共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す

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zoom RSS 「共に学ぶ」と「自立生活」 たこの木クラブとの出会い―2

<<   作成日時 : 2010/07/24 17:55   >>

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 そんなたこの木クラブに、注文したいことがある。1987年発足以来、たこの木では地域で共に学び・共に育つ取り組みを続けてきている。もう四半世紀近くになる。小学校の時に一緒のクラスだった子が大人になり、親になっていたりするはずだ。分けられることを拒否して近所の学校で学んでいた子供や親は、有名人だったろう。そんな関係が無数に張り巡らされ、大人になってからの出会い直しもさまざまにあるのではないか。自由意志的ではなく、ただそこにいたから出会わざるを得なかったという関係を、私たちは「しがらみ」と呼ぶ。

 自立生活しているかいないか、また支援に関わっているかいないかにかかわらず、たこの木をめぐるこうした「しがらみ」を掘り起こし、私たちにも教えていただけないかなあと思う。「支援の側の問題」として、主体的、自覚的に課題をみきわめておられるが、そのぶん、地域で織りなされてきた人間模様という無形文化財が伝承されないのは残念だ。

 たこの木スタッフの横田さんによれば、このごろのたこの木では、これまでのようにひとりがどう高校に入るかとか、ひとりの自立生活をどうしていくかということをこえて、その面々が集まって地域活動をするという方向も模索しているという。そのことが、私たちの言う「しがらみを編み直す」ことにつながってゆけばとも思う。

 大学の教員をしながらたこの木にかかわる三井さんは、「地域と障害―しがらみを編みなおす」を読んでくれていて、「すごく通じるものがある」と語る。たこの木でやっているのは、「支援、その人を助ける、というよりは、まっとうにつきあっていくってことなんだなあと思うようになった」と言う。
 「いろいろ物音を立てる人がいて、広場で物音を立てているぶんには何も思わなかった。今日はうるさいな、何かあったのかなって考える程度。でもあまりドアを閉めていたら、大家さんと息子さんが出てきて、「ガマンにも限界があるぞ!」って怒鳴られて、頭から冷水をかけられたような思いになって。
自分達の中ではこんなものだと思っていても、第三者にはありえないことにも見えるし、ほんとうにへたをすればたこの木クラブはここから追い出されるのではないかという恐怖を抱くと、やはり無視できない。
地域に対して、やばい!と思ったときに、つい何を考えてしまったかというと、生活をひろげる可能性を削ってもおとなしくしていてほしいなあっていうのが、自分の中にも生まれるんだなということです。
生活をひろげるということは、周りとつきあいながらやっていこうということだけれど、そこでいろいろなコンフリクトが起きた時に、なんとかここでの生活を維持するために今度は閉じていこうという動きが起きてくる。その中で、それをひろげることはやめないでおこうというたこの木周辺の人は、いろいろにがんばっているなあと思いました。」
 
 こういう話も、また「すごく通じるものがある」のだ。(写真は、わら細工総会後のたこの木クラブのみなさんとの交流会)

 昔、たこの木クラブにお邪魔したことがある。もう17年前の冬。たこの木クラブ主催の講演会。八木下浩一さんと私が前座で、真打は橋本克己画伯。克己絵日記を紙芝居にして演じた。その日の活動日誌を棚から取り出してみた。こう書いてあった。
 「たこの木クラブは、ちょうど5〜6年前の足立の金井さんの所のよう。すなわち、普通学級就学運動を中心に『共に』ということでやってきて、その子どもたちが中学卒業あるいは高校入学を迎え、『生きる場』の問題を考えざるをえないところに来たという。代表の岩橋さん(男性・30代)は、専従的に活動しているが、彼の収入は、緊急一時保護事業を通しての年間90万円のみ。会の中では、行政に活動を公的保障させたいが、そうすると『障害者団体』となのらなければならず、『共に』が崩れるじゃないかというジレンマが渦巻いている。ぼくらの登場は、かなりいい刺激になったようだ。ぼく自身は、東京にもこういうすっきりしない(させない)活動がまだけっこうあるんだなあと知って、とてもうれしい。」(1993年1月31日)

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