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zoom RSS 「国家」はこうしてつくられた―富国強兵政府との闘いをたずねる旅

<<   作成日時 : 2013/03/26 22:56   >>

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「冬ながら啼かねバならぬほととぎす 雲井の月のさだめなけれバ」 田中正造。この歌を刻んだ碑が向かいにある田中正造生家(栃木県佐野市)の前に立つ連れ合い。

 彼女が変形性膝関節症になりかけなので、今日は桐生市の吾妻山という低山に登っての帰り。低山とはいえ桐生市の最高峰で山麓の大川美術館は10年余り前に松本峻介の絵を見に来たことがある。山頂からは桐生市街が一望。8世紀に白滝姫という宮中の女性がこの地に嫁ぎ絹織物を広めたといわれている。群馬の地は渡来系の人々が多数移り住んだことはたしかでその流れなのかも。

 明治国家ぐるみの足尾鉱毒事件に対し農民たちと闘った「義人 田中正造」の歴史を刻んだ場所は、群馬、栃木、埼玉のあちこちにあり、今日も何箇所か回りたかったが、出かけたのが遅かったので生家のみにとどめた。
「冬ながら啼かねバならぬほととぎす 雲井の月のさだめなけれバ」
後年正造が決行する天皇(雲井の月)直訴の覚悟をしるしたとされる。

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連れ合いのお母さんを見舞った帰りに相模原市の青柳寺に立ち寄り、「武相困民党発祥の地」と記された碑と対面する。その碑文……  寺の住職が参加していることと「渋谷」姓に注目。寺の墓地をめぐってきたら圧倒的多数の墓が「渋谷」姓だった。江戸時代隣に鹿島神社を建てそこで寺子屋をやった。その寺子屋が自由民権の活動を育んだ泉となったらしい。

 明治17(1884)年7月31日,上鶴間とその周辺の農民300人は,金融会社の負債問題を協議するため,当青龍寺の境内に集まった。この集会こそ その...後数ヶ月にわたって武相の山野をゆるがした, 武相困民党のさきがけをなすものであった。つづく8月10日には, 上鶴間村を先頭に数千人の農民が御殿峠に蜂起し, 武相7郡150村に及び大組織に発展して行った。
 この困民党事件は, 先行する自由民権運動の影響の下で, 借金地獄からの脱出と生存の自由を求めて立ち上がった運動であった。しかしこの壮大な運動も翌18年1月には権力の弾圧の前に力尽きて潰滅した。
 ここに, 武相困民党百周年を記念し, 事件の概要と指導者の名を勒してその事蹟を伝える。

上鶴間村 渋谷雅治郎 渋谷元右衛門
     渋谷喜代太郎 渋谷彦兵衛
     渋谷彦右衛門 阿部要八
     青龍寺22世神部日遥           建碑者
下溝村  福田島吉 座間友三郎          渋谷晋一
     座間八三郎 小山勝右衛門 小山万吉   渋谷祐二
小山村  井上登一                渋谷照義
本市出身の自由民権家               渋谷高幸
    下久沢村 山本作左衛門          神部日翁
    相原村 神藤利八 淵野辺村 河本崇蔵
      1986年11月19日

              神部宣省 題
              大畑 哲 撰


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連れ合いの足の痛みの軽いリハビリを兼ねて、神川町にある金鑽御嶽山という低山へ。金鑽(かなさな)の由来は金砂(砂鉄)という。もののけ姫の世界がイメージされる。麓の金鑽神社は式内社で武蔵二ノ宮。元来は山の民が祀ったのだろう。頂上付近は修験の道場。南北朝〜戦国期には御嶽城もあった。神社は拝殿のみで本殿をもたず山が御神体。途中に句碑が並んでいてのぞきこみながら登った。

 その一つ  「十二月戦の顔を連れてくる サト子」

金鑽御嶽山からの帰途、吉田町の道の駅「龍勢会館」にある秩父事件資料館に立ち寄る。秩父困民党軍の会計長を務めた井上伝蔵が営んでいた生糸商「丸井商店」を再現した建物が資料館。映画「草の乱」で使われたもの。
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事件後2年間吉田町の知人の土蔵に匿われ、その間欠席裁判で死罪となった後、ひそかに北海道にわたり「伊藤房次郎」という名で代書・小間物文具商を営み家族をもち生き抜いて、死の直前に第二の家族にすべてを明かした伝蔵。柳蛙という号をもち俳句の会でも広い交友関係をもった。

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資料館に掲げられた直筆の短冊 「俤(おもかげ)の眼にちらつくやたま祭り」。伝蔵の思いがみなぎっている。

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