共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す

アクセスカウンタ

zoom RSS 障害者計画と総合振興計画―むなしさの構図

<<   作成日時 : 2010/10/30 15:09   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像
 9月に越谷市の障害者計画※についてのパブコメを出した。市のホームページと広報で呼びかけていたのを、締め切り間近になって知り、あわてて間に合わせた。15日間という短い期間内の募集だった。

現行の越谷市障害者計画については、こちら→http://www2.city.koshigaya.saitama.jp/kurasi/kenko/syogaisien/syogaisyakeikaku/kaiteikeikaku/files/kaiteiban.pdf

 そのために同市のホームページを見ていて、総合振興計画基本計画素案へのパブコメもやっているのを知った。こちらは1ケ月間の募集だった。市のあらゆる施策にわたる計画だが、ごく一部に限定して、意見を送った。

 障害者計画は、期間が今年度までのため、来年度からの計画を策定するための障害者施策推進協議会が開かれ、顔合わせをした段階で、まだ議論に入っていない。

しかし、上位計画である総合振興計画基本計画は今年度中に策定される予定だ。その中の障害者分野にはこれから施策推進協議会に提案され、審議されるはずの新施策(障害児施設、成年後見センターなど)が、すでに担当課の判断で盛り込まれてしまっているという奇妙な関係がある。
総合振興計画は市の全体計画なので、そこでの審議に関わる人々は、個別分野の施策についてわからないのが通常だから、担当課が入れればほとんど問題なく通ってしまう。

 筆者は、越谷市の障害者計画を考える任意団体である「107の会」に参加している。ここには、障害者施策推進協議会の現委員や元委員が常に何人か参加している。とりわけ障害当事者委員はほとんどが参加している。施策推進協議会での審議で積極的に発言するのはいつも「107の会」メンバーである。意見書もよく出している。そのための公開勉強会も開いている。(冒頭の写真でカメラのほうを向いているのは、107の会メンバーたち。2004年の障害者計画策定懇話会で)

 だが、障害者計画をめぐって、丁々発止とやりあい、障害者とその他の人々が分け隔てられない方向へ少しでも近づける理念や施策を盛り込ませたとしても、上位計画がそれとは無関係に組み立てられてゆくのでは、むなしい。
   第4次越谷市総合振興計画への意見書
               NPO法人障害者の職場参加をすすめる会事務局長 山下 浩志
             〒343-0023 越谷市東越谷1-1-7須賀ビル 職場参加ビューロー世一緒                                     

・第4章 重点戦略の中に、障害者を位置付けていただきたいと思います。

重点戦略1 地域の担い手育成プロジェクトでは、(251)助け合いの仕組みづくり事業として、高齢者のボランティア活動や空き店舗を活用した高齢者の居場所設置などの事業がうたわれていますが、この「高齢者」を「高齢者・障害者等」として下さい。

 重点戦略4 魅力・活力向上プロジェクトには、(312)越谷駅東口市街地再開発事業 (512)創業者等育成支援事業 (521)中心市街地活性化推進事業 (521)空き店舗対策事業などが入っていますが、これらの各事業の中に、高齢者、障害者、ひきこもり等の若年層が、身近な地域で共に働く機会の創出支援を組み込んでいただきたいと思います。

 福祉施策の拡充の半面で、障害者は、一部の能力の高い者を除いては、ともすればサービスの利用者・対象者、お世話してあげるべき人、あるいは専門家しかかかわれない人という意識が、地域の中に広がっています。ある面では支援を受ける必要があっても、同時に地域社会で役割をもち、他の人々と共に働くことができることを証明できるような環境整備が必要であると考えます。その際、障害者だけに限らず、高齢者やひきこもり等の若年層の社会参加を含めることで、「地域の担い手育成」についても、「魅力・活力向上」の点からも、いっそう実効性のある施策体系となるでしょう。


・第5章 分野別計画の 2−4は、「障がい者(児)が生活しやすい環境をつくる」となっていますが、「障害者(児)が障害のない人々から分け隔てられることなく、共に生活できる環境をつくる」という趣旨を盛り込んでいただきたいと思います。

 主な事業のうち、(241)障がい児施設整備事業については、二つの療育施設や他の事業を一体化した総合的療育施設を想定されていますが、すでにそのような時代ではありません。幼いころから、できるだけ分けられず、共に育つこと、そのために現在の療育施設にある機能を集中するのではなく、分散すること、すなわち巡回や訪問のセンターとすることが問われています。療育に特化した場を作るよりも、保育所や幼稚園や小・中学校、学童など、生活の中で療育を進められるような支援体制が必要と考えます。その際、知的障害と肢体不自由だけでなく、聴覚障害や視覚障害等も含めた支援センターとすることが望まれます。基本は出前です。

 (242)成年後見センター運営事業は、公的成年後見センターを開設し、運営することに特化されていますが、権利擁護という総合的な視点から考えなおしてほしいと思います。成年後見人が付くと選挙権が奪われることに象徴されるように、権利擁護としては最後の手段ともいえます。本人が地域の中で共に学び・育ち、共に働く関係があれば、権利侵害を防ぐ地域の多くの人々の輪がつくられます。したがって、知的障害当事者の国際組織であるピープル・ファーストの提唱する「自己権利擁護」を、支援する施策が重要です。また、現在国で障害者差別禁止法や障害者虐待防止法が検討されていますが、これらの実施体制は自治体レベルで構築してゆくことになると思います。それらも含めた公的権利擁護センターこそ、必要であると考えます。

 (243)コミュニケーション支援事業は、聴覚に障がいのある方のコミュニケーション円滑化を図るためとされていますが、それだけではなく聴覚に障害のない人が障害のある人とコミュニケーション円滑化を図るためでもあるはずです。先に(241)で述べた、共に育つ場への支援の出前では、とうぜん聴覚障害のある子だけではなく、同じ保育所・幼稚園等の障害のない子にも手話を伝えて行くなどの支援をすることになります。

                                       以上


つづきはこちらへ→http://yellow-room.at.webry.info/201010/article_14.html

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
障害者計画と総合振興計画―むなしさの構図 共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる