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zoom RSS 「計画相談」への多角の関り −そして介護保険統合問題を考える

<<   作成日時 : 2015/02/07 13:11   >>

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埼玉障害者自立生活協会の介助ネットワーク主催の勉強会「計画相談ってなあに?」に参加してきた。

2012年度からサービス利用計画を作ることが、サービスを利用するすべての障害者に義務付けられ、この3月が目標達成のゴールのため、自治体からの書類が障害者宅に来ている。

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参加した障害者や親からは、「何のために?」、「出さなかったらどうなるの?」、「これから厳しくなりそう」、「出さなくちゃいけないと言うから、事業所に頼んで作った」、「セルフプランを作って出した」など、さまざまな疑問がまざった反応が出された。

 報告者の小田原くん(自立生活協会の前事務局長は、川口で市からの委託相談事業を行っている障害当事者。やはり障害者である妻と自分はセルフプランで出したと言う。別の市で委託相談を行っている参加者も同様だが、一律に期限を決め、形式的、機械的に計画を出させようとしても無意味だし、多くの自治体が達成できない状況であることを伝えていた。

 また、委託相談ではなくこのサービス利用計画に特化した事業者となることによって相談支援事業に取り組み始めた人々からは、これまで入って行くことができなかった施設、病院、家庭の中に入って、しだいに閉ざされ孤立してゆく本人と周りの関係を地域にひらくための契機を得た実感が語られた。ただ委託ではないので、10人訪問してモニタリング報告書を市に提出しても13万にしかならず、事業所は毎月15万円の赤字とのこと。

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 セルフプランにせよ、支援を受けての計画作成にせよ、担う人々とベクトルによっては、共に生きてゆく地域、自治体への働きかけの手段ともなりうるし、一律に義務、負担とみなす必要はないことが伝わったと思う。

 いっぽう、そうはいっても、そもそもなんでこれが出てきたの?という疑問は残る。今日も「誰がトクするの?」という質問が出ていた。

 大きな流れとしては、2000年の介護保険発足の時から課題とされていた40歳未満の人々からも保険料を徴収できるようにする、そのためには高齢者だけでなく障害者の福祉施策をここに組み込むための布石だ。社会保障と税の一体改革の一部でもある。だから、介護保険のケアプラン、ケアマネと類似の仕組みを採り入れた。基本的には障害者も介護保険サービスに入れ、そこから上乗せ、横出しサービスを作ればいいじゃないかというリクツ。65歳以上の障害者に既に実施されている方式だ。

 いっぽう介護保険は最高でも月35万円しか支給されず地域で生きるにはほど遠いが、障害者は24時間介護も認められてきた、それは地域で自立して生きる権利を障害者が闘いとってきた成果であり、だからこそ全額税金で保障すべきであって、相互扶助的な介護保険では切り捨てられてゆくだろうという見方も当然成り立つ。

 ただ、お金の問題だけではないこと、サービスが増えればいいといった単純な問題ではないことをおさえておく必要がある。

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 地域の幼稚園や保育所、小中学校、高校、そして職場、ご近所で、障害のない人々が一緒に遊んだり、仕事したり、迷ったり、怒ったりする関係が徐々に奪われ、特別なサービスに置き換えられていないだろうか?

他人に迷惑をかけてはいないだろうか、自力でがんばれなければ現場にいちゃいけないという思いで学校や職場で生きてきた人々は、高齢になって身の回りのことができなくなると、恥ずかしいと感じ、家族かサービスに頼るしかないと考える。認知症が進まない限り、できなくなった自分を地域にさらすことも避けようとする(だから介護保険への当事者運動は弱いままだ)。
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でも幼い時から聴こえない子は手話で話すのがあたりまえで、歩けない子は這ったり車イスで動くのがあたりまえだ。周りの子どもも同じです。その関係の中から遊びのルールが生まれたりする。だからこそ、支援員も乏しい近所の学校で、重度とされる障害の子がみんなと一緒に学んだりしているのだ。「養護学校はあかんねん」で障害者達が語った通り。

 介護保険への統合を問題にするとき、そのことをぬきにしてはいけないと感じた。

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