共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す

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zoom RSS 月刊わらじ 「地域と障害-しがらみを編みなおす」生んだ海 

<<   作成日時 : 2010/04/15 23:49   >>

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このブログの編集局のある谷中耳鼻科黄色い部屋→http://members.at.infoseek.co.jp/TOKOnews/。その黄色い部屋の専従猫「まえ」が抱いて寝ている冊子こそ「月刊わらじ」(写真では、このブログ読者向けスペシャル版としてカラーの表紙に修正してありますが、実物はモノクロです)。できたてホヤホヤの4月号。なんと創刊から数えて、380号め!

 先日出版した「地域と障害―しがらみを編みなおす」(わらじの会編 現代書館 (四六判並製 404ページ・税込み3150円))→http://yellow-room.at.webry.info/201003/article_6.htmlは、もともとは、この月刊わらじのバックナンバーから、代表的な記事をテーマ別に選び出し、解説をつけて出版するつもりで、企画されたものです。
 しかしいざ分担して書き始めてみたら、あれも言いたい、これにもふれたいと、ページが増えてしまい、ついにはもともとの月刊わらじからの抜粋を入れるどころではなくなってしまいました。
 
 このところ、何人か、月刊わらじを知らない方々から、「地域と障害―しがらみを編みなおす」を読んでファンになりましたといった感想を送っていただいています。
 こうした方々に、ぜひ月刊わらじのファンにもなっていただけるよう、今回を手始めに、時々月刊わらじの紹介をしてみます。なお、わらじの会ホームページも、併せてご覧下さい。
http://warajinokai.at.infoseek.co.jp/

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はい、これは今年の2月号です(さきほどと同様に、ブログ読者だけにカラー版表紙でお見せします)。「特集 くに・くに」とあるのが見えるでしょうか。
 月刊わらじは、原則として、関係する活動の場や事業所の報告は載せていません。それらの活動については、各々の場や事業所のニュースレター等で発信しています。

 月刊わらじは、同人誌、タウン誌に近いものです。ただ、執筆者の大半がさまざまな障害のある人や家族、関係者であるという特徴があります。

 月刊わらじの主な内容は、特集ページと連載ページです。
 特集のお題は、編集部が設定します。そのお題は、いつも多義的な言葉が選ばれます。それを前月の月刊わらじに予告したり、あちこちに電話をかけて原稿を募集します。集まった原稿は、ほとんどノーチェックで掲載します。過去、修正を加えた例はきわめて稀です。

 2月号の特集「くに・くに」から、いくつかの原稿をご紹介しましょう。

 「祖国はありや」 越谷市 倉川 秀明
 まだ記憶に新しいと思いますが、2004年12月26日に起きたスマトラ沖地震に伴う津波によって、インドネシア、スリランカなどで大きな被害が出ましたが、プーケットなどの観光地があるタイ南部も大きな被害を受けました。
 その当時、たまたま僕はタイ東北部の農村にいたため、すぐに現地に飛んで、現地のNGOの人たちとともに被害の実態調査と救援キャンペーンを立ち上げました。
 救援活動をしていく中で、被害にあったのがタイ人や外国人観光客ばかりではなく、ビルマ人労働者とその家族も多くいるということがわかってきました。
 しかし、彼らの多くは、ビザのない「不法労働者」だったために、マスコミにも取り上げられず、名乗り出れば逮捕されるということで、タイ政府からの救援や援助も受けられず、ただ仲間同士で助け合って耐えるしかありませんでした。
 また、警察に逮捕された者はビルマ(ミャンマー)に強制送還されましたが、ビルマ政府は受け入れを拒否しました。そこで、彼らを支援する小さな活動を起こし、現在も支援を続けています。
 自国の政府から救援はおろか、その存在さえも認められないという人々が実際にいるのだということを、このとき初めて身近に体験しました。
(中略)
 マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや (寺山修司「空には本」)
 もちろん寺山とて、祖国に身を投じようなどとは露ほども思ってはいないでしょう。しかし、そう問いたくなる祖国の存在に憧れる時があることもまた事実でしょう。しかし、それは、現実の祖国という存在ではなく、自分の中にある守るべきものであり、どの人、どこの人の心の中にもあるべき存在なのでしょう。だからこそ、お互いの「祖国」を尊重し合えるのです。

離れてみないとわからないもんだなあ           立石 伴世(埼玉県立大生)
(前略)
 わたしにとって富山は単なる「住む場所」でしかなく、ホームシックも特に感じなかったのですが、上京して東京で暮らしていると、富山が自分にとっていかに特別な場所だったかを考えるようになりました。
 そこの中で暮らしていると当たり前にしか見えないものが、外から離れて見るとまた違ったふうに感じるんだなと思いました。
 わたしは両親とは、特に母親とうまくいってなかったのですが、離れて暮らすと、お互い単にすれ違っていただけかもしれないかなと思いました。
(後略)

くに…くにくに?草加市 石田圭子
(前略)
 体を動かす動き……「くにくに」って感じかなあ。くにくにプラスよいしょと自分の体に声をかける。くにくに、よいしょ、くにくに、よいしょ。よし今日もいい感じ。
(後略)


 こんな感じです。

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新年号です。これはセピア色で印刷しましたが、ブログ読者にはやはりカラー版で。

 連載ページは、多くが障害のある人たちによって占められています。
 
 中でもロングランは、「克己絵日記」→http://warajinokai.at.infoseek.co.jp/katumi/index.htmで、4月号で、332回を迎えました。まだ聾唖・下肢マヒ・弱視の橋本克己画伯が描き、編集部が画伯からの聞き取りを元にキャプションを付けています。かってかすかに視えていたころの絵日記は、千書房から2巻に分けて出版されています。→http://www.sensyobo.co.jp/sen2-ki.html
 いまはほとんど視えなくなり、ますますシュールな画風に向かってひた走っています。

 そのほか、もう一人の聾唖者で脳性マヒもある荻野好友さんの「手で読もう」は、タイトルどおり、手話に変換して読むことにより、著者独特のジョークなども楽しめます。

 自閉症の介助者・幡本建祐さんの「フラッシュバック研究」、パーキンソン病の書家・橋本直子さんの「來來部屋」、
頚椎損傷の社会福祉法人理事長・吉原満さんの「社会福祉法人つぐみ共生会」、働く知的障害者友達の寄せ書き通信「なかまのつどい」なども、好評連載中です。

 そして、「地域と障害―しがらみを編みなおす」の執筆陣の中にも、連載ページをもっている人たちがいます。長期連載は水谷淳子さんの「小さな新聞」で、327号と、克己絵日記に肉迫しています。また、今井和美さんの「日常茶飯事」は169回。本田勲さんは「隠居のくりごと 戯れ言日誌」を連載中です。なお、筆者は、表紙とカレンダーのページを担当しています。

 そのほかにも、断続的に寄稿してくれるユニークな面々がいます。

 どうです。おもしろそうでしょう。あなたも月刊わらじを読んで見ませんか。ご連絡いただければ、無料でお試し号をお送りしますよ。
 ご連絡は→waraji@muf.biglobe.ne.jp へ

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しがらみ故に 日本ボランティア学会2010 白金原っぱ大会 に「出演」します。
日本ボランティア学会2010 白金原っぱ大会 に「出演」します。 写真は1980年頃。街へ出始めたつぐみ部屋(後述)の人々と、案内人連れ合いの水谷(右端)。 ...続きを見る
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2010/08/03 23:06

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