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zoom RSS 地域で生きる障害者の住まいを本人がガイドする「くらし見学会」に行って来た

<<   作成日時 : 2014/02/01 19:46   >>

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埼玉障害者市民ネットワーク(野島久美子代表)主催・くらし見学会に参加してきた。よくある施設見学とはちがって、障害のある本人とそこに関わる支援者がガイドとなって、自分の住居と働く場を案内し、障害者が地域で暮らすことをトータルに現認し、総合的に検証しあうユニークな参加型シンポジウムだ。

 70名くらいの参加者が、NPO法人上福岡障害者支援センター関連の障害者達の地域での住まいと働く場を、5コース・10グループに分かれて訪問した後、報告と意見を出し合った。
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私のコースは、生活ホーム・みどり荘と地域活動支援センター・レタス訪問。みどり荘の住人で、週数日レタスを利用しているSさんが介助者のZさんとともに案内してくれた。

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新座に住む障害者Hさんも、地域活動支援センターふらっとの職員たちと参加した。

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みどり荘がスタートしたのは1998年。古い民間アパートで風呂もないため、入居者がいなくなり一室を倉庫代わりに使っていた状態だったので、大家さんは丸ごと借りてくれることに喜んで改造にも好意的だったそうだ。1階、2階とも3世帯分あるが、1階の真ん中を事務所兼ラウンジとした。

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発足当初は、1階に24時間の介助が必要な男性二人が入居した。うちSKさんは亡くなり、もう一人のIくんは念願の沖縄に渡って暮らしている。その後に、Sさんともう一人が入居した。

みどり荘では、世話人のWさんと2階に住むAさんが待っていてくれた。

生活ホームは、身体障害と知的障害の人を対象とした県単独事業で、国のグループホーム・ケアホーム事業等より歴史がある。要件もゆるやかで、任意団体でもやれます。生活ホーム制度では世話人の費用は出ますが、重度加算や支援員はなく、介助者は外からヘルパー等を入れる。それだけさまざまな人々が出入りする可能性もあるわけだ。地域にねざすことで成り立つ住まいの制度といえる。
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Wさんに介助ローテ表を見せてもらった。

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アパートの庭だったところをつぶして、広い風呂場をつくってあった。ひなびた湯治場の共同浴場のような手作り感だった。

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沖縄に行ったIくんのために設置されたリフトも付いていた。

Sさんは、みどり荘に入居する前親と同居だったが、その前に東京でアパート暮らしの経験もある。2階のAさんもここに来る前にある女性と一緒に暮らした経験があるそうだ。波瀾の人生が交差するみどり荘。

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みどり荘を出て、またSさんとZさんの案内でレタスまで街を歩いた。上福岡は小さな店が並んでがんばっていて、下町的な雰囲気があった。

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この街で生まれ育ったセンター21代表のARさんの話では、東上線でも早くからひらけた地域で、戦前は陸軍工廠が建ったり、高度成長期もいちはやく公団住宅が建つなど、くりかえし人口増加の波が来たそうだ。陸軍工廠建設に反対する農民運動も組織されたとか。

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レタスでは、ちょうどショッパーを折っていて、これからポスティングに出かける所。
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最後の報告会では、センター21の他の住まい(二つのケアホーム、民間アパート、公団住宅)や働く場(別の地域活動支援センター、特例子会社)を訪ねて来たグループも合流して語り合った。

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県教育局から特別支援教育課で「ノーマライゼーション教育推進担当」のKさんが参加していたので、少しおしゃべりした。Kさんは特別支援学校の教員をしたことがあるので、他の施設等を訪問したことがあるという。Kさんには、設備やシステムよりも、さまざまな住まいや働き方に織り込まれた入居者たちの人生を感じ取ってほしいと思った。

現在、国レベルでグループホーム・ケアホームの一本化やそれに伴うサテライト、また防災対策を含む建築要件などの整備がなされつつある。県では生活ホームを運営する団体に対し、国の制度に移行するよう指導しており、やがては生活ホーム制度を廃止したい意向のようだ。

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こうしたことを聞くにつけ、法定雇用率の対象になる週20〜30時間以上働けない障害者は、福祉サービスの対象者であるかのようにみなしてしまう障害者就労支援施策と似た誤解が広まりつつあるなあと痛感する。さまざまな働き方を切り拓くことが大切なように、住まい方、介助のあり方も、それぞれの人々と地域の創意工夫による多様な可能性の追求が問われているなあと思った。

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