共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す

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zoom RSS 日教組障害児教育部関東ブロック ・ インクルーシブ教育学習会で 埼玉流「共に」を考え合う

<<   作成日時 : 2014/07/30 22:08   >>

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日教組障害児教育部関東ブロック ・ インクルーシブ教育学習会に招かれて、話をして来た。70人ぐらいの参加者は、みな特別支援学級や特別支援学校の教員の皆さん。こうした学習会は2年に一度開いていて、開催地は持ち回り。今回は10年ぶりに埼玉高教組共育共生部が担当。実行委員長が長年、どの子も地域の公立高校へ埼玉連絡会や教育の欠格条項をなくす会の活動でなじみの小川明子さんなので、冒頭の講演にと声をかけていただいた。

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小川さんとは、今回と同じ国立女性教育会館で6月に開いた埼玉障害者市民ネットワーク合宿で、打ち合わせをした。その時、「埼玉流の『共に』について発信してほしい」と言われた。また、「いまの教員の中には『養護学校義務化』と言われてもピンとこない人も多い」と言われたので、70年代末から現在を眺め渡す展望台の側面も加えようと考えた。
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 小川さんからはまた、「山下さんが養護学校をつくる会に関わっていたこともぜひ自己紹介に入れてほしい」と注文を付けられた。たしかに養護学校をつくる会に関わっていたからこそ、こんなはずではなかったと、迷い、悔やみ、憤りながら、具体的で根底的な批判に至った面もある。
 
 「共に」というのは、あたりまえにみんなと一緒にというだけでなく、だまされ、裏切られ、引き裂かれ、絶望の底から水面をめざすことも含め、ごちゃごちゃになってぶつかりあう中に、結果として湧き上がる渦のようなものと考える。その意味では、ここに特別な場での教育現場で働く人々が集まり、ふだん会うことのない人間から風変わりな話を投げかけられるという状況も、ひとつの「共に」であろう。小川さんの感性に触発された。

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 講演のためにパワーポイントを試作し、周りの人々に聴いてもらったあげく、以下のような構成とした。

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第1部  限りなく分けられてゆく地域社会―「分ける」の中にある分類・分離・分断

第1章 障害者就労支援の現場から
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第2章 特殊教育・特別支援教育の決算
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第2部  分けられてゆく社会で共に生きるとは―日本におけるエクスクルージョンとインクルージョン
第1章 共に育ち・学び・せめぎあう
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第2章 職場参加としてのせめぎあう就労
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第3章 第3章 せめぎあって地域で暮す
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第4章 総合県交渉―埼玉流「共に」(インクルーシブ)の土俵
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 第1部では、障害者権利条約批准や差別解消法など、法制度での前進がかちとられ、かってはないに等しかった教育、就労、福祉の支援施策が拡充してきている状況をどう見るかについてである。結論的にいえば、これらの支援施策は、総体としての社会的排除(エクスクルージョン)を深める方向に作用してしまっている。

 第2部は、では希望はないのかという自問自答である。限りなく分けられてゆくからこそ、人はどこまでもつながりを求める。分けられたから終わりではない。かといって、支援制度充実の先には希望を見いだせない。分けられ続けるからこそ、ささやかな身近な出会いとつながりが、当事者にとっては生死を分ける意味をもつこともある。それらのフラグメントを紹介する。ある人は分けられた歴史の語り部となり、地域にこだわることの大切さを次代に伝える。事例の中には、障害者が外国人に対する差別者となることによって、初めて互いが差別と向き合ったという話もある。

 自分自身、初めはエピソードを組み合わせてあらすじを作っていったが、予行練習しながら構成を少しずつあらためているうちに、クリアーになってきたことがけっこうある。特に、地元越谷で就労支援に関わり、事業所訪問をして見えて来たことが大いに役立っている。このブログでは、パワポの一部のみ紹介した。


 
 小川さんの実行委員長挨拶の中の一節………
 「せっかくのこの条約と、何も変わらない現実との狭間で思い起こされるのは、10年前の埼玉の学習会で語られていたこと。『どんな状況に置かれようとも〈共育・共生〉というコンパスから、その流れと自分達の位置を確かめる基本姿勢こそ大切』。今、この時期だからこそ、この学習会で、関東・東北ブロックの皆さんと共に、〈共育・共生〉というコンパスで流れを読み、私達の進むべき方向を共有すべく、忌憚のない意見交換ができれば幸いです。今学習会の講演、山下氏による『共に生きるとは、せめぎあうこと』の中でも多くの示唆が得られると思っています。そして『埼玉流、共に』の原点に触れていただけるとも。」
 


 分科会発表・討論や夜の交流会でも、いろいろ面白い出会いがあった。もう71才の身だが、大げさに言えば新しい世界の入口に立った気持がする。かけがえのない機会を与えて下さった日教組障害児教育部関東ブロックの皆様に感謝している。

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 以下は埼玉教組ホームページの記事。

http://w1.alpha-web.ne.jp/~saitama-kyoushokuin/html/201409/01.html

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