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zoom RSS 「地域と障害―しがらみを編みなおす」の中の夏合宿 わらじ夏合宿史の試み―T

<<   作成日時 : 2010/08/24 22:03   >>

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これは、1979年のわらじの会夏合宿の集合写真。日立・河原子海岸での二泊三日。会発足後2年目。30年余り前の合宿だが、写真を見る限りでは、最近の合宿と区別できない。しかし、その内容において、大きく異なっている。……というか、わらじ三大行事の筆頭に挙げられる夏合宿は、固有の歴史をもって大きく変化してきている。過去32回の夏合宿にフル出場してきた、いわば合宿殿堂入りになりそうな筆者として、書いておかねばならない気がしてきた。それも、今週末に控えている第33回夏合宿の前に…。
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 わらじの会が現代書館から今年出版した「地域と障害―しがらみを編みなおす」は10人の分担執筆だが、筆者を含め4人が夏合宿について書いている。

 もっとも若い田島玄太郎は、とうぜんながら最新のスタイルの夏合宿について書いている。
 「わらじ夏合宿とは八月の終わり頃に行く二泊三日の旅行のことで、毎年一〇〇名近くの人が参加する。そのため少人数の班を作り、一班最大一〇名ほどで行きの移動から帰りまでを一緒に行動する。決まっているのはバリアフリーのホテルだけで、そこまでの移動手段、ルート、旅行先での昼間の自由行動の間の行き先といった行動予定はすべて班の人で話し合って決める。その班決めは実行委員会の人たちがするのだが、この組み合わせがまた絶妙で、基本的に普段あまり一緒に活動をしていない人同士を組み合わせる。毎年実行委員会の人が意地悪くニヤッと笑っている顔が眼に浮かぶのだが、障害を持つ自分の子供といつも一緒に行動している親を子供と違う班に分けたりもするから、親は心配でそわそわする一方で、子供は活き活きとしだしたり、その逆もあったりして、見ているこっちはそれだけで楽しい。」(ハードル 「障害者との関わりを通して見えたもの―ボランティアの視点から」)

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これは昨年の合宿の風景。しかし、このような少人数の班行動による夏合宿は、夏合宿史の後半になって現れたスタイル。前半のスタイルは、まったくちがった。

 樋上秀は、この夏合宿史をつぎのようにまとめている。
 「30年前の合宿は皆一緒に号令の下アクセスした。駅の階段では、車イスの参加者を皆で他の乗降客と共に担ぎ、路線バスでは貸し切り状態で地元の乗客がびっくりする中、新坂光子さん、幸子さんらをおんぶして乗り、席に着かせた。参加者が苦労を共にする時代だった。そして当時は年1回心おきなく入浴できることが楽しみな光子さん、幸子さんらと、戸惑いながら、ときめきながら、力強く介護する仲間がいた。そんな時代が確かにあった。

 それ以降は、集合場所から何台か車を連ねて行き、現地で合宿を楽しむという時代もあった。

 その時代も時が過ぎて行き、アクセスの行程を楽しもうという意見で、公共交通を使う試みが復活することになる。しかし、バリアフリー化への過渡期の時期でもあり、十数名にもおよぶ車イスの人と毎年80人前後になる参加者が一緒に移動するには、乗り換えなどを考慮した場合、かなりの時間がかかりすぎる現実が浮上した。それは階段しかなかった頃は大変ではあったが、皆で担いだりおんぶしたり、工夫していたから大して時間はかからなかった。アクセスは大変でも、動線として機能していたのである。

 バリアフリー化にともない動線はストップした。人の手を借りるという煩わしさは減少しただろう。しかし、時間がかかりすぎるというストレスだけが残り、現実的に80人前後の移動では、ただ待たされるだけの移動になってしまうのである。そこで班単位でのアクセスになった。集合場所から宿まで10人ぐらいの班編成で10班ぐらいに分かれてアクセスする。それが最近の夏合宿のスタイルだ。」(バリアフリー社会 「安全・安心のアクセスから、より良い腐れ縁の信頼関係のアクセスへ」)

わらじ夏合宿史の試みU→http://yellow-room.at.webry.info/201008/article_2.html

→わらじの会略年表―しがらみはいかに編み直されてきたか http://yellow-room.at.webry.info/201004/article_5.html

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