共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す

アクセスカウンタ

zoom RSS どの子も地域の公立高校へ! 今春受験(1人不合格、2人合格)の3人は元気だよ

<<   作成日時 : 2014/05/17 18:12   >>

ナイス ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

 
画像
どの子も地域の公立高校へ・埼玉連絡会からこの春3人の中学3年生が、県立高校を受験した。合否結果は、1人が不合格、2人が合格。 もちろん結果は重要なのだが、何しろ県立高校を希望する生徒のうち、7000名が切り捨てられる現状がある。逆にいえば、7000名を切り捨てることを前提として、県立高校という制度が成り立っている。
 
 さらにいえば、ほとんどの障害のある生徒は県立高校を受験せず、特別支援学校高等部へ行く。とりわけ職業科だけの高等特別支援学校の倍率は2倍という。そして、ここを落ちたため、やむをえず県立高校を受けたら合格したという話をあちこちで聞く。

 中学を卒業すると、義務教育ではないので、就学支援委員会によるふりわけもない。にもかかわらず、義務教育段階でふりわけを拒否して共に学んできた障害のある子たちの多数が、特別支援学校高等部、あるいは高等特別支援学校以外に道がないかのように思わされてしまう。なぜだろうか?

 その大きな要因は、障害のある者だけが、障害者雇用促進法や障害福祉サービスの対象者になりうることであろう。特に家族はこれらの支えを受けて、早いうちに社会的居場所を確保させたいと切望する。とりわけ、義務教育段階で別枠の教育の場に追いやられると、情報が偏ってくるため、障害者に特化した制度がことのほか頼りになるかのようなイメージが刷り込まれる。一般の高校受験など、荒れ野に放り出す行為のように感じられてしまう。

 かって就学支援委員会の判断に納得せず、地域で学び育つことにこだわった親子も、義務教育を終え、高校となると入試選抜制度があるから無理だと思わされる。雇用も採用試験があるし、福祉サービスにも認定調査に基づく支援区分認定がある。いつのまにか袋小路に追いやられてゆくのを、しかたがないこととして思わされてしまう。制度の建前に洗脳されるのだ。

 だからこそ、3人が、いや3組の親子、のみならず彼らのクラスメート、ご近所、教員たち…などなどが、選抜の公平性や公立高校という制度の公正性にブレーキをかけ、共に学ぶための方策を必死に探ったことの意味は大きい。
 
画像

 
 今回は、とりあえず、経過と報告を、各団体のニュースなどから転載しておくことにする。

高校入試報告 (ぺんぎん村ゆうびんより転載)

これまで、このべんぎん村ゆうびんでもお伝えしてきましたが、「どの子も地域の公立高校へ・埼玉連絡会」と「障害者市民ネットワーク」を中心に、県教育委員会に対して障害のある生徒の高校入試について要望を出し、話し合いを続けてきました。

今年度は、私達と共に3名の受験生の方がいました。飯能高校(定時制)川ロ東高校(全日制)富士見高校(全日制)を受験しました。川口東を受験しかT君は不合格、他のSさん・K君は合格と明暗がわかれ、うれしさも半分となってしまった結果でした。

定員内不合格が続いてきたなかで、Sさんが現役合格できたことは評価できることだと思います。しかし県の方針、定員内不合格は出さないが守られただけで、当然と言えば当然のことです。ただ、全県的にはどうだったか不明なので、全面的によかったとは言えません。 K君の場合もとりあえず「障害」を理由の不合格はだされず(本人がとても努力していて、点数もとれていたと考えられるので)合格できました。

のこるT君、ダウン症でなかなか点数が取れないけれど、明るく学校が大好きで、意欲は人一倍あり、高校入試に向けて勉強するなかで、今までいくら教えてもできなかった計算ができるようになるなど学力もついてきたところです。それなのに不合格!本当に残念で悔しいです。高校生活についての夢を話していたT君のことを思うと、心が痛みます。

T君の受験した川口東は、今までに比べると倍率もでて、得点で切ったと言われてしまえばそれまでなのですが、「知的障害」による不合格といえます。「障害」による不利益なのです。 障害があることにより点数に表せない場合、学ぶことヘの意欲や努力をもっと評価レ何よりも一緒に学ぶことの大切さ、つまり同じ場・同じ時間を過ごす、ともに生きる大切さを認識して選抜してほしかったです。

中学卒業おめでとうございました。高校入試はゴールではなくスタートです。

高校で、サポート校で新たな生活が始まります。楽しいことばかりでなく苦労もまっているでしょう。でも、新たな出会いのなかでそれぞれの青春時代をおくることになった3人にエールをおくりたいと思います。
これからも、おしゃべり会に顔をだして、お互い支え合い、また次に受験を迎える後輩たちの力になっていって欲しいとおもいます。          関




高校行くと言い続け高校に入った

                         (どの子も地域の公立高校へ ニュース より転載)

画像

次女のSは中学校を卒業しました。身体・知的のハンディかありますが、小学校から普通学級で過ごしました。卒業式では小学校から一緒に過ごした子どもたちを見ながら義務教育での9年間をいろいろと思い出していました。子どもたちの成長した姿を見ていると自然に涙があふれてきました。

 中学校での3年間はとても恵まれていて先生方にはとても感謝しています。Sの授業への取り組みなどを認めて下さり、2年生のときにはSも英語の時間にスビーチをしたり、マラソン大会ではほとんど自走で完走したり、いろいろな挑戦ができたのだと思います。
画像

3年生の夏休み後から冬休みにかけては股関節の痛みから早退や欠席が続き、登校拒否になったりしました。そんな時期にも高校進学をしたいという気持ちが強かったからか高校の説明会や個別相談へは予定していたものにはすべて行き、足が痛くなることもありませんでした。私の方が手術を受けて入試を受けることは難しいかもと思ったりしましたが、竹迫さんにいろいろと話を聞いて頂き、支えて頂いて受検することができました。

 この3年間でSは体も大きくなり、反抗期に入り、心身共にとても成長したと思います。登校拒否になったり授業に出ないことも自分の意思を出せるようになった成長の過程とも考えられます(親としては甘いでしょうが)。これからはSが自分の生き方を見つけていけるように見守っていけたらと思います。
画像

 埼玉連絡会の皆様に応援して頂き、また、これまで県教委と何年も話し合いを続けてきて下さったおかげで、Sは4月から飯能高校の定時制に通うことができるようになりました。本当にありがとうございました。



画像

私の受験

                        K  (どの子も地域の公立高校へ ニュース より転載)
                                    
 僕は、受験の時お腹が痛くなったりしました。その中で、問題に取り組みました。

 第1回目、一般入試の私立高は落ちてしまい、くじけてしまいましたが、勉強を続けました。

 そして、公立の試験の日、筆記テストでは不安でしたが、二日目の面接でもっと不安になりました。なぜなら、面接に遅れてしまったので入れるか不安でした。でも、面接が出来たのでよかったです。

 そして、合格発表の日行ってみると受かってました。とてもうれしかったです。例えるなら努力してやっととった勝利です。その後、先生に呼ばれて話をしました。今後の事について話しました。その後、「テストは実力でできているから」と言われたのでもっと自信がつきました。
画像




画像

カッコイイ制服・電車・部活

                              (TOKO野外おしゃべり会資料集より転載)

ダウン症の息子Tはこの春、中学校を卒業しました。小学校・中学校とずっと普通学級で過ごしてきました。
小学校低学年の頃は、学校側に理解がなく大変な思いをする事もありましたが、その後はずっと楽しく通うことができました。特に中学校になると予想外に学校側の対応もよく、他の小学校から来た同級生との関係も私の心配をよそにとても良好でした。

息子は障害があっても、健常の同級生の中で決してお客様扱いをされることはなく、クラスメイトとして認めてもらい、対等に付き合ってもらえていました。もちろんできないことは、さりげなく手伝ってくれていましたが、自分でできるようになると、手をださずに見守ってくれました。

保護者の方々も同じように温かく見守り、時には励ましの言葉をかけてくれました。
画像

私は障害のある子がいると、しつけや育児を母親が一人で抱え込んでしまうというイメージでしたが、この9年間を振り返ると、息子はたくさんの友達やその保護者の方々みんなに育ててもらえたと感じています。そのおかげでずいぶん成長できたと思います。例えば協調性が身に付き、臨機応変な行動もずいぶんできるようになり、大勢の人の中にものおじせずにすんなり入って行けるようになりました。このようなことは、家庭で教えるのは難しく普通学級というたくさんの友達と過ごしたからこそ、身についたのだと思います。
画像

そして自然な流れで、当然高校も普通の高校に行きたいと思うようになりました。受験については、学力検査で点数もとれない子が普通の高校に行きたいと思う事は、なかなか理解されないと思っていましたが、中学校の先生・友達・保護者の方々にいたるまで、誰一人として笑うどころか、当然のことと受け止めてくれて、みんな息子の受験を応援してくれました。

県の教育局の方にも障害があっても支援学校ではなく、普通の高校に行きたい子もいるということをわかって欲しくて、話し合いを重ねたうえで、公立高校を受験しましたが、やはり合格はできませんでした。

とても残念でしたが、それでも同級生と一緒に面接の練習をしたこと、受験当日も途中失格になることなくきちんと学力検査や面接を受けられたことは、全て良い経験になったと思います。ただ私立の高校も単願ならともかく、公立との併願は難しく受験を断念せざるをえませんでした。それでも何とか受け入れてくれる学校を探し、今はサポート校に通っています。息子が通うサポート校は、全日制高校のように毎日通学できる通信制の高校です。
画像

この学校では息子が希望していた

・カッコいい制服を着て電車で通学する
・高校では部活を頑張りたい

という点についてかなえることができました。この学校の福祉科で福祉の勉強をしたいと言って頑張っているところです。


 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
ナイス ナイス ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
どの子も地域の公立高校へ! 今春受験(1人不合格、2人合格)の3人は元気だよ 共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる