共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す

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zoom RSS 7.09わらじ市民福祉講座「遊ぶ子どもの声きけば」へどうぞ

<<   作成日時 : 2011/07/07 00:24   >>

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 「子ども達はいまの現実の中で育っており、どんな場で育っているのか、生活の中でどんな人とどんなかかわりをしているのかを見据えることが大切だ。
 『虐待』がクローズアップされる前には『学校』が問題視されていたが、それもうやむやにされたままで、今は『家庭』が問題視されている。専門家の狭い回路に社会の問題をおしこめようとすることにより、『虐待』とか『子どもの事件』はどうしようもない問題であるかのようにみなされてしまう。
 状況の中で親の苦しみとして出てきたのが『虐待』。子どもの苦しみとして出てきたのが『子どもの事件』。それを『家族の病理』とか言って、専門家しかかかわれないかのような扱いをしている。
 しかし、対症療法のごく一部分しかやれてないのが現実だ。おかしいことはおかしい、いいことはいいとちゃんといえる関係がどんなに大事かと、あらためて思う。」


 こう言い切り、「生涯一ケースワーカー」をもって認ずる門平公夫さんを迎え、今度の土曜日(9日)13:30から、春日部市武里団地内にある総合福祉センター「ゆっく武里」で、わらじの会市民福祉講座を開催します。
 冒頭の写真は、一昨年、子ども・夢・未来フェスティバルで行ったイベントから。

 社団法人埼玉障害者自立生活協会(坂本さとし理事長)は、2003年にノーマライゼーションセミナーを開き、そのセミナーの中で行われた門平さんと当時どの子も地域の公立高校へ・埼玉連絡会のメンバーだった山田町子さんのお話を、後日「子どもたちは、いま」というブックレットにまとめて出版しました。
 このブックレットに寄せて、門平さんは以下のように書いています。

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 「私事で恐縮ですが・・・。私は、さいたま新都心駅近くに住んでいます。よく「いいところに住んでいますね」と言われるのですが、はたして、そうでしょうか。確に交通の便はよくな臨買物等も便利になりました。しかし、ビルが建ち駐車場が増え自然や生活のたたずまいは姿を消して、すっかり様変わりしてしまいました。緑豊かな木立は伐採され、閑静な武蔵野の面影は失われつつあります。このような環境の変化によって、私の家を訪れ、心をなごませ、楽しませてくれた虫や蝶、更には野鳥たちもめっきり減って、すっかりさびしくなりました。一言で表現するなら「あぁ、ここはもはや生き物の棲む場ではなくなってきた」ということを実感しました。こんな光景は、過疎地の荒涼としたそれを共に、今の日本ではそこかしこに見られるありふれたものなのでしょう。

 さて、私はこの3月末で、37年間働いてきた福祉の現場から離れます。この間、世の中は大きく変わり、生き物としてあるいは社会的存在としての子どもが育ち基盤は根こそぎ破壊されてきたように思います。私たちの世代は、経済的な豊かさが幸福への最短の道とばかりにがむしゃらに働いてきました。でも、幸福にはなれませんでした。むしろ効率第一の選別と競争の社会を結果的には支え、地域を職場を学校を大きく変えてしまい、今や家庭や個人さえも解体の危機にあるといっても過言ではありません。

 このような厳しい世の中で、障害者自身を核に周辺の人たちを巻き込みながら、地道に、時には闘いながら、誰もが共に生きられる地域づくりを実践している元気な仲間たちがいます。その彼らがノーマライゼーション・セミナーを企画実行し、更にはブックレットまで作ってしまうと言う、エネルギーと提供者として招かれ、お話をさせていただきました。手作りのとてもよいセミナーで印象深いものでした。

 山田さんのお話は、差別と選別の世の中を歩んできた親子の一本の太い道が、清楚な中にも凛とした誇りで輝き、深い感動を与えるものでした。今回ブックレットで再現されることはうれしい限りです。私の話は、文章の体をなさない粗末なもので、加筆、訂正をして、どうにか載せることができました。私のつたない話も、山田さんのすばらしいお話と会わせることで、どうにか体をなしてくれれば幸いと願う次第です。

 このブックレットが、どうかみなさんの話題の材料になっていただければ、とてもうれしく思います。元気な仲間たち、ご苦労さま、本当にありがとう。」


 門平さんがこう記されたのは、2006年1月でした。それから5年余りの今年3月11日―「沈黙の春」はより重い現実感を増してめぐってきました。
 と同時に、崩壊、消滅した街の中で、またさらに深まる原発震災の危険の下で、この一文に書かれているような「地道に、時には闘いながら、誰もが共に生きられる地域づくりを実践している元気な仲間たち」や「清楚な中にも凛とした誇りで輝き、深い感動を与える」無数の人々の姿が浮き彫りになったこの数ヶ月でもありました。

 「遊ぶ子どもの声」に引き寄せられながら、私たちみんなの現在を、門平さんとそしてもう一人、児童相談所ケースワーカー3年目の染谷碧さんの案内で旅したいと思います。ちなみに染谷さんは、埼玉県立大学に入学直後からずっとわらじの会に関わり、生活ホームの泊まり介助のベテランでもあります。
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 ゆっく武里: 埼玉県春日部市大枝89-7-4  048-733-5550

 参加費(資料代):200円 問い合わせ:黄色い部屋048-737-1489

 

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