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zoom RSS 総合支援法3年目、障害者権利条約1年目 を地域で受け止める −DPI佐藤事務局長を迎えて

<<   作成日時 : 2015/03/02 08:23   >>

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「障害者制度改革」埼玉セミナーは、2009年に閣議決定により障がい者制度改革推進本部が設置され、国連・障害者の権利条約批准のための国内法の整備について、障害者が過半数の委員会が始まったという画期的な状況を、地域でどう受け止めるか考える場として取り組まれた。


http://yellow-room.at.webry.info/201003/article_7.html

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 今回は、回を重ねてPart6。開会にあたり、主催の一般社団法人埼玉障害者自立生活協会副理事長の野島久美子さんより挨拶。

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 続いて、埼玉在住でDPI常任委員を務める金子和弘さんから一言。

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 今日の講師は、新しくDPI日本会議事務局長に就任した佐藤聡さん。「総合支援法3年目の見直し+権利条約1年、これから」と題して。

 佐藤さんは新潟県で子ども時代入所施設で過ごし、ガラス張りで中が丸見えの部屋に愕然としたという。また、月に3回しかない家族との面会日に子ども達が別れが悲しくて泣くにつけ、なぜ障害がある子はここに集められなければならないのかと思ったそうだ。中2で地域の中学校に戻りたいと思い、校長に会った時、断られるかと思ったら、「君はこの町の子どもなんだから、この学校に来るのはとうぜんですよ」と言われた。差別とインクルージョンの原体験を背負いつつ、佐藤さんは関西の大学に入り、そこで学生仲間の中から介助者を募って学生寮で暮す頚損の学生と出会い、障害者運動に関わるようになり、20数年になる。

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 今日の本題は、総合支援法3年目の見直しと差別解消法基本方針づくりが主。見直しに関しては、見直しのワーキンググループのヒアリングを受けた障害者関係団体の半数以上が、重度訪問介護を知的障害者も精神障害者もちゃんと使えるよう提案しているのに、厚労省はこれ以上拡大したくない意向で、委員の多くも意思疎通などの問題から無理なんじゃないかという発言が多いとのことだ。

 差別解消法基本方針づくりについては、国連のインクルーシブ教育を文科省は「インクルーシブ教育システム」と言い換え、分離教育を推進している現状に対する取り組みをという意見が会場から複数出され、DPIとしても昨年度から教育部会を設置して重点的に取り組んでいると話されていた。

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 後半は、埼玉からの発信として、入院時の介助に関し現在一部自治体で実施されているコミュニケーション支援事業に限らず、重度訪問介護を適用できるようにという運動を始めている鴻巣のNPO法人あんの沖田博さんからの報告があった。

 続いて、埼玉県独自の生活ホーム事業に関し、県が入居者の食事づくりは世話人が行うべきという指導を行い、途中で撤回した経緯について、わらじの会の吉田弘一さんから報告があった。関連して、上福岡障害者支援センター21の有山博さんから、これは国が総合支援法の見直しの一環で、グループホームの外部サービス利用型を導入したが、それは運営法人主体で外部のサービス事業者と契約するもので、生活ホームの利用者が個々にヘルパーと契約している実態とまったく異なるのを、県が混同したのだろうと説明があった。
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 最後に、越谷市障害者生活支援センター「苞」の田名部憲一さんから、以前から市からの委託相談支援を行ってきた同センターが、国が全サービス利用者に計画相談支援をせよという方針に切り替わった中で、どのような状況にあるかを報告した。同センターの場合、1月の新規相談17件中で、計画作成は5件です。2012年10月〜2015年1月を通して、129件にとどまり、手が回らない状況がある。越谷市にはほかに主に精神関連の生活支援センターが2ヶ所。いっぽう、計画作成だけを行う相談支援事業所が6ヶ所、新たにできた。先日埼玉障害者自立生活協会で開催した勉強会では、上福岡障害者支援センター21で新たに相談支援事業所を立ち上げ、計画相談支援を始めた担当者から、これまで壁が厚かった入所施設や病院、そして家庭の中に入れてもらって、本人とその周り、そして自治体担当者とも同じ土俵で考える道がひらけたと、前向きに受け止める発言があった。と同時に、今日も同センターの有山さんから話されていたように、1件計画を作って1万3千円では人件費も出ない制度の現実がある。

 →http://yellow-room.at.webry.info/201502/article_3.html

 佐藤さんによれば、DPIでも繰り返し厚労省に交渉しているが、今回の報酬改定でも盛り込まれていないとのことだった。


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 このセミナーのしめくくりは、恒例の野島さんから佐藤さんへのバレンタイン・チョコ贈呈。

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 終了後の懇親会では、久しぶりに金子さんとあれこれ語り合った。金子さんとは、35年前に彼が全国青い芝事務局長として埼玉に来られてからのつきあいだが、来た理由は絵本作家だったお連れ合いが、「キューポラのある街」を書いた早船ちよさんの近くに住みたいと切望されたからだと、今日初めて聞いた。その前、山形では「サークルきどう」という面白い運動体をやっていて500人くらいが結集したということも。金子さんは、自分がいまここにいること自体不思議と述懐していた。

 金子さんと一致したのは、自分たちのかっての「がんばり」とは異なる形でいまの若い人たちも「かんばっている」こと。ただ、障害者に限らず、人と人の関係の希薄さが増し、社会が細かく分け隔てられている中で、狭い世界にはまりこんで追いつめられてゆく。自分たち年寄りのアバウトさを活かして、仕切りをちょっとはずしてゆくことも大事だなと。
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 そんな大宮の一日が暮れてゆく。

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