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zoom RSS 「サクラ散る」 2.24日高高校と県教育局に交渉(速報 その2)

<<   作成日時 : 2010/02/27 17:57   >>

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 3)「定員内不合格は法令違反ではなく、学校名公表により、学校の序列化など誤った風評被害が発生する危険もあり」と5日回答したことについて
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 「法令違反」云々は、前々回の交渉で、「懲戒処分にせよ」という要望が出たことを念頭に置いたのであり、「定員内不合格はあってはならない」という方針は変わらないと、いいわけしていました。「なぜ定員内不合格はあってはならないと思うか」と聞くと、「希望する県民は受け止めるべきだから」と答えていました。

 ただ、 赤松主席は、「定員確保」と「定員内不合格はあってはならない」のちがいについて、わかっていませんでした。前者は定員内不合格により足きりをして、できる子が回ってくるのを待ち、最終的に定員を充足するというあくどいやり方も含むのです。

 また、なぜ私たち連絡会が「定員内不合格解消」にこだわり、県の「定員確保」通知を「可能な限りその全員を入学許可候補者と」に変えさせてきたのか、長年の県交渉の積み重ねについて、まったく知らず、「教えてください」と言うので、レクチャーしました。

 学校名公表をする気はまるでありません。あいかわらず、定員内不合格を出そうとする校長と県との事前協議しか、語りません。あってはならない定員内不合格が出される場合、高校と教育局の環境整備責任が問われていることへの自覚は欠如しています。
 あってはならないことだけれど、校長の裁量権があるから処分することはできないという定員内不合格については、やはり学校名公表という形で、問題を社会に投げかけるのが適切ではないでしょうか。主席は、「悪い学校という評判が広まっては生徒に気の毒」と言うのですが、法定雇用率未達成企業の場合も、それは同じことです。
 このことに関しては、のらりくらりと逃げている感じです。

以下に、私たちと県教育局との間での、定員内不合格に関する確認書を、載せておきます。

              埼玉県教育局指導課 野沢指導監との確認

                                                   2001年3月19日
                                   埼玉県庁第2庁舎302会議室にて


◎定員確保をするということと定員内不合格を出さないということは意味がちがう。定員内不合格は、教育の場を求める生徒を、枠があるにもかかわらず拒否することであり、公立学校としては本来あってはならないこと。県教育局としては、教育的にも問題の大きい定員内不合格を出さないようにという強い指導を行う。


◎総合的判断の結果、本来あるべきでない定員内不合格を出すということはあくまでも例外的な措置であり、それ相応の明確な理由がなくてはならない。


◎万一定員内不合格を出す場合でも、それはその生徒を受け止めきれない、環境を整備できていない学校や教育委員会にかかわる制度的な課題として認識する。


◎教育環境を整備していくべき学校や教育委員会としては、国の動向を見ながら、受け入れへ向けてのビジョンを示す責任がある。   以上

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 4)吉井英樹くんの受験について 
吉井英樹くんの両親が今年「受験上の配慮はいらない。みんなと一緒にやらせてほしい」と、なぜ言ったのかについても、主席の理解は「配慮をしても合格できないからではないか」という次元でした。
 たんに配慮が足りないという量的な問題ではなく、配慮が排除につながるという質的な問題なのです。実際、日常会話をYes/Noの合図で成り立たせている吉井くんのような生徒にとって、代筆者は慣れた人を認めるが、代読者は県で用意する、また選択式に問題を変更することはしないとされたら、拷問にかけられているようなものです。
 配慮が不必要なのではなく、できる限りその人の置かれた状況に合わせた配慮、すなわち合理的な配慮が必要なのです。

 じっさい、この日の交渉でも、後期で定時制を受験する田中康奈さんは、不安定にならないようにと別室受験を希望しています。

 配慮を考える上でも、その人といろいろな場面でつきあってみることが、重要です。

 しかし、長年にわたり、小中学校3000名の障害のある生徒のうち、数%しか受け入れてこなかった高校現場は、
知的障害のある生徒など高校教育の対象外という先入観が支配的であり、進んで受け止めようという雰囲気が自発的に出てくることは、金輪際ないでしょう。

吉井真寿美さんからの25日のメールで、日高高校の校長の対応が描かれています。

「校長と不合格の理由について話をしましたが、「能力適性」がないなどと差別的な言葉を繰り返すばかり。

埼玉県内の校長は全員そう思っているなど、強気の姿勢でした。

県の強い指導があれば…などと責任逃れの言い訳もしていました。」



 小中学校の教員達もそうでした。しかたなしに受け入れたことから、付き合い方を学ばされるのです。

 中退者が続出する中、4年間大宮商業定時制で共に過ごしてきた斉藤晴彦くん(上の写真で立っている)を、当初生活進級で1年生のままにし、卒業できないとした校長が、最終的には卒業認定した経過も、一緒にそこにいて、つきあう中で、単位認定や卒業認定のあり方見直しを問われた結果です。

もっともっと、高校現場での実例の積み重ねが必要なのです。

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 吉井くんの前期募集不合格は、このような高校教育の現状に対し、教育局がまったく無策であったことから、必然的にもたらされたものです。

 後期募集に向け、教育局にがんばってもらわなければなりません。こんな時期になって、いまさらレクチャーでもないと思いながらも、まだまだわかってもらわなければならないことが多すぎます。 

24日の交渉について、当日参加したコッペこと猪瀬浩平氏(良太氏の弟、大学教員)のブログにも、当日のようすが載っています。(→http://blogs.dion.ne.jp/coppe/

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「サクラ散る」 2.24日高高校と県教育局に交渉(速報 その1)
 「サクラ散る。」   2月24日(水)午前9時。県立高校前期入試の合否発表の朝。日高高校を受けた吉井英樹くんの母・真寿美さんからの短いメール。  はや5年目の春。重複障害の英樹くん。小・中学校で近所の友達と一緒に学び・遊び・けんかし、そうした関係が何よりも大切と、県立高校にチャレンジし続けてきました。 ...続きを見る
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2010/08/03 23:18

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