共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す

アクセスカウンタ

zoom RSS 国と地域―位相のちがいとつながり 2.13「障害者制度改革埼玉セミナー」U

<<   作成日時 : 2011/02/11 17:58   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像
もう明後日に迫ってしまったが、このところブログを更新するひまがなかったので、急遽 イベント告知をする。「障害者制度改革」セミナーPartU。昨年も同月同日に開催したセミナーの第2弾。主催は前と同じで、社団法人埼玉障害者自立生活協会(代表 坂本 さとし)と埼玉障害者市民ネットワーク(代表 野島久美子)。

 せっかく2日前までひっぱってきてしまったのだから、当日の資料集に載る基調報告のようなページを紹介して、案内に代えよう。

障害者制度改革』埼玉セミナーPartU
    分けない・分けられない社会へ!国から 地域から

と  き:2011年2月13日(日)13:00〜16:30
ところ:浦和コミニティーセンター 9階 第15集会室(130名・JR浦和駅東口パルコビル内)
資料代 500円      手話通訳有


第1部 障害者制度改革―法案提出への現状と課題
画像

 金政玉(キムジョンオク)さん:DPI日本会議理事
(内閣府上席政策企画調査官としても活躍中)


 「私たち抜きに私たちのことを決めてはならない!」国連障害者権利条約の意義は、この言葉に集約されます。その障害者権利条約批准のための国内法整備をめざし、障害当事者が過半数を占める内閣府の審議会・障害者制度改革推進会議(冒頭の写真)の検討作業は、いよいよ山場を迎えています。
 
 先月末に始まったばかりの今通常国会に障害者基本法の抜本的改正法案を提出することになっており、各省庁の抵抗が予想されます。この土俵際のふんばりが来年法案提出の総合福祉法、再来年提出の差別禁止法の中身を決めるといってもよいでしょう。

 1991年発足したDPI(障害者インターナショナル)の合言葉は、「われら自身の声」でした。そのDPI日本会議で障害者権利条約に長年かかわってこられた金さんに、あらためて条約の成り立ち、内容、国内法との関係をお話しいただくとともに、推進会議が昨年まとめた第一次、第二次意見をめぐる動きについて、生々しい報告をいただきます。


第2部  学校・職場・地域から国へ

 国レベルのふんばりにエネルギーを供給し、具体的な施策に煮詰めて行くには、やはり学校、職場、地域でぶつかりあい、共に生きている現場からの問題提起と事例の提示が欠かせません。前世紀末の「失われた十年」を境に、障害のあるなしにかかわらず、人と人が細かく分けられており、とりわけ障害のある人々は「支援」施策を通して個別化され、孤立してゆく状況が深まっています。いま学校、職場、地域の中で共に生きるとは?北村さん、神田さん、吉田さんからの提起をお願いしています。

学校・高校を「いいところ」にするには
画像

       北村小夜さん:福祉労働編集委員、障害児を普通学校へ全国連絡会代表世話人

 1979年養護学校義務化に伴う強制的な就学指導にもかかわらず、その後養護学校に行く子どもの数は減り続けていました。それが1995年以後逆転したことに北村さんは注目されています。通級制度や養護学校高等部の進路指導、福祉施策と親の意識変化が背景にあります。分ける施策をきめ細かくし、進路につなげることで、分けられている現実が見えにくくされてきました。共に育てたい・共に生きたいと願いつつ、限りなく分けるレールに運ばれてゆきます。

 「一緒がいいならなぜ分けた」…かって特殊学級の生徒たちから担任の北村さんが問いかけられた言葉。全国の高校進学運動の頼もしい応援者でもある北村さんから、現状と課題をお話しいただきます。

分け隔てられることなく…異なる立場どう一緒に?
画像

      吉田久美子さん:越谷市障害者施策推進協議会公募委員、デイケアパタパタ職員
 
 越谷市障害者計画の改定作業中です。市の素案はこれまでの基本理念である「分け隔てられることなく」に代えて「自分ができることは自分で」などの「補完性の原則」を前面に出し、障害者施策推進協議会を「意見を聴きとる場」と位置付けようというものでした。以前から障害者団体有志で107の会を作り、計画のありかたについて意見を出してきましたが、今回は市に施策推進協議会の委員による勉強会を公認させ、多くの委員と意見交換をしながら、市の素案を書き換えさせ、現在パブコメ実施中。 

 国の推進会議は障害当事者が過半数入っていますが、自治体レベルでは必ずしもそうならない中、奮闘してきた越谷の状況を報告していただきます。

「共に働く」を追求してきて いま
画像

        神田正子さん:OMIYAばりあフリー研究会、でいけあNEUE施設長

 研究会の拠点である「でいけあNEUE」は、車いす使用の障害者などが月刊の「ばり研通信」の発行と「ショップ運営」を中心に仕事しています。公共交通機関での自力通所を基本とすることや、埼玉トヨペット本社の「はあとねっと輪っふる」への関わりを通し、地域社会を開拓してきました。「やさしい言葉で分けないで」がモットーです。

 神田さんは、知的障害の息子さんが高校で学んだ後、NUEUのメンバーとなり、ご自身は現在施設長として働いていられます。そうした活動の紹介とともに、NEUEを足場にした企業での職場体験のようすや就職したメンバーの状況、そして自立支援法の下で移行を迫られ苦慮している現状もお話しいただきます。


会場から  関係の杖として 

 国レベルの障害者制度改革に対して、一方的に要望したり、批判したりするだけでは何も変わらないでしょう。制度改革は魔法の杖ではありません。地域の取組抜きの制度改革は、やがて「やさしい言葉で分け」てゆく制度に変わってしまうことを、これまでも経験してきました。だからこそ、それぞれの現場で、あたりまえに生きるためにどのようなせめぎあいがあるかを紹介し合い、そのせめぎあう関係を壊すのではなく、側面からしっかりと応援するような制度改革のありかたを一緒に考えて行く姿勢が問われていると思います。
 

 会場に集まられたみなさんは、そうした体験とお考えを十分にお持ちだと思います。時間が限られてはいますが、できるだけ多くの皆さんからのご意見を期待します。

(なお、セミナー終了後、浦和付近で懇親会を持ちます。会費2000円ぐらいで考えています。)

主催:社団法人埼玉障害者自立生活協会(代表 坂本 さとし)  080-6608-1275 植田 
    埼玉障害者市民ネットワーク(代表 野島久美子)      090-4938-8689 大坂



 国レベルの制度改革は、差別禁止や一人の人間としての権利確立が焦点になる。しかし、地域では、他の人々と分け隔てられずに、「あたりまえに差別される」(猪瀬良一さんの名言)関係の中に入って初めて、権利や差別が具体的に取り組める課題になる。

 初めから権利保障や差別のないことを前提としたら、けっきょくそのための特別なシェルターにゆくしかない。SFのようだが、すでに現実である。

 国レベルと地域レベルは、おのずと異なる課題を背負っている。
 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
国と地域―位相のちがいとつながり 2.13「障害者制度改革埼玉セミナー」U 共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる