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zoom RSS 自立援助ホームの現場から ― 門平さんの話を聴いて考えた

<<   作成日時 : 2012/11/21 22:20   >>

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社団法人埼玉障害者自立生活協会ブックレット編集委員会の拡大勉強会。今夜は編集委員の一人である門平公夫さんの「自立援助ホームの現場から」。

 ずっと児童相談所職員として働いてきた門平さんが定年後関わり始め「いつものようについ」深入りしてしまい職員として夜間当直体制にまで組み込まれている同ホームに入居している青少年群像をきく。

 いずれも両親が離婚したり死別し、母親に引き取られた場合は再婚相手との関係で居場所がなくなり、父親に引き取られた場合はその父親自身の生活が破たんし、児童相談所に一時保護され同ホームに紹介されてきた者がほとんど。障害のある者、非行をくりかえしてきた者もいる。

 それでも曲がりなりにも家庭で育ってきた者は一定の生活習慣が身についているが、小さいときから施設暮らしの場合規則でやらされているだけだから施設内では生活できても実はまったく身についてなかったことがはっきりする、と門平さん。

 自立援助ホームの利用者は家庭という子どもにとって不可欠な育ちの場を奪われたまま大人へ向かって深い谷間を飛び越えなければならない。わらじの会で追求してきた「しがらみを編み直す」過程をすでにやり直しの効かない過去に奪われてきてるんだなあと、実は暗澹として聞いていた。

 がよく考えてみれば、彼らを受け止めつつ門平さんにせよ、他の職員にせよ、自らのしがらみを編み直しつつあるではないか。そして彼らが働き始めたというホームの近隣の豆腐屋さんやクリーニング屋さん、運送屋さんなどもそうだよなあと。

 ふりかえれば40年前あらゆる縁を断たれてこの埼玉の団地に来た自分と連れ合いもこの青年たちと似ている。孤立した自分を受け入れてくれながら、埼玉の人々自身がしがらみを編み直してきたのだなあと。

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 門平さんが語り残したレジュメの後半は、「今、地域の中でちょっとふんバル」という見出しが書かれていた。
そして、「なにが新都心だ!」  「ここはオレたちのまちだ」  「ビルの立つ更地に立ちつくす」 という言葉が並んでいた。

 門平さんが小さい頃から育ち、いま家庭をもって暮らし続けているそのまちが、いつのまにか砂山崩しのゲームのように周りが削り取られて更地となり、高層ビル群に変貌していた。「これはまちじゃない」と門平さんは言う。

 もうそのあとに書かれた言葉について触れる時間がなかった。

 そこには 「こころの眼」をひらく    見える・見えない  「邪魔者は生かせ!」 

       「便利」という凶器  いきものとして生きる〜時にひととして   と記されていた。

 筆者は上にも述べたように、人々がそこから自由になりたい、解放されたいと切望する、そのしがらみすら荒々しく剥ぎ取られて生存の極北に立たされた者たちが、いきものとして生き抜いてきた、その生きざまにたまたま出くわしてしまった人々が、時におののきながら、そして価値観を打ち砕かれ、道に迷いながら、みずからのしがらみを編み直さざるを得なくなってゆく見えないまちの姿をそこに描いた。
 
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