共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す

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zoom RSS 県立高校で共に学び 共に生きる埼玉を 再び公開質問状 10日(後期合否発表日)に回答交渉

<<   作成日時 : 2010/03/09 00:23   >>

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埼玉県公立高校の後期募集の試験が3月4日(木)に終わりました。連絡会関係では、日高高校普通科を受験5年目になる吉井英樹くんが再挑戦、朝霞高校定時制を田中康奈さんが受験しました(写真は田中さん)。

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 吉井くんは措置願を提出。選吉井君は措置願を提出。選択式にという要望と代筆を本人が慣れた人にという要望は今年も通りませんでしたが、代読について本人が慣れている人をという要望が初めて通りました。
 しかし、選択式にならないし、二度読むだけで、部分的読みしや確認などは認められないので、英語以外は従来どおり県に代読をまかせました。英語は、英樹くんの中学校のクラスメート(大学生)の山崎 くんが志願してくれたので、代読をしてもらいました。

 東京、千葉、神奈川などお隣の自治体で実施されている措置が、本県では認められなかったわけで、吉井くんの障害に必要な配慮がなされていない以上、とうてい公正な競争とはいえない受験になりました。適切な配慮が技術上難しいという事情があるのなら、学力検査を選抜の資料からはずすしかありません。加えて、共に学び・共に生きる高校を考えてゆく上で、どんな課題があり、さしあたりどう取り組んでいったらいいかを具体的に考える上でも、まず高校の門を叩いている障害のある生徒達を受け止めてつきあってみることから、施策や制度の改革の方向を探ってほしいものです。

 田中さんは、別室受験と親が控え室で待機するという要望について、認められました。定員割れですが、定員内不合格にされないようにとお母さんは心配しています。

 翌5日(金)に、どの子も地域の公立高校へ埼玉連絡会(斉藤尚子代表)と埼玉障害者市民ネットワーク(野島久美子代表)の連盟で、教育局に対し、再び公開質問状を提出しました。以下をご覧下さい。なお、後期募集発表の10日(水)、この答を県からもらい、話し合う予定です。

                                                   2010年3月5日
埼玉県教育委員会教育長様
埼玉県教育委員会教育委員長様
                                        どの子も地域の公立高校へ・埼玉連絡会
                                                  代表・斉藤尚子
                                        埼玉障害者市民ネットワーク
                                                  代表・野島久美子

                        公開再質問状(案)

 日頃より障害のある生徒の公立高校への受け入れについてご尽力いただき感謝致します。
 2月22日提出した公開質問状について、2月24日に高校教育指導課赤松主席の回答をお聞きし、意見交換しました。そこで確認された内容を踏まえ、再度質問します。誠意あるお答えをお願いします。

1.「選抜上の配慮」導入に関する理解促進の努力について

今年から障害による不利益に対する受験上の配慮の措置願が選抜上の資料になったことには、「国連障害者の権利条約の批准のためにインクルーシブな教育への転換が国レベルで課題になっていること」や「20年にわたる障害者団体との話し合いの積み重ね」などの背景があり、「可能な限り弾力的運用を」もって、障害のある生徒を公立高校に受け止めて行くための取組みだったはずですが、入試担当者の説明会においてそうした背景を説明できなかったことは不十分であったと、2月24日、率直に認められました。これらに関し、当該の高校長等に対し、十分説明し、理解を促していただくことを約束していただきましたが、その結果を教えてください。
  また、2月5日、特別支援教育課は、こうした背景について、課として局全体に十分情報提供できていなかったと反省されていましたが、その後どのように連携して動かれたのか、教えてください。

2.入学願書に「措置願」欄を入れなかったことについて

入学願書が今年から帰国子女、外国人、不登校の生徒への特別選抜も含めて、統合された様式に改められま
 したが、今年から障害のある生徒の不利益に配慮するための受験上の措置願が選抜の資料としても用いられる
ことになったことを考えると、措置願提出欄を設けてもよいと主席個人としては考えること、来年度の検討課題とすると、2月24日、答えられました。

 しかし、今年度の様式に入っておれば、帰国子女、外国人、不登校の生徒と並んで障害のある生徒への選抜上の配慮の存在が、学校関係者はもちろん他の生徒達にもクローズアップされたであろうと思われますし、とうぜん入試担当者説明会でも十分に説明をしなければいけなかっただろうと推測されます。2年前、入試要項・要領の暫定版が作られた折り、東京都、神奈川県、千葉県など、知的に重い障害のある生徒を含めて高校に受け止めている自治体の制度を参考にして、本県でも共に学ぶための一歩を踏み出すことができたと、説明して下さった当時の主席の努力をどう継承し、普及啓発してゆくかが問われていたと思います。
来年度の検討課題として棚上げにせず、当面の対応策を含めて教えてください。

3.定員内不合格を出した高校名の公表について

 「定員内不合格が出ることは法令違反ではなく」という2月5日の回答の文言は、(「学校名公表」に対してではなく)「懲戒処分を」という前々回の交渉での要望に対して述べたもので、「定員内不合格はあってはならない」という従来からの確認を否定するものではないと、2月24日、答えられました。しかし、「定員確保」と「定員内不合格を出さないこと」のちがいの認識が不十分であることに加えて、私たち連絡会と教育局の間で、なぜ、どのようにして定員内不合格問題を論議してきたのかについて理解しておられず、請われるままにご説明いたしました。現在は、理解されていると受け取ってかまわないでしょうか?

 また学校名を公表できない理由として、「学校の序列化など誤った風評被害」につながりかねないからだと
されていますが、法定雇用率未達成企業の企業名公表も強い指導の一環であり、指導の実効性を担保するためには同様の措置が必要と考えます。2001年の局との確認書にある「県教育局としては、教育的にも問題の大きい定員内不合格を出さないようにという強い指導を行う。」ということを具体化する方策として、学校名公表が必要だと考えられませんか?

4.共に学ぶ高校教育をどこから始めるかについて

 市町村の就学支援委員会が「特別な教育の場が望ましい」と判断を下した子ども達が、なぜ県内の小・中学校の普通学級に推定3000人も学んでいるのか、なぜその後も多くの子供たちが共に学び続けることができているのか、その子ども達がなぜ高校を受験せず、大多数が特別支援学校高等部などへ進むのかについて、2月24日、主席に問いかけました。主席は、高校を受けないのは、受けられるということを知らないからではないかと答えられました。実際には高校入試や進級に際してさまざまなハードルが立ちはだかっていること、社会に出ても障害のない人々と共に働き・暮らすための施策が乏しいことなどから、大人に近づくにつれて特別な環境で生きるしかないとあきらめさせられてきた、その長年の積み重なりの上に、私たちはいるのです。

 では、なぜ環境整備が不十分な普通学級でさまざまな障害のある生徒が共に学び続けているのでしょうか?同級生たちが付き合い方を覚え、教職員や親たちにも伝えてゆくことが大きな要素です。県・市町村教育委員会が、就学先の決定にあたっては本人・保護者の意思を尊重すると確認していることにより、近所の子供たちから分け隔てられた教育の場を拒否することもでき、その場合小・中学校の教職員は腹をくくるしかないのです。ここが、「能力・適性」の名により、手のかかりそうな生徒を拒否する高校との根本的なちがいです。

 高校はこれまで受験上のハードル、選抜上のハードル、そして進級や卒業認定のハードルを設けて、公平・公正の名により、小・中で共に学んできた障害のある生徒達の大多数を、結果として特別な場に追いやって来ました。その結果、高校の教育現場には、障害のある生徒達との付き合い方がほとんど蓄積されていません。だからまた、「その学校の教育を受けるに足る能力・適性」を設定するときにも、さまざまな障害のある生徒の存在が考慮されないという、悪循環を続けています。

 こうした教育状況を踏まえれば、数々の不利益を背負わされながらなおかつ地域の公立高校の門を叩いている少数の障害のある生徒を、それらの不利益をなくすための最大限の配慮を尽くして、高校に受け止めてゆくことからしか、悪循環を断つ道は見出せないのではないでしょうか?ご見解を教えてください。
 以上、10日(水)までに文書でご回答ください。






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