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zoom RSS 不平等の共有通し、差別はさみ向かい合うー越谷市障害者地域適応支援事業報告会を終えて

<<   作成日時 : 2014/02/19 22:05   >>

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12年間続けて来た越谷市障害者地域適応支援事業が、今年度のしめくくりを迎え、2月18日(火)、公開報告会が開かれた。当日の様子はあとで述べるが、その前に今回初めてこの職場実習に参加した橋本克己画伯の事例を通して、この事業のいまを考えてみたい。
 世の中には「不平等」という状況と、「差別」という状況がある。この二つは同じことだと考える人が多い。冒頭の写真は、かの橋本画伯が市役所で職場実習した風景。これは無償労働である。だからとうぜん不平等だ。しかし、差別と向き合い、、こえてゆくという意味では大きな意義があった。以下、その時のことをふりかえっておく。以下、当時Ffacebookにアップした画伯の実習の様子から。

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 伝説の「4号国道バイパス深夜の怪」、「無名の有名人」、「越谷への県道渋滞の元凶」、「未確認移動物体」と呼ばれた橋本克己画伯が、ついに秘密のヴェールを脱いで、越谷市障害者地域適応支援事業の市役所職場実習に登場!

 支援パートナーの「無資格無認可スーパーマルチ介助者」大坂さんと市民活動支援課へ。同課が市広報の英語版、中国語版、フィリピン語版を関係先に発送する業務を行った。スタンプ押し、宛名貼り、部数確認などだが、聾唖、弱視、下肢マヒで触手話だけが意志疎通手段と聞いた職員たちは、正確・迅速な仕事ぶりにカルチャーショックを隠せない。
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 始業・終業時には、職員たちと握手をかわし、カウンターの中で働いたことを実感した画伯。かって一人で外出していた頃、駅前広場の街灯が暗いとか、道路に段差があるなどの訴えをもって担当課のカウンターに来た画伯。深夜警備員さんに車いすの故障を直してもらったり、自宅に連絡をしてもらいに立ち寄っていた画伯。5階ロビーで持参の昼食を食べるのが趣味だった画伯。だが、カウンターの内部に入ったのはこれが初めて。

 市民活動支援課には中国人のアルバイトもいるという。画伯のまきおこした静かな衝撃のゆえか、担当上司が就労支援センターのコーディネーターに、障害者だけでなく外国人の就労困難者をどう支援するかもとても大切だと語ったという。

 システムとして固定化されているかに見えた職場が、さまざまな人々にいる社会の一部なんだという体温の感じられる場に変じたことは、うれしい。コーディネーターが興奮気味に、職場参加ビューロー・世一緒(よいしょ)に伝えに来てくれた。(写真は大坂さん提供)




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 越谷市障害者地域適応支援事業(市役所、公共機関、民間事業所で、市内の福祉施設や院内デイケア、または就労支援センターを利用する障害者が、支援者付きで職場実習を行う事業)の公開報告会が、2月18日、越谷市中央市民会館で開催された。この実習自体は「就労を前提としない」とハードルを下げさまざまな職場が受け入れやすい条件としてあるが、基本目的はさまざまな働き方を探りつつ、障害のある人も共に働く職場・地域を切り拓いてゆくための事業。

 2001年のモデル事業から数えて12年目の今年、ようやくにして市長も市役所や出先機関を、私たちが障害のある人々と一緒に仕事開拓に回ることを認めてくれた(上の写真)。

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 報告会には、職場実習に参加した人、支援の職員等、受け入れ職場担当者のほか、まだ受け入れていない市の各課・出先の職員たちも参加した。総数200人。(写真上)

 聾唖・弱視・下肢まひの橋本克己画伯は、市民活動支援課で、書類を折って、10通ずつ束にしたり、スタンプを押したりした実習の様子を、声をあげながら生き生きと手話で報告した。車いすに乗っていると床からの振動も伝わりにくい画伯にとって、市役所の机に着き、、手話で自己紹介しあい、事務作業したことは、まさにアリスがワンダーランドに旅した以上の凝縮された時空の出現だったようだ。家に送って行ったときも、何度もありがとうと言われてしまった。(写真上)


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 たかが実習、されど実習。くりかえしが固定化され、年中行事と化せば、差別構造の一部に堕してしまう。画伯の仕事ぶりにびっくりした市職員たちが、それならアルバイトをしてもらったらどうなるだろう、できるだろうか…と迷い、悩みながら日常を編みなおしてゆけたら…職場の日常の中にワンダーランドを探りあってゆく営みの出発点に、この事業をステップアップさせてゆきたい。西部地区のA市からも参考にしたいと若手職員2人が見えていた。

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