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zoom RSS 「境界を生き抜く―自立するでも、管理されるでもなく、せめぎ合う 」 ボランティア学会に出ます

<<   作成日時 : 2012/06/27 23:16   >>

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一昨年出場した日本ボランティア学会総会シンポジウム(写真)に、今年も再び出る。今度の週末、6月30日に筆者他のメンバーで、また翌7月1日はぶあくのメンバーで報告を行う。
 筆者の登場する部分は、以下のように告知されている。
13:15-15:15
境界対談
境界を生き抜く―自立するでも、管理されるでもなく、せめぎ合う
 
 東京の果て、都市と農村が交わる越谷・春日部の地にわらじの会が生まれたのは1978年。以来30年以上にわたって、旧住民―新住民、障害の有無など様々な属性を越えて人々が〈闘い〉」を繰り広げる中で、開かれていった町。その中心メンバーである山下浩志氏の語りに、水俣・東北をはじめ様々な現場を歩き、思索を重ねた栗原彬氏が応答します。二人の対談、二人を囲む会話から、境界を生き抜く闘争(ふれあい)の身振りが現れます。

▼山下浩志+わらじの会の人々(春日部・越谷)
▼栗原彬(日本ボランティア学会代表/東京)


 大舞台が用意されて筆者は少なからず戸惑っている。大半は見知らぬであろう方々に無理に伝えようとすると、どうしても生硬なことばやふるまいに終始してしまうのではないかと、自分を危ぶんでいる。
 ただ、筆者一人でなく、橋本画伯や田口由利子さんという30年来のつきあいの顔ぶれが一緒にいるだけで、伝わる何かは存外に大きいのではないかとも感じている。

 もちろん対談者である栗原彬さん―筆者はまだ栗原さんからいただいた「『存在の現れ』の政治 水俣病という思想」(以文社)の内容を十分に読み解けてはいないのだが―による「応答」には期待を抱いている。先日、「存在の現れ…ってどういうことですか」と質問したら、しばらくして「階段の下に車イスの人がいたら知らないうちにからだが動いてかついで上がっているといったようなことですよ。」と説明していただいた。ほんとは、もう少し別のことを話されたのかもしれないが、筆者にはそんな風に伝わった。栗原さんのおかげで筆者も知らなかったわらじの会の秘密が明らかになるかもしれない。
たとえば、栗原さんが、岩波編集部編「3.11を心に刻んで」所収の「ほとりに立つこと―『遠人愛』をめぐって」と題する小文でふれられているニーチェの隣人愛の否定と、わらじの会の、差別・排除をはらむしがらみとしての地域へのこだわりとは、どのような位置関係にあるのだろうか…。かって青い芝は、「愛と正義を否定する」と言った。栗原さんが、ニーチェの「遠人愛」になぞらえて述べる「ほとりに立つ」という足場と、筆者が青い芝の「愛と正義を否定する」を受けつつも、障害者殺しの「愛と正義」もはらんだ地域=区域のただなかでの狐と狸のばかし合いもひっくるめたどうしようもない闘争=ふれあいに足場を置き続けることとはつながっているのか、離れているのか。

 そうはいいながら、わらじの会が発足の時から現在までこだわってきた言葉の一つである「ボランティア」という語を冠した場に集まる方々と、筆者らの体験や思いがかみあえるのかどうか、まだまだわからないので、話の切り口をどこにしたらいいかを栗原さんや会場のみなさんに教えていただけるよう、話のメニューを並べた変則的なレジュメを用意した。それが以下。当日の予稿集に載るはずだ。


境界を生き抜く―自立するでも、管理されるでもなく、せめぎあう
                                           わらじの会 山下 浩志


1.障害って何?

@障害との出会い:「遅れた埼玉」の都市化に伴う新住民の運動…ハコモノづくり(障害者不在)
…先住民障害者のくらしと出会う

A衝撃の出会い
@)つぐみ部屋の「悲惨」は「遅れた埼玉」が原因でなく、最近の都市化が原因だった。
A)自分でつぐみ部屋を構築した橋本画伯。微かな傷で家中を破壊。

B排除をばねにひらかれてゆく文化・家族・地域
   @)排除されたからこそ祖母からの文化伝承。
   A)孤立していたからこそ世界がしみ込んでくる(手話・絵)
   B)まんのうはうなうもの、くわはさくるもの(遅れた都市との出会い)
   C)長屋のつきあいが編み直される
   D)ユリ語文化圏


2.闘争=ふれあい

@無名の有名人:猿の惑星での騎士物語
A車いすの支給に念書
B外出練習禁止に家でハンスト
C生活者同士として出会った市ケースワーカーらの逮捕・解雇に抗議
Dゆうべも首しめちゃったい

3.地域=区域との出会い直し
@「私たちのような回り道(分けてから一緒に)をしないで」(スウェーデンの友人たちから)
 いったん分けておいてから一緒にすることの大変さ(ピープルファースト・オランダの例)

A分けない関係は排除・差別をも伴う(村八分・つぐみ部屋〜いじめ・別枠)
     …この関係は、学校・職場・近隣など区域に根差した構造をもつ(しがらみ)
   @)画伯の体験入学したクラスの中で孤立していた知的障害児
   A)養護施設の問題児が30年後のクラス会の幹事に
   B)いじめっ子たちが大人から障害児を守る


B排除・差別を逆手にとり せめぎあいを通してしがらみとしての地域を編み直す
   @)恩間新田にできた生活ホーム、通所施設と家族・住民
   A)武里団地の過半数が車いすをかついだ
   B)県庁泊まり込み(就学免除・介助者不足)を通した県教育局との高校交渉
   C)仕事発見ミッション
   D)埼玉県教育局就学指導結果 


 なお、開催概要は以下。

 日本ボランティア学会2012 開催概要

日程 2010年6月30日(土)〜 7月1日(日)

会場
埼玉県立近代美術館、埼玉県立浦和高校麗和会館、北浦和ふれあい商店街 ほか

第1日目6月30日(土)
13:00-13:15 全体会 オープニングパフォーマンス
13:15-15:15 境界対談「境界を生き抜く−自立するでも、管理されるでもなく、せめぎ合う」
15:30-17:00 グループトーク 「この場所で市民知を編む−今、これまで、これから」
(*午前中にオプショナルで北浦和の街歩き、18:00より交流会あり)

第2日目7月1日(日)
10:10-12:00 一般演題
10:10-15:00 分科会1 「若者 (ならずもの)が境界を壊す−商店街の未完成の家で住み開く」
13:00-15:30 分科会2 グループトーク 「3.11の分断を越えて−つくる、食べる、つながる」
15:45-16:30 クロージング・ディスカッション
16:30-16:45 まとめにかえて

参加費
4,000円

(学生 2000円、会員割引、1日参加の設定あり/交流会は別途 2,000円)


 

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