共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す

アクセスカウンタ

zoom RSS 障害者制度改革「第一次意見」への意見を―自立生活と共生

<<   作成日時 : 2010/10/16 14:53   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

  
画像
今日(16日)、筆者は谷中耳鼻科の黄色い部屋にいる。駐車場では、明日の大バザーに向けて、若い人たちが中心で、にぎやかに提供された品々を車に積み込んでいる(写真)。その声をBGMに、以下のメールを発信した。

 10月15日(金)に行われた自立支援協議会に関する社団法人埼玉障害者自立生活協会の勉強会(http://yellow-room.at.webry.info/201010/article_7.html)の席上で、植田事務局長より、「障がい者制度改革に関する埼玉フォーラム」(11.14 於・障害者交流センター)へ協会として参加することと、10.21の実行委員会に社団として、障がい者制度改革推進会議がまとめた「障害者制度改革の推進のための基本的な方向(第一次意見)」(6月7日)についての意見を作成して提出したい旨の提案がなされました。

 ちなみにこうしたフォーラムは、全国20数ケ所で予定されており、すでに10ケ所ほどは終わっています。目的は、障がい者制度改革推進会議が地域の人々の意見を吸い上げて、秋から年末をめどとして第二次意見としてまとめるためです。
 なお来年度には、障害者基本法の改正案や制度改革の推進体制等に関する法案を国会に出す予定になっています。
そして、自立支援法に代わる総合福祉法案の提出と次期障害者基本計画決定がさ来年の予定です。
 そうした大きな流れの中で、私たちもきちんと自分達の位置を計測する意味も含め、態度表明をしておく必要があると考えます。

「第一次意見」はこちら→
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/pdf/iken1-1.pdf

 補足として、山下より、簡単に「第一次意見」について、説明しました。口頭での説明に、注釈を加えて、以下に記します。

さすがに障害当事者が多数参加してまとめられた意見書だけに、これまで厚労省等の審議会で出されてきた報告とは、迫力が違います。
 とりわけ、意見書の最後のページの注でも念入りに解説されている障害の「社会モデル」(障害を個人の外部に存在する種々の社会的障壁によって構築されたものとしてとらえる考え方)が、全体にわたって貫かれていることが、最大の特徴です。障害者権利条約に忠実に沿っているといえます。

 ただ、これは80年代以降、欧米から自立生活運動のリーダーが来日するたびに繰り返されてきた日本の運動との微妙なずれ…「共に」ということをめぐる…が、この意見書にも反映しているように思います。

 たとえば、意見書では、「『差別』のない社会づくり」ということの中に、私たちが埼玉で「彩の国障害者プラン21」を策定するときに、さんざんこだわって入れさせた「分け隔てられることなく」は入っていません。
 「『地域生活』を可能とするための支援」においても、「家族への依存から脱却し、自ら選択した地域において自立した生活を」といった表現となり、「分け隔てられることなく」はないのです。たとえば重い障害児が普通学級に入ってゆく時、本人はもちろん、親や兄弟も地域とせめぎあいながら腹をくくってゆくような、そうした現実が反映していないのです。

 「『共生社会』の実現」ということが掲げられていますが、「障害者の自立および社会参加」が中心であり、社会のありようとしては、「障害の有無にかかわらず、それぞれの個性の差異と多様性が尊重され、それぞれの人格を認め合う共生社会」という風に、個に分かれたうえでの共生という発想が見られます。

 ところで意見書は、約40ページありますが、今述べたような基本的方向とか歴史的経緯についてふれた個所が多く、個別分野についての具体的な方向性等を述べた個所は、20ページ弱で、コンパクトになっています。
 植田事務局長からの提案に基づいて、急なのですが、19日(火)までに、当協会に関わりのあるみなさんからの意見を、山下まで送っていただき、それをまとめて、実行委員会に出すことにしました。
山下アドレス → waraji@muf.biglobe.ne.jp

ちなみに、山下が見たところでは、個別分野において、個の自立支援、差別禁止という面ではいいのですが、共生という面から若干の補足が必要と思われることがいくつかあると思います。

 たとえば、「労働及び雇用」では、雇用差別是正や福祉的就労に関する労働法規適用、社会的事業所、合理的配慮などが挙げられており、大いにいいと思うのですが、雇用とか福祉的就労とかいった枠組みにかかわらず「職場参加」※を進める発想加えられる必要を感じます。 
 それは、障害者就労支援というだけではなく、健常者の働き方の見直しという視点を加えることです。特に、国や自治体における物品・役務の調達を施設からという項目について、職場参加の視点から修正できればと考えます。

※職場参加…こちらを参照→http://yellow-room.at.webry.info/200910/article_4.html

 「教育」では、すべての子どもを普通学級籍にという、土屋前知事の宣言に重なる方向性が打ち出されており、基本的によいと思います。
 ただ、気になるのは「合理的配慮と支援」というところです。あくまでも本人主体というのはよいのですが、配慮や支援を通して他の子どもたちと分けられてゆくということが現にあちこちであるので、その歯止めが必要と思います。

 アメリカのメインストリーミングのように、個別支援がきめ細かく分けるシステムの一部になっていってはならないと感じます。支援の意味を本人支援という面だけでなく、他の子どもたちが本人と分けられず共の育つための支援という面でもあるととらえ直すべきと思います。
 たとえば、手話は「本人にとって最も適当な言語並びにコミュニケーション手段」であるだけでなく、他の子どもたちが聴こえない子と育ち合うための手段でもあるのだと。

長くなるので、ここらではしょります。
なお、お時間があれば、山下のブログもご参照ください。
こちら→http://yellow-room.at.webry.info/201010/article_5.html


そして、下の3枚の写真は、今夜(10.16)のバザー前夜、春日部駅西口でのバザーPR風景。こんな日常を生きながら、「制度改革」について考えてみたのだという、このブログの根っこを知っていただくための参考資料として…。
画像
カンパの女王・友野由紀恵ほか。

画像
地元春日部で生まれ育った生活支援センター「えん」職員・吉田昌弘ほか。

画像
子どもたちも。着ぐるみの頭が重すぎるので、ぬいで、バザーのビラ配り。

 明日はいよいよ、わらじ大バザー。今年はだれと会えるかな。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
障害者制度改革「第一次意見」への意見を―自立生活と共生 共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる