「災害ときずな〜その絆に障害者は含まれたのか〜」で、基調講演「〜南相馬からのメッセージ〜」を行った西みよ子さんが理事長を務める特定非営利活動法人あさがおのホームページから、講演で上映された動画のうち一篇をシェア。

 障害の有無をこえて、人と人が分け隔てられることの苦しみと、その暗闇の中であがいた末に、あえて不安と怖れに充ちた現実へ立ち戻り、歩んでいる日常が示されている。

 あさがおの障害者と職員たちはわずかに30km圏外だったため、行政が仕立てた避難バスに乗ることを拒否された。今回の原発災害では、このような区域の線引き、食品等の放射線量の安全基準から、甲状腺の腫瘍の診断基準、さらには原発再稼働の前提として同意が必要な自治体の限定などなど、あらゆる形で人と人が分けられた。

 分けられることによって、互いに隔てられ、さらには相争う状況に追い込まれた。

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 もともと、首都圏の成長拡大に伴って過疎化した農漁村。上の写真は、その象徴であった集団就職列車。1950年代半ばから1960年代半ばまでの風景。若者は大都市へ出て行き、その多くは帰らなかった。

そこに、首都圏の電気のための原発という大プロジェクトと巨額の見返り予算を落とすという、分け隔てられた関係、差別構造の上に、いまの超巨大なマネーゲームの社会が成り立ち、それがメルトダウンすることにより、さらに無限に続く分断へと人々を追い込もうとしている。

 見捨てられたあさがおの人々は、車5〜6台で放射能からの逃避行を続ける。途中で、精神障害者たちが10人くらいずつ縄でつながれている様子を見たという。関東大震災の時の朝鮮人虐殺が頭をよぎる。
 山形県上山市までたどり着いて、ようやく温かく受け入れてくれる人々に出会う。が、めでたしめでたしではない。非日常の環境の中で、障害者たちが徘徊したり、妄想が出て来る。職員も疲労困憊する。その極限状況の中で、帰ろうと苦渋の決断をする。


あさがお紹介ムービー第二弾 投稿者 dm_505c54d264762
 大きな状況が好転したわけではない。原発事故は収束などするどころではない。にもかかわらず、ここで生きるしかない。

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 その姿は、「障害者殺しの現在」を見極めながら、あえて生きざまを街にさらすしかなかった、かっての青い芝を彷彿とさせる。
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 また、毒された魚を愛おしんで食べる水俣の漁民たちを連想させる。

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 あるいは、「見づれえから外に出るなと言われて縁側でつぐんでたら、歩けなくなった」、「てめえらみてえなもんに食わすくれえなら犬にやったほうがましだと言われて、ちっとんべしか食わしてもらえねえ」などと市役所で訴えながら、「そんなにひどいんじゃ人権擁護委員会に訴えたほうがいい」と言われると、「それでも施設に行くよりうちのほうがいいから」と拒否したわらじの会・自立に向ってはばたく家準備会の障害者たちを思い起こさせる。

 街を、社会を変えた、地の底、海の底からのエネルギーを。

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 西さん達は、告発の思いを飲み下しながら、おいしい青ばた豆の豆腐や豆乳、パウンドケーキ等を精力的に売るべく、街へ村へ、そして他都県へと出てゆく。まだ始まったばかりの越谷・水辺の市まで、にじさんぽの誘いに乗って、出かけて来てくれた(上の写真、筆者と)。

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 いまは、出産・育児のため、都営住宅で生活している元職員である西さんの娘・石澤裕美さん(写真・青のエプロン)も水辺の市で一緒に。写真は、越谷で枝豆を自家栽培して「ずんだまんじゅう」などの菓子加工販売を行っているイシザキフーズさん(右)と語り合っている情景。左はNPO法人にじさんぽのブース。

 こうやって、人と人を分けている境界線を、ゆるやかにこえてゆく。

 ちなみに、NPO法人あさがおのホームページは、以下。

     http://www8.plala.or.jp/asagao/

 そのほかにも、これまで出会ったことがなかったいろいろな方々と知り合えた、ユニークなにじさんぽセミナー。


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